プレスツアー(案内)

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実施日 : 2007年11月12日 - 13日

11月12-13日:【新潟市プレスツアー】

投稿日 : 2013年08月23日

2008年G8サミット労働大臣会合をホストする
“本州日本海側初の政令市”新潟
~田園とみなとまちが恵み合い、切り拓く東アジアの中核都市~

 

2007年4月1日に、本州日本海側で初めての政令指定都市となった新潟市。一昨年の近隣13市町村との合併により、人口およそ81万人食料自給率60%と突出した農業生産力を誇る、日本海側最大の都市が誕生した。「日本海沿岸」という地理的特徴や「農業力」という強みを生かし、「かつてない政令市」を目指す。

 

新・政令市の都市像は三つの柱から成る。日本海沿岸から東アジアをはじめとする国際社会へ貢献する「日本海政令市」、人や物の交流拠点となり、食料、エネルギー、環境等の地球規模の課題に取り組む。第二に、農業地帯と高次都市機能が共存する「田園型政令市」として、農業者と都市生活者が互恵する社会を実現する。そして、地域自治重視の「分権型政令市」として、地域コミュニティを通じて市民の力をまちづくりに活かしていく。

 

現在、日本の貿易対象国は、アジアがおよそ50%を占め、大中華圏が30%、米国との貿易比重は17.5%となってきている。新潟港は、日本海側唯一の「中核国際港湾」であり、外貨コンテナ取扱量は東アジア経済の拡大をうけてこの10年間で年平均16.7%の伸びを示し、2005年には国内トップ10に入った。このように日本海側の港湾に物流が移りつつあり、今後、日本海沿岸が国際経済の舞台になっていく可能性は十分にある。新潟は環日本海交流の中核的役割を担うことになろう。

 

横浜、神戸、長崎、函館とともに、明治の開港5都市のひとつとして独特の「みなとまち」文化を育んできた新潟市。2008年5月にはG8サミット閣僚会合の中の一つである労働大臣会合をホストする。東アジアの時代を迎えた今、本州日本海側初の政令市となった新潟は2008年G8サミットの開催を自らの都市像「日本海交流都市」形成にどうつなげていくのか。新潟の新たな可能性を展望する。

 

※当プレスツアーは新潟市が主催し、フォーリン・プレスセンターが企画協力しています。

 

取材内容

 

■2008年G8サミット労働大臣会合をホストする「日本海政令市」

 

1.篠田昭・新潟市長による記者会見

 

開港都市サミット」と銘打ち、新潟市と横浜市は共同で2008年G8サミット(主要国首脳会議)開催を誘致したが、今年5月の正式決定により、新潟は労働大臣会合の開催地に選ばれた。「日本海の汀の新潟で外相会合を開き、東アジアの時代への対応や日本海を平和の海とする取り組みなどを議論して頂きたかった」との本音をちらりとのぞかせた篠田市長。しかし、雇用の拡大、ニート、経済回復に伴う賃金アップ要求など全国的な課題を勉強しつつ、中越大地震からの復旧にあたって地域建設業の果した役割など新潟にとっての付加価値をつけるべく努力し、充実した会合にしたいと意気込む。81万市民のもと政令市となった新潟にとって最初の一大国際イベントとなる同会合を成功に導くためどのようなリーダーシップを発揮するのか、市長に聞く。

 

 

 

2.新潟市2008年サミット推進課長によるブリーリング

 

G8サミット労働大臣会合は、2008年5月11日から13日まで、「朱鷺メッセ」を主要会場に開催予定。地方開催のトップを切る会合として、サミット全体を盛り上げる役割を担う。新潟市はこの機会に新潟が誇る「産業、観光資源、食文化」を全世界に発信していく。戦後日本では日本海側を裏日本、太平洋側を表日本と呼んでいたが、今、経済が元気な中国、ロシアをはじめ東アジアの時代を迎え、その発想を逆転する時がきた。新潟は古くからそれら二国とは良好な関係を築いてきており、環日本海地域における人や物の交流拠点として更に機能していく。高橋建造サミット推進課長より、「日本海交流都市・新潟」でサミットを開催する意義や、日本海沿岸が国際経済の舞台となっていく可能性などについて聞く。

 

3.「朱鷺メッセ」 新潟コンベンションセンター

 

信濃川が日本海に注ぐウォーターフロントに位置する複合コンベンション施設。船をイメージした建物は新潟市のランドマークであり、2008年G8労働大臣会合では主要会場となる。本ツアーのイントロダクションとして、地上125メートルと日本海側随一の高さを誇る朱鷺メッセ31階展望室から、360度の大パノラマで新潟市、日本海、佐渡島などを一望する。田園の広がる越後平野から信濃川、阿賀野川が日本海に注ぎ込む様子を眺めると「田園とみなとまちが恵み合う都市・新潟」を実感できる。

 

■日本海沿岸からアジア、そして世界へ-人や物の交流拠点-「日本海交流都市」

 

4.新潟東港コンテナターミナル ~本州日本海側最大の貨物取扱高を誇る国際貿易港~

 

明治の開港5港(函館・新潟・横浜・神戸・長崎)の一つとして1869年に開港した新潟港は再来年140周年を迎える。日本海側唯一の「中核国際港湾」として貨物取扱量約3,170万トン(2005年)、また、外貨コンテナ取扱量は東アジア経済の拡大をうけてこの10年間で年平均16.7%の伸びを示し、2005年には15万7484TEUを記録、国内トップ10に入った。中国、韓国、東南アジアへのアクセスが可能な11航路に及ぶ外貨コンテナ航路が就航し、また週7便釜山トランシップが世界各地を結ぶ。東港は外貨コンテナターミナルのみならず、LNG、原油などエネルギー供給地としての役割も担う。最近はニーズの増加によりコンテナ船の沖待ちが発生しており早期の岸壁整備が必要となっているという。日本海交流時代の到来を感じさせる東港を海上から取材する。

 

5.新潟市中央卸売市場 ~環境とコスト減両立の「エコ市場」~

 

2007年5月に新しくオープンした新潟市中央卸売市場は、それまで市内に分散していた青果・水産・花きの卸売市場を1箇所に集約させてできた、敷地面積では全国第2の規模(約27万平方メートル)の巨大市場。水産棟には、水揚げから食卓まで魚の鮮度を一定に保つ“コールド・チェーン”を実現するため、低温化させたエリアを持つ。また、場内で魚箱として使用され毎日大量に廃棄される発砲スチロール箱を溶かしてプラスチック資源化する設備や、青果部門から出る1日1トンの野菜くずをバイオ分解で消滅させるリサイクル施設を備えている。更に、衛生検査室を設置し、保健所職員を常駐させて衛生管理を徹底し、「食の安全」確保にも余念がない。環境保全やより高レベルでの鮮度の保持に配慮した最新鋭の「新潟の食の供給地」を取材する。

 

■「みなとまち新潟」の“ゆるぎない伝統”と“新進気鋭”

 

6.今代司(いまよつかさ)酒造 ~新潟の米と水が恵み合って生まれる真の「純米酒」~

 

創業明治30年(1897年)、110年の歴史を誇る新潟の老舗酒造。屋号の「今代司(いまよつかさ)」は「今の時代を司る」という意味。米は新潟県産のみ、水は県内の湧き水を使用し、県内で唯一、全製造をアルコールを一切添加しない「純米造り」に徹している。酒造好適米のブランドとして名高いのは関西の「山田錦」だが、四代目蔵元山本吉太郎さん(写真)はあくまでも新潟産の酒米にこだわる。最近では、特定の農家と契約して新たな酒造好適米を県内で生産する動きもあり、中でも「越端麗(コシ タンレイ)」「山田錦に優る米」として山本さんも期待を寄せる。一方で、県内の湧き水の水質の劣化や温暖化による積雪量の減少など懸念材料も多い。新潟の酒が北前船で開拓時代の北海道に盛んに運ばれた時代から残る酒蔵を訪ね、新潟の自然と山本さんの叡智が恵み合う酒造りを取材する。

 

7.料亭 鍋茶屋(なべぢゃや)と「古町(ふるまち)の粋」

 

「鍋茶屋」は江戸末期、弘化3年(1846年)創業。以来160年にわたり伝統の味と技そして風格を受けついで、古町花街と共に多くの文人墨客に愛されてきた、新潟を代表する老舗料亭。木造三階建の料亭は、平成12年(2000年)に、文化庁の「保存文化財」にも登録されており、港町の華やかな文化を今に伝えている。新潟の花柳界といえば「古町(ふるまち)」を指す。かつては祇園・赤坂・新橋と並び称された「古町芸妓」は最盛期には400名を数えたものの、今では30名。しかし、世代は豊かで、若い芸妓はベテラン芸妓に混ざって日本舞踊「市山流」の稽古に励み芸を磨く。市山流は新潟市無形文化財の第一号地方に宗家があり、その地で120年以上の歴史を刻んできた流派は全国でも唯一。古町芸妓の指導など新潟の花柳界、舞踊界の発展に寄与しており、その芸術性は高く評価されている。新潟の「みやび」香る鍋茶屋で古町の伝統の味をあじわい、市山流120年の歴史を受け継ぐ古町芸妓の舞を鑑賞する。

 

8.新潟の文化発信基地「りゅーとぴあ」ダンスカンパニー「Noism (ノイズム)」

 

「りゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)」は、コンサートホール、劇場、能楽堂をはじめ、スタジオやギャラリーなどを備えた新潟の文化発信基地。地方自治体の施設としては日本で初めて専属のダンスカンパニー「Noism(ノイズム)」を擁する。[b]「ノイズム」は、「りゅーとぴあ」が、舞踊部門芸術監督に[b]金森穣氏を迎えたことにより、劇場専属のダンスカンパニーとして2004年4月設立された。日本初のヨーロッパスタイルのプロフェショナル・ダンス・カンパニーとして、次々に発表する作品・企画は、そのクリエイティビティの高さにおいて、日本のコンテンポラリーダンス界をリードし、各方面から大きな期待と注目を寄せられている。 本年は北南米5都市ツアーを実施したほか、ロシアでも公演を行っている。本ツアーでは、稽古風景を見学したのち、金森穣氏にインタビューする。

 

 

 

 

 

 

ツアー実施要領

 

1) 日程(案):

 

DAY 1: 11月12日(月)

 

08:10  JR東京駅(上越新幹線プラットホーム)集合
08:24  同発(上越新幹線 Maxとき309)
10:38  新潟駅着(新潟市手配のバスにて移動)
11:00-11:40 「朱鷺メッセ」展望台、サミット会場視察
11:40-12:40 昼食(@朱鷺メッセ内レストラン「碧い皿」)
13:20-15:10 新潟東港コンテナターミナル 取材
15:50-16:50 今代司酒造 取材
17:10  ホテル日航新潟 チェックイン、休憩
18:30-20:00 信濃川ウォーターシャトル・クルーズ、船内にて新潟市主催夕食懇親会
<ホテル日航新潟 泊>

 

DAY 2: 11月13日(火)

 

08:00  ホテル発(新潟市手配のバスにて移動)
08:30-10:00  新潟市中央卸売市場 取材
10:40-11:40  篠田昭市長 会見
11:40-12:40  新潟市サミット推進課長によるブリーフィング
13:00-14:40  料亭鍋茶屋 訪問
        (古町芸妓(踊り、インタビュー)取材、及び昼食)
14:55-16:10  「りゅーとぴあ」(新潟市民芸術文化会館)視察、
        ダンスカンパニー「Noism」
 取材
16:30  新潟駅着
17:11  同発(Maxとき340)
19:20  東京駅着

 

2)参加資格: 外務省発行外国記者登録証保持者

 

3)参加費用: 1人¥13,000-(全行程交通費、食事、宿泊を含む)
*お支払い方法、キャンセル料等については参加者に通知します。

 

4)募集人数: 先着順10名(各社ペン1名、カメラ1名、TVは1社2名まで)

 

5)FPCJ担当: 小泉、吉田(Tel:03-3501-5070)

 

6)備考:
(1)写真・TV撮影は一部制限があります。担当者の指示に従って下さい。(2)新潟市、及びFPCJはツアー中に生じるいかなる不都合、トラブル、   事故等に対して、一切責任を負いません。

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