【広島平和文化センター】核兵器のない世界を目指して:10億市民の訴え
投稿日 : 2016年01月25日
平和首長会議が各国政府に公開書簡を発出しました。
【問い合わせ】
(公財)広島平和文化センター平和連帯推進課
TEL:082-242-7821 FAX:082-242-7452
EMAIL:mayorcon@pcf.city.hiroshima.jp
URL: http://www.mayorsforpeace.org/jp/
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(公財)広島平和文化センター理事長
平和首長会議事務総長 小溝 泰義
平和は、世界中の人々が等しく願っているはずなのに、世界には、憎しみが渦巻き、紛争の種が絶えません。平和首長会議は、市民の安全と福祉を守る市長としての責任感の下、平和を希求するヒロシマ・ナガサキの心に深く共鳴し、核兵器のない平和な世界の実現を目指す、超党派の国際的な非政府組織です。現在、161か国・地域から6,900を超える都市が加盟し、総人口は10億人を超え、その数は現在も増加しています。
現在、世界には推定16,000近くの核兵器が存在しますが、記録公開により、事故または誤算により核兵器が使われる危険が明らかとなっています。また、核テロの恐怖も現実のものです。ヒロシマ・ナガサキの悲劇を決して繰り返させないという被爆者の切実な訴えに耳を傾け、核兵器を廃絶することが急務です。同時に、平和な社会の基盤強化のために、国際社会の相互理解の促進も不可欠です。私たちは、立場の異なる人々が、共通の価値を生み出す努力を重ねる中で、多様性の尊重と相互理解を促進し、平和を支える共通の基盤が整備されると考えます。
核兵器の非人道性に世界的な関心が高まる中、被爆70年の昨年、国連総会において核兵器の廃絶に向けた法的措置などを議論する公開作業部会の設置が決議されました。しかし、この決議に、核兵器国及び核の傘の下にある国々は賛成しませんでした。広島市長が会長を務める平和首長会議は、この貴重な機会を無駄にせず、核兵器国や核の傘の下にある国も参加した議論が必要だと考え、全ての国連加盟国に対し積極的な参加を呼び掛ける公開書簡を発出しました。(公開書簡を読む)
核兵器のない平和な世界実現に向けた私たちのやむにやまれぬメッセージを是非お読み下さい。この公開書簡が、立場を超えて、国際社会の共通利益のために協力する機運を作る一助となることを心から願います。私たちも、世界中の心ある市民と共に一層努力してまいります。