実施日 : 2015年11月08日 - 18日
先進国記者招聘 カナダ「ナショナル・ポスト」 紙 ジョン・アイビソン チーフ政治コラムニスト
投稿日 : 2015年12月16日
平成27年度FPCJ先進国記者招聘事業により、11月8日~11月18日の間、カナダ「ナショナル・ポスト」紙のジョン・アイビソン、チーフ政治コラムニストを招聘しました。アイビソン記者は今滞在中、「日本の外交・安全保障政策」、「歴史認識」、「高齢化社会と日本の公共政策」をテーマに東京・広島で取材をしました。
アイビソン記者は、1998年創刊のカナダの全国紙「ナショナル・ポスト」に創刊当初から所属し、10年以上チーフ政治コラムニストを務めるベテラン記者です。
(写真:FPCJにて)
記者は、日本の対中政策やアジアの地政学的環境が変化する中での日本の外交・安全保障政策に注目しており、日本が「普通の国」へと転換しようとしている姿(集団的自衛権の行使容認など)、そのような新しい日本の政策と日本国内におけるナショナリズムの高まりや戦後の「平和主義」との関係、日本の対アジア外交などについて取材しました。本テーマでは、関係省庁の幹部、内閣官房参与、元防衛大臣、シンクタンクのエキスパート、現代の日本情勢に詳しいジャーナリストなどに話を聞きました。また、週末には広島を訪れ、広島平和記念資料館の視察や被爆者インタビューを行いました。
記者は、2つ目のトピックとして、世界共通の課題となりつつある高齢化問題にも関心を持っており、課題先進国日本における高齢化の実態と対策について、厚生労働省によるブリーフィングを受けた他、有識者インタビューを行い、都市部における高齢化の試金石と言われている千葉県柏市の豊四季台団地を取材しました。
*今回の取材に基づく記事は、以下のリンクよりご覧いただけます。
"Tension between China and Japan over islands could threaten world peace"
「島々を巡っての中国と日本の緊張は世界平和を脅かす」(2015/12/3付)