プレスツアー(案内)

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実施日 : 2005年03月17日

横浜プレスツアー「起業家物語」

投稿日 : 2013年08月23日

~開港150周年に向けて横浜を創造・創業の場に~

 

近代文化発祥の地―横浜。1859年の開港以来、横浜には日本全国及び世界から人々が集まり、生糸などの輸出によって外貨を確保することで都市としての発展を遂げてきた。明治時代、銀行、新聞社、鉄道、ガスなどの日本の経済発展に深く関ってきた事業は、横浜で外貨を稼ぐ「起業家」たちによってその礎が築かれた。横浜は世界と向き合いながら、新たに何かを起こすことへの「成功体験」の記憶をもった都市である。
 横浜開港100周年(1959年)を記念して建設され、87年以降閉館したままだったシルクホテルが、98年、最新の通信インフラを備えた75室の「電子コテージ」として生まれ変わった。当時、日本初で最大規模の創業・ベンチャー支援施設として話題となった「SOHO横浜インキュベーションセンター」だ。仕掛人は建築事務所経営の経験を持つ(株)SOHO齊藤裕美社長、「ベンチャー育成に豪奢なオフィスビルは不要。あるものを改良して提供すればいい」と語る。
 横浜市では2003年2月に「横浜プロモーション推進事業本部」を設置。「創業するならダンゼン横浜」をキャッチフレーズに、中田宏市長自らベンチヤー企業誘致に向けたプロモーション活動を行うなど、民間の動きを積極的に支援している。更に、昨年2月には創業ベンチャー企業支援施設「SOHO STATION」もオープンし、2009年の開港150周年「第二の開港」に向けて若き起業家たちが横浜に集結する基盤が整いつつある。

 

今回のツアーでは、眼下に横浜港と山下公園を望む「SOHO横浜インキュベーションセンター」を訪問し、中田市長、及び齋藤(株)SOHO社長から横浜市の創業・ベンチャー支援・実情について話を聞く。また、映像・デジタルコンテンツの拠点づくりを進める横浜市に活動拠点を移したSOHO横浜入居企業「デジタル・キャンプ!」を取材、映画ウルトラマンコスモスのCGを制作した渡部健司代表にクリエイターからみた横浜の魅力について聞く。さらに、70年代初めに和紙を素材とする正月飾りを現代風にアレンジして特許を取得し創業、最近では紙とガラスの融合による「超越紙」を開発・製造する?飾一を訪問。次世代にエールを送る地元の先輩起業家・岩宮陽子社長から進取の気風に富む横浜の起業家精神を学ぶ。
取材内容

 

 

 

1.中田宏市長によるブリーフィング:「横浜市の創業・ベンチャー支援策」
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中田市長は1964年生まれ。青山学院大学経済学部卒業後、松下政経塾入塾。94年に衆議院議員当選(神奈川1区)、2002年4月から現職。 開港150周年(2009年)を4年後に控えた横浜は、現在輸出高6兆円、輸入高2兆8千億円の貿易実績を活かした都市再生を目指す。横浜推進プロモーション本部は2003年度から3年間で350社の創業・ベンチャー企業の新規立地を目標とする。03年度には150社の新規立地が実現し、それには資金面の援助が大きい。事業を営んでいない個人が1000万円まで融資を受けられる「創業ベンチャー支援資金」や、SOHO横浜インキュベーションセンター入居企業は市の審査により最高100万円の「横浜市IT小規模事業者立地促進助成」を受けられる。中田市長がリードをとる創業支援の施策や実績、「創業の場」としての横浜の将来像について聞く。

 

2.(株)SOHO 齊藤裕美社長

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1957年東京生まれ。ニューヨーク州立大学FIT(ファッション・インスティトゥート・テクノロジー)で学んだ後、ファッションメーカー現地法人駐在員、経営コンサルタント、シンクタンク研究員、建築事務所経営者等の経歴を持つ。98年、近代建築の巨匠ル・コルビジェの弟子である坂倉準三氏の設計で建てられた旧シルクホテルを「SOHO横浜ベンチャー・インキュベーションセンター」として再生させた。現在までの入居企業数は累計で200社以上、そのうち法人が100社、個人事業者が100社で、個人の半数が入居後2~3カ月で法人化している。業種傾向はIT関連事業者が大半、少人数で世界を相手に仕事をする新スタイルの起業家が多い。また、(株)SOHOは2004年3月、ドイツ「ザールランド経済振興公社」と提携し、同州に集積するナノテク・ベンチャーの日本進出を支援。今後は、横浜を「インターネット時代の新しい貿易の場」にしていこうと、成長著しい日本のデジタルコンテンツの制作・流通拠点を目指す。

 

3.デジタル・キャンプ! 渡辺健司代表

 

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「目の前に広がる海とベイブリッジを見て、ここで新しいビジネスに挑戦したいと思った。横浜でクリエイターを育て、デジタルコンテンツを発信させたい」と語る渡部氏は、20年前からデジタル映像に携わる。最近では昨年末公開の劇場映画「ULTRAMAN」のCG制作を手がけた。昨年3月、東京からSOHO 横浜に仕事場を移し、「デジタル・キャンプ!」を設立。クリエイターにより良い制作環境や技術を提供し、行政やメーカーを巻き込んでのビジネスを展開しながら、彼らの才能を伸ばして付加価値の高いコンテンツを生みだしていこうというプロジェクトを立ち挙げた。すでに開港150周年に向けて横浜150年の歴史を辿るショートフィルムを制作したり、クリエイターや映像関係者の交流会「ハマクリ」を毎月「SOHO横浜」で開催している。デジタルコンテンツ市場が急成長する中で「もっとクリエイターの権利が守られるシステムを構築しなければならない」と冷静に状況を見据えつつ、デジタルコンテンツ界の新たな「創造の場」に取り組む。

 

 

4.(株)飾一 岩宮陽子社長

 

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1971年、当時主婦だった岩宮社長は日本伝統の「水引」とわらを用いた「現代風正月飾り」を考案して地元のデパートで販売、好評を得たことで創業、特許を取得した。正月飾りにアート感覚を持ち込み、スヌーピー等のキャラクターも導入するなど新商品を次々と生み出し、88年「飾りで日本一になろう」と株式会社「飾一」を設立、現在年商12億円
(2003年3月)にまで成長した。女性の起業を阻む諸制度の改革を訴えて女性起業支援法の契機を作り、96年にはニュービジネス協会から「レディースアントレプレナー賞」を受賞。更に、浮世絵をモチーフにした水引イメージアートも創作し、これがきっかけでガラスと紙の融合である「超越紙」を開発。耐水・耐火性、強度に富み、環境にやさしい超越紙の用途はフィルム、食器、家具・雑貨から今や医療、電子機器、自動車等の分野にまで広がり、横浜市産学共同研究センター内に研究所を置く。日本の伝統文化、アート、化学を融合させたビジネスを展開する岩宮社長は「起業の原点は社会に貢献することを喜びとする“喜業”」との信念を持つ。

 

実施要領

 

1. 日程案
3月17日(木)

 

09:00
日本プレスセンタービル発 (借上げバス)
09:45
SOHO横浜インキュベーションセンター着
10:00-10:40

センター視察
10:45-11:45
中田市長によるブリーフィング『横浜市の創業支援策』、質疑
11:45-12:15
昼食
12:00-13:30
昼食懇談会
12:15-14:00
齋藤社長によるブリーフィング『SOHO設立の意図・実績及び将来像』、
デジタル・キャンプ!・渡部健司代表によるプレゼンテーション
14:00
SOHO横浜発
14:30
(株)飾一本社 着
14:30-15:00
岩宮社長による概要説明
15:15-16:15
研究所にて「超越紙」についてのプレゼンテーション
17:00
日本プレスセンタービル着

 

2.参加資格
外務省発行外国記者証保持者

 

3.参加費用
1人1,000円(バス・昼食代含む)
*支払い方法、キャンセル料につきましては、後ほどお知らせ致します。

 

4.参加人数
募集人数:先着順15名(各社ペン1名、カメラ1名、TVは1社2名まで)。
申し込み人数が15名を超えた場合は、国別の参加者数に上限を設定することがあります。

 

5.FPC担当
小泉 (Tel: 03-3501-5070)

 

6.備考
(1) 写真・TV撮影は担当者の指示に従ってください。

 

(2) FPCはツアー中に生じるいかなる不都合、トラブル、事故等に対して、一切責任を負いません。

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