テーマ:自然と共生し、新たな未来を創造する「ゼロカーボン北海道」への挑戦
2050年までに「温室効果ガス排出量の実質ゼロをめざす」ことを表明し、環境と経済・社会が調和しながら成長を続ける北の大地「ゼロカーボン北海道」を実現するために動き出した北海道。
その根底には、森羅万象をカムイ(神)として敬い、自然に感謝しながら生きたアイヌ民族の文化から受け継がれる「自然との共生」への想いがあり、吹き荒れる風、降り注ぐ太陽、豊富な森林、雪氷など、北海道ならではの豊かな自然により産み出される再生可能エネルギーや森林吸収量を最大限活用しながら、カーボンニュートラルのフロントランナーとして先進的な取組を進める人々がいる。
本ツアーでは、2023年4月15日~16日にG7気候・エネルギー・環境大臣会合が開催される札幌市とその周辺地域を訪れ、アイヌ文化や北海道ならではの大自然と共生しながら新たな未来を創造する「ゼロカーボン北海道」に向けて取り組む人々を取材する。
「ゼロカーボン北海道」に向けて~大自然を活用した様々なエネルギー関連の取り組み~
・日本初のCCS施設:二酸化炭素回収・貯留する技術であるCCSはCO2の大量削減ができる技術として注目されている。日本CCS調査㈱は苫小牧沖合の地中に30万トンのCO2の圧入・貯留に2019年に成功した。実用化に向けた調査や研究開発を地元自治体と協力して進め、この地区を日本のCCS事業の拠点とすべく取り組んでいる。
・再エネ100%ゾーンで産業振興とエネルギーの地産地消を展開する石狩市:札幌市の北に隣接する石狩市は、石狩湾新港地域の工業団地内100haを再生可能エネルギー100%の電気供給エリアにするという構想を持つ。昨年12月に京セラコミュニケーションシステム㈱は、同地にゼロエミッション・データセンターの建設に着工、2024年秋に開業を予定している。また、同市の北部に位置する厚田地区は大災害時に陸路の寸断などにより、孤立しやすい。この課題を解決するために、地域にあるエネルギーを地域で上手に使う仕組みを構築する新しい電力供給モデルを完成させた。
・雪を夏の冷房に:札幌市にあるモエレ沼公園は、彫刻家イサム・ノグチが自身の最後の作品として市内から排出されたゴミ埋立地の上にデザインした公園だ。公園内には、雪を貯蔵庫に蓄え、夏季に冷房として活用する施設を有している。
・太陽光パネルのリサイクル技術開発に挑む企業:2030年には太陽光パネルの大量廃棄時代を迎えるといわれている。㈱トクヤマは、太陽光パネルを構成する太陽電池モジュールの80%以上をリサイクル可能とする新技術開発に挑んでいる。
アイヌ文化と大自然を守り、育む取り組み
・アイヌ文化の復興・創造・発展の拠点「ウポポイ」:日本の貴重な文化でありながら存立の危機にあるアイヌ文化。2020年7月にオープンした民族共生象徴空間「ウポポイ」では、自然に抱かれたポロト湖のほとりで、アイヌ文化を歴史、文化、食事などを”五感で感じる”ことができる。
・ウトナイ湖:国内での記録種数(276種)の約半数の野鳥が確認されるウトナイ湖は、ラムサール条約にも登録された日本屈指の渡り鳥の中継地で、野鳥保護の大拠点。
※各訪問先の詳細は右上のPDFよりご覧ください。(新取材先追加!3月8日更新)
【実施要領】
1.日程:2023年3月16日(木)~17日(金)(1泊2日)
2.スケジュール:
※日程は調整中のものであり、予告なく変更になる可能性があります。
<3月16日(木)>
7:30-9:00 羽田空港~新千歳空港
10:25-12:55 ウポポイ(民族共生象徴空間)(昼食含む)
13:45-15:15 日本CCS調査
15:45-17:15 ウトナイ湖
18:25 ホテル着
<3月17日(金)>
8:00 ホテル発
8:50-10:20 REゾーン
11:20-12:50 道の駅あいろーど厚田(昼食含む)
13:50-14:50 モエレ沼公園
15:30-16:30 新川水再生プラザ(新川融雪槽)(3月8日追加)
17:05-18:05 トクヤマ
(調整中) 新千歳空港~羽田空港
3.参加資格:原則として外務省発行外国記者登録証保持者
4.参加費用:1人20,000円
(全行程交通費、宿泊費(朝食込み)、昼食(2回)を含む)
※参加確定後のキャンセル料については、参加者にご連絡します。
5.募集人数:10名(各社ペン1名、カメラ1名、TVは1社2名まで)
*申し込み人数が10名を超えた場合は、国別の参加者数に上限を設けることがあります。
6.申込方法:お送りしたメールをご確認ください。申込期限:3月6日(月)
7. FPCJ担当:広報戦略課 佐藤 彩子
(Tel: 03-3501-5251、E-mail: sc@fpcjpn.or.jp)
8.備考:
(1)本ツアーはG7札幌 気候・エネルギー・環境大臣会合実行委員会(以下「委員会」という。)が主催、株式会社日本旅行北海道が運営、FPCJが企画協力しています。
(2)本ツアーの内容は、予告なく変更になる可能性があります。
(3)参加者には経費の一部を負担していただいていますが、営利を目的とした事業ではありません。
(4)委員会、FPCJおよび株式会社日本旅行北海道は本ツアー中に生じるいかなる不都合、トラブル、事故等に対して一切責任を負いません。参加者は個人の判断・責任において、必要に応じ旅行傷害保険等に加入して下さい。
(5)写真・TV撮影に関しては、担当者の指示に従ってください。
(6)本ツアーは、報道を目的とした取材機会の提供を目的としているため、参加者には、本国での報道後、FPCJを通じ委員会に、記事、映像、音声(ラジオの場合)のコピーの提出をお願いしています。また、報道が英語・日本語以外の場合は、内容を把握するため英語または日本語の概要の提出も併せてお願いしています。参加申込者は、これらに同意いただいたものとみなします。
(7)地元自治体、メディア等が、本ツアーを視察・取材することがありますので、予めご了承ください。
(8)本ツアーの様子を記録した動画・写真・記事を、委員会構成団体のホームページ、SNS等に掲載することがありますので、予めご了承ください。