プレスツアー(報告)

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実施日 : 2014年11月07日

報告:横浜プレスツアー「レスキュー隊発祥の地で災害救助の裏側に迫る」

投稿日 : 2014年11月13日

横浜市主催、FPCJ企画協力による本プレスツアーでは、中国、インドネシア、スイス、イタリアの4カ国から4名の記者が参加。全国に先駆けて、レスキュー隊の創設やコールトリアージ(トリアージ=重症度・緊急度による患者の選別)の導入を行ってきた横浜市消防局の取り組みを取材しました。(ツアー案内はこちら。)

 

 

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記者らはまず、消防訓練センターに赴き、横浜市消防局の阿部英弥係長から消防局の概要説明を受けました。阿部係長は、横浜市や消防局の基本 的なデータに加え、防災対策として、コミュニティの防災指導、建物検査、火災原因調査など、日々の防災への取り組みを紹介しました。

 

 

 

 

 

その後、記者らは特別高度救助部隊(スーパーレンジャー:SR)佐久間栄吉部隊長の案内のもと、特殊車両、装備品、資機材、訓練の様子を視察しました。装備品の説明では、実際に福島第一原発において防護服や放射能測定器を使用し原子炉の冷却作業を行った時の様子が語られました。記者からは、3.11以降の装備の変化や作業内容について質問が相次ぎました。

 

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次に、SRの隊員による二種類の訓練を視察しました。ひとつは、川の中州に取り残された要救助者を想定し、ロープを張って救出する訓練。もうひとつは、地震を想定し、資機材を使って瓦礫に取り残された生存者を探索し、救出する訓練を取材しました。訓練の様子を間近で撮影した後、記者からは、SRや国際救助隊員になるための条件、災害時のロボットの使用についてのほか、四川大地震で救助に向かったかなどの質問が挙がりました。SRの中からさらに選ばれた隊員は国際救助隊として海外でも活動しています。

 

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昼食後、記者らは消防司令センターへと移動し、横浜市独自の取組みであるコールトリアージ(重症度・緊急度識別)を取材しました。警防指令課の太田孝課長より、パワーポイントを使った説明を受け、コールトリアージの導入理由やシステムを学びました。続いて、実際に指令室に入り、119番通報を受ける指令管制員のデモンストレーションや、重症度識別表操作の様子を視察しました。モニターの一つには、外国人旅行者の通報に備えて中国語、韓国語、英語、ドイツ語などで簡単な指示ができるよう定型の文章が掲載されており、記者らは興味深く外国人への対応について質問していました。

 

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最後に、8月に開庁したばかりの緑消防署を訪問し、「職員が働きやすい環境を目指した」署内を視察しました。同消防署の関口署長による説明を受けた後、記者らは屋上に上り、綱渡り訓練を取材。隊員の綱渡りの速さに驚きの声があがりました。また、24時間体制で待機している隊員のための台所や寝室、浴室、トレーニング室を視察し、記者からは夜勤時の時間割や夕食の調理について質問が挙がりました。さらに、出場演習では、警報が鳴ってから、各消防車両が動き出すまでの素早い対応を取材・撮影しました。演習には女性の隊員も参加しており、記者らは熱心に入隊した経緯や仕事について質問していました。

 

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