実施日 : 2010年03月26日
報告:2010年3月26日【岐阜県プレスツアー】
投稿日 : 2013年08月24日
日本列島の中心に位置する岐阜県では、今年の秋に、APEC(アジア太平洋経済協力)の中小企業大臣会合が開催されます。地元企業や大学による最先端の技術開発のほか、岐阜県の伝統文化を取材する今回のツアーには、ドイツ、フランス、カタール、EUから計6名の記者が参加しました。
工作機械最大手のヤマザキマザック社では、レーザー加工機による加工実演を見学した後、精密機械の製造を行っている地下工場(ヤマザキマザックオプトニクス社フェニックス研究所)を取材しました。まさに「塵一つない」程にクリーン度の高い同工場では、同社ご担当者より「極めて高い防塵技術」「空気の入れ換え技術」「空調なしで工場内部の気温を一定に保つ仕組み」などについてお話を伺いました。
和紙とうだつの町・美濃市では、江戸から明治の商家が現存する「うだつの上がる町並み」を訪れ、美濃和紙を使ったあかりのアートや、日本庭園の装飾の一つである「水琴窟」など、地域の伝統文化の一端に触れました。
岐阜大学工学部では、川崎・毛利研究室を訪問。人間のように器用な手の動きを実現させることを目指したロボットハンド「岐阜ハンド」の開発者である川崎晴久教授にお話を伺いながら、「乳がん触診ロボット」、「手指リハビリ支援システム」のデモンストレーションを見学しました。
岐阜県の古田肇知事による会見では、ミシュランガイドで三つ星を獲得した飛騨高山、世界遺産の白川郷などの観光地のほか、5年に一度開かれる牛肉のオリンピックで2回連続最優秀賞を獲得した飛騨牛など、岐阜県の様々な魅力が紹介されました。
また、古田知事は、30年間で県内人口の25%が減ると予測される本格的な人口減少時代を迎える中で、地域を活性化していくための同県の戦略を提示。中でも、「iPhoneを活用した地域振興」を目指す「Gifu・iPhone」プロジェクトの一環として「セカイカメラ」(写真右:米国アップル社携帯端末iPhoneのアプリケーションソフトの一つ。岐阜県大垣市にあるソフトピアにR&D拠点をおく頓知ドット社が開発)を紹介し、記者たちの関心を集めました。