実施日 : 2017年11月13日 - 14日
案内:大分県プレスツアー
投稿日 : 2017年11月01日
※本プレスツアーは終了しました。
大分県プレスツアー
<実施:2017年11月13日(月)~14日(火)>
―ツアー参加希望者は、右上の申込フォームからお申し込みくださいー
【取材テーマ】
・ラグビーワールドカップ2019
・大分県独自の第4次産業革命「Oita4.0」 ~西日本一の産業集積を目指す
・別府竹細工 ~高度な技術を集約した伝統工芸品と可能性の探求
「おんせん県」と言ってもほかにも様々な魅力にあふれる大分県。九州東部に位置し、古くから保養温泉地として知られているが、魚介類や農産物が豊富に獲れる食の宝庫でもある。また、県内の8割が山地であることから、これまで独自の山岳景観や文化を保ってきており、訪れる人を魅了している。近年は、IoTや新たな産業分野であるドローンなど革新的技術の活用促進、情報産業を支える人材育成の強化など、西日本一の産業集積を目指している。
さらに、アジアで初めて開催されるラグビーワールドカップ2019日本大会。試合会場は日本全国で12会場あり、大分は会場の一つに選ばれた。11月2日にはラグビーの対戦カードが決定し、大分で対戦する国はニュージーランド、オーストラリア、ウェールズ、フィジー、アメリカ地区2となった。
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【取材先】
1.広瀬勝貞 大分県知事訪問
「日本一のおんせん県」と銘打つ大分県の温泉の湧出量は国内随一であり、さらに大分県は豊かな自然、四季折々の旬な食材、歴史、文化など、元気で魅力ある資源を多数有している。こうした中、近年官民一体となり国内外に向けた誘客活動・情報発信が活発化している。
2003年から知事を務める広瀬知事へのインタビューでは、誘致に成功したラグビーワールドカップ2019や2018年5月に予定されている世界温泉地サミット、県の産業、観光などの政策について聞く。
2.ワールドカップ開催地、大分スポーツ公園総合競技場
2019年秋に、日本での開催が決定したラグビーワールドカップ2019。大分は全国12カ所の開催都市のひとつに選定されており、県を挙げて「One Rugby, One Oita大作戦」をスローガンに準備が進められている。2年後の開催に向けて、国内の観光客だけでなく、ラグビーワールドカップを通じたインバウンドにも力を入れていきたいと、様々な計画が予定されている。
当日は、九州の開催地最大の収容数(4万人)を誇る大分市内の「大分スポーツ公園総合競技場(通称:大分銀行ドーム)」を視察し、ラグビーワールドカップ2019推進室の中津留氏から準備状況、また大分の女子ラグビーチーム「大分Women’s」で選手として活躍している高橋玲奈さんに、大分のラグビー事情やワールドカップへの期待などについて聞く。
3.産業科学技術センター ~ ドローン産業の集積
政府は成長戦略で第4次産業革命の推進を打ち出した。大分県ではIoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)などの先端技術を取り込み、新たなビジネスの創出を目指す県独自の第4次産業革命”Oita4.0”の実現をめざしている。産業用ドローン(小型無人機)の先進企業が立地する優位性を生かして、産業集積を進めて西日本一の拠点化を推進するとともに、県内企業と連携してIT人材の育成を進めるほか、離島や山間部にオフィスを設けてIT系企業の進出を促し、雇用の確保や地域活性化につなげたいと考えている。
本ツアーでは、”Oita4.0”の取り組みを聞くほか、“Oita4.0” に後押しされて故郷の大分で起業した、西日本クロノスの溝部弘之社長に話を聞く。溝部社長は、大分県出身。同社は、産業用ドローン開発の国内最大手、株式会社エンルートと連携し、飛行型に加え、水上を航行する海洋型、四輪駆動の陸上型のドローン開発・実用化を目指している。当日は屋外へ移動し、産業機のデモ飛行を視察する。
4.臼杵石仏(国宝) ~石の造形美
臼杵石仏は、 自然の岩壁を利用しその岩面に彫刻された仏像や菩薩像で摩崖仏(まがいぶつ)と呼ばれている。平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫刻されたと言われており、60体以上を数える規模と数量、また彫刻の質の高さにおいて、日本を代表する石仏群である。1995年にはこのうち59体の磨崖仏が全国で初めて国宝に指定された。
この石仏の修復に情熱を注ぐ一人の女性がいる。株式会社文化財保存活用研究所の山路しのぶ代表だ。夫康弘さんは文化財に詳しく、保存科学の博士号を持つ専門家であり、大分で教職に就いたため、「これも運命」と専業主婦から保存、修復の道へと転身した。修復された石造仏は人の記憶に残り、守り継がれていく。それが夫の夢であり自身の夢でもある。当日は、臼杵市の神田文化財研究室長に話を聞くほか、山路代表に文化財を後世に残す想いなどを聞く。
5.おおいた留学生ビジネスセンター:SPARKLE
おおいた留学生ビジネスセンター(通称:SPARKLE)は、大分県内に留学してきた大学生の卒業後の起業支援、県内企業などとの協働を推進するために、2016年10月に設立された。ターゲットの中心となるのは、別府市に位置し、学生の約半数を留学生が占める立命館アジア太平洋大学(APU)。90カ国・地域の約5,800人が学んでいるAPUを含めた県内留学生の力を生かし、大分県の企業の海外展開、産業振興を強化していこうというねらいだ。
SPARKLE(スパークル)では、専門家による起業・就職相談に加え、行政書士による在留資格(ビザ)取得のサポートなどのサービスを無料で提供している。そのほか、先輩起業家との交流会や留学生同志のミーティングなどの企画、起業を志す留学生の打ち合わせやPC作業のために利用できるスペースなどがある。これまで毎月延べ約400人の留学生が施設を利用。県内企業の見学会や合同就職説明会も定期的に行われている。
当日は、大分県の留学生政策について説明を受けるほか、施設内で起業の準備を進める留学生をはじめ、マッシュルームスープの開発に携わり、大分県しいたけコンクール最優秀賞を受賞し商品化に成功した韓国人留学生、ソン・テナムさん(APU3年)に話を聞く。
6.竹工芸訓練センター
大分県の伝統産業の一つ、竹工芸。別府が良質な真竹の産地であること、かつて、この地を訪れた湯治客が自炊用具として竹でできたざるやかごを愛用し、それぞれの地元に持ち帰って愛用したことが、全国に“別府の竹工芸”が広まったきっかけといわれている。
竹工芸の製作には、繊細かつ緻密な技術が必要となる。そこで、大分県では伝統工芸品である竹工芸を次世代に継承すべく、今から約80年前に後継者の育成を目指して日本で唯一の竹細工の専門機関を設立。2016年に「大分県竹工芸訓練センター」に改称し、これまで約1700人の修了生を輩出してきた。
訓練期間は2年。高卒以上39歳以下を対象に毎年12名を受け入れ、竹工芸の製作に必要な材料加工、染色、塗装などの技術から、販売に関するノウハウまでを学ぶことができるカリキュラムになっている。近年は県外からの入学希望者も多く、卒業後も県内に残り、地元企業で竹工芸製品の製造に携わったり、自営で工房を開設したりするなど、若者の「Iターン」の道としても注目が高まっている。
<竹工芸職人 大谷健一氏>
同センターの卒業生の一人、大谷健一さんが経営する工房「Studio 竹楓舎」を訪問する。
大谷さんは生まれも育ちも大分ではない。埼玉県出身で造園業に携わっていたが、竹垣の製作を通じて竹の魅力に取りつかれ、38歳で初めてこの世界の門をたたいた。そんな大谷さんの作品は、今や国外から注目されるまでに。2003年には米国・ニューメキシコで開かれた展示会で「竹ジュエリー」を発表。アクリルの中に編み込んだ竹を封じ込め、イヤリングなどのアクセサリ―に仕立てたもので、海外ではめずらしい、日本独特の“竹”のエキゾチックさがうけているという。ニューヨーク近代美術館のミュージアムショップや、ロンドンのポール・スミスでも販売されている。
古くから伝わってきた伝統工芸品も、今後は“新しさ”を加えていかなければ生き残れない―。県内の若手工芸作家と協力しながら、新しい竹工芸の世界を切りひらいている大谷さんの取り組みを取材する。
【実施要領】
1.日程 (天候などにより変更が生じる可能性があります。)
<1日目:11月13日(月)>
7:20 |
羽田空港集合 |
8:10-9:55 |
羽田空港→大分空港(ANA791) |
11:40-12:00 |
大分県庁(広瀬知事インタビュー) |
昼食 |
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14:20-15:10 |
大分スポーツ公園総合競技場(施設見学、インタビュー) |
15:30-17:10 |
産業科学技術センター(施設見学、ドローン実演) |
別府市内 泊
<2日目:11月14日(火)>
7:20 |
ホテル発 |
8:20-9:50 |
臼杵石仏(見学、説明、撮影) |
8:20-9:50 | おおいた留学生ビジネスセンター(施設見学、留学生インタビュー) |
昼食 | |
13:50-15:10 | 竹工芸訓練センター(施設見学、生徒インタビュー) |
15:30-16:45 | 竹楓舎(大谷代表へのインタビュー) |
18:10-19:40 | 大分空港→羽田空港(ANA800) |
羽田空港解散 |
2.参加資格:
外務省発行外国記者登録証保持者
3.参加費用:
1人18,000円 (全行程交通費、宿泊費、1・2日目の昼食代を含む)
※支払い方法等は、後日参加者にご連絡します。
※キャンセル料
・11月10日(金)午後3時までのキャンセル: 9,000円(半額)
・上記以降のキャンセル: 18,000円(全額)
4.募集人数:
10名(各社ペン1名、カメラ1名、TVは1社2名まで)
※申し込み人数が10名を超えた場合は、国別の参加者数に上限を設定することがあります。
5.備考:
(1)本プレスツアーは大分県が主催、FPCJが企画運営しています。
(2)参加者に経費の一部を負担していただきますが、営利を目的とした事業ではありません。
(3)大分県およびFPCJはツアー中に生じるいかなる不都合、トラブル、事故等に対して一切責任を負いません。
(4)写真・TV撮影に関しては担当者の指示に従ってください。
(5)FPCJのプレスツアーは、報道を目的とした取材機会を提供するために実施しています。そのため、参加者には、本国での報道後、FPCJに報道内容を連絡し、記事、映像、音声(ラジオの場合)のコピーをFPCJに提出することをお願いしています。また、報道が英語または日本語以外の場合、FPCJが内容を把握するために、概要の提出も併せてお願いしています。参加申込者は、これらに同意いただいたものとみなします。
6. FPCJ担当
深澤、山田(Tel: 03-3501-3405、E-mail: ma@fpcjpn.or.jp)
以上