プレスツアー(案内)

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実施日 : 2008年04月30日

4月30日(水):【「大都会のゴルフ場」プレスツアー】

投稿日 : 2013年08月22日

大都会のゴルフ場プレスツアー
~里山の復活を目指す川崎国際生田緑地ゴルフ場と市民団体の取り組み~

 

かつて「自然破壊」の代名詞といわれたゴルフ場。都市開発によって都心周辺の緑が減少している今、そのゴルフ場が、「人が緑と触れ合う空間」として脚光を浴びている。

 

神奈川県・川崎市にある「川崎国際生田緑地ゴルフ場」(写真左、同ゴルフ場ホームページより)は、1952年名匠井上誠一の手により設計され、多摩丘陵の自然をそのまま活かしたコースが特徴。適切に管理されたコース内には、希少価値のアカマツも生息しており、「昔の武蔵野」の面影を残す風景が楽しめる場となっている。同ゴルフ場では、ここを広く一般に開放し、都会のオアシスとして活用してもらうべく計画を順次進めている。

 

またゴルフ場では、地元出身者が活動の主体となっている「とんもり谷戸の自然を守る会」とともに貴重な自然を次の世代へ受け継ぎたいという共通の志のもと、里山に生息する動植物が生き延びられるような環境作りに取り組んでいる。

 

本プレスツアーでは、「乱開発」や「環境破壊」といったマイナスイメージの強かったゴルフ場が「皆に親しまれるゴルフ場」へ変化を遂げてゆく様子に迫る。

 

【 取材内容 】
「とんもり谷戸の自然を守る会」と連携した自然環境保全への取組み 
川崎国際生田緑地ゴルフ場では、敷地をかつて誰もが親しんだ、里山の状態に戻し、武蔵野の美しさを復活させると意気込み、「自然と共生するゴルフ場」を目指して改革を進めている。ゴルフ場は大人のディズニーランドでありたいとの願いから、非日常的な空間を作り出し、そのために雑木林に人が手を加え、再生させていく、という方針で再整備を行う準備を進めている。

 

 多くの自然保護団体が木を切るのに反対の中、「とんもり谷戸の自然を守る会」では、自然環境を保護し、育てることを主目的に活動を行い、「人が手を加え、人と自然との共存、いわゆる人里としての自然環境を創造していきたい」と考えており、ゴルフ場と管理を協力して行う関係にある。

 

一見自然破壊と思われるような、雑木林にあえて人間が手を入れ、光が入るようにし、風が吹き抜けるようにしてその再生を図る。再生した雑木林に鳥や昆虫などが集まり、花のなる草木が育ち、後世に昔ながらの里山を残していくというその活動を取材する。

 

市民に愛されるゴルフ場へ 
川崎国際生田緑地ゴルフ場では市民開放日年に3~4日設け、一般に開放している。毎回1500人程度が訪れ、春には満開の桜のもとお花見を、冬の雪の日にはそり遊びなど四季折々の自然が楽しめる。

2009年には、現在のクラブハウスの改築を予定しており、様々な先端技術を駆使して、最も環境に優しい施設、市民に愛される施設作りを目指している。具体的には、神奈川県内産の木材を使用したクラブハウスの建設、石油を使わないオール電化の実現、刈った芝をメタン発酵させ、その熱を利用してお風呂の湯を沸かすゴルファー以外の市民も利用できるレストランの設置などが検討されている。

 

すでにクラブハウスのレストランでは、野菜ソムリエの資格を有するスタッフが調理を行い、有機栽培の野菜類のメニューを提供するだけでなく、敷地内で野菜類の自家栽培を行うなど、食材にもこだわっている。クラブハウスのスタッフより、野菜作りや自家栽培の野菜類を使ったメニューの開発秘話などを聞くとともに実際に食事を試食する。

 

地域を元気にする緑の回廊作り 
首都圏を南北に縦断する多摩丘陵と三浦丘陵を結ぶ全長70キロを12市1町が連携をして、「緑のコリドー」として整備する準備が進められている。同計画では、生物多様性の保全、都市農業の保全、樹林地の保全、河川や海浜、水源地との関わりなど様々な観点から政策が検討されている。
最終的には「緑のネットワーク化」を図ることによって地域内で人が動き、経済活動が活発となり、活性化が図られるための構想や取組みを川崎市緑政部担当者から話を聞く。

 

【実施要領】

 

1.日程案:2008年4月30日(水)(雨天の場合:5月20日(火))
09:15 小田急線・向ヶ丘遊園駅集合 
09:45 ・ゴルフ場概要ブリーフィング (同ゴルフ場・海野専務理事・総支配人)
    ・緑のコリドー計画についての説明
    ・飛森谷戸の活動の概要紹介 (「飛森谷戸の自然を守る会」代表・矢澤茂氏)
    ・ゴルフ場視察(とんもり谷戸の会の活動と関わりのあるホールを中心に3ホール程度視察)
    ・クラブハウス内にて昼食(自家栽培の野菜を使用した料理)・スタッフから食材についての説明
    ・質疑応答
15:30 小田急線・向ヶ丘遊園駅解散

 

2.参加資格:(1)外務省発行外国記者登録証保持者 (2)大変起伏に富んだゴルフ場のため、健脚の方。

 

3.参加費用:1人1,500円(向ヶ丘遊園駅⇔ゴルフ場のタクシー代、昼食費含む)
*お支払い方法、キャンセル料等については参加者に通知します。

 

4.募集人数:先着10名(各社ペン1名、カメラ1名、TVは1社2名まで)
*申し込み人数が10名を超えた場合は、国別の参加者数に上限を設定することがあります。

 

5.FPCJ担当:深澤、永井(Tel: 03-3501- 3405)

 

6.備考:(1)写真・TV撮影は一部制限があります。担当者の指示に従って下さい。FPCJはツアー中に生じるいかなる不都合、トラブル、事故等に対して、一切責任を負いません。
(2)当日は、すべりにくい靴でご参加ください。

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