プレスツアー(案内)

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実施日 : 2006年06月20日 - 21日

「Made in Japanの楽器」プレスツアー

投稿日 : 2013年08月24日

~音楽のまち・静岡県浜松市と、拡大する中高年向け音楽市場~

 

「大人の音楽教室」が脚光を浴びている。従来のメインターゲットである子どもや若者だけではなく、特に定年後の時間が20万時間と言われる、いわゆる「団塊の世代」を取り込もうと、各社とも様々なサービスにしのぎを削っている。その結果、大手楽器メーカーが開発するハイテク楽器、職人技から生まれる高品質の楽器など、より個性的で多様な楽器へのニーズは年々高まっている。

 

国産ピアノのほぼ100%を製造する静岡県は「楽器製造の拠点」として広く知られている。なかでも県西部の中心都市・浜松市は世界的な楽器メーカーであるヤマハとカワイの本社を有し、人口は約82万人。2007年4月の政令都市移行を目指し、天竜川や浜名湖など豊かな自然環境の保全とともに都市機能の更なる充実に努めるなど、住み易さが実感できるまちづくりを進めている。その機軸となるのが、同市が掲げる「音楽のまちづくり」構想。国際的なコンクールや有名アーティストによるコンサートを積極的に実施する傍ら、全国で唯一の公立楽器博物館を開設するなど、ものづくりとしての「楽器製造」から、文化面での発展を目指して「音楽のまちづくり」を進めている。

 

浜松市のもうひとつの特徴としては、「外国人との共生」への取り組みが挙げられる。同市には輸送機器関連の工場が数多くあり、日系ブラジル人など南米出身者を中心とした外国人が多く生活する、全国でも有数の“国際都市”と言える。約3万人の外国人居住者のうち、約18,000人がブラジル人。そのため、街なかの看板にはポルトガル語の併記が目に付き、市民レベルの交流を含め、彼らの生活をサポートするさまざまな取り組みが始まっている。

 

今回のツアーでは、浜松市の「音楽のまちづくり」と「国際化」にスポットをあてるとともに、高いクオリティを保ちつつ多様化を図る「Made in Japanの楽器」のトレンドを取材。団塊の世代の退職がピークを迎える2007年を控え、日本の音楽市場にやがて訪れるであろう変化を、“最先端都市”浜松に見る。

 

※このツアーは、静岡県とフォーリン・プレスセンターの共催として実施します。

 

※ツアー翌日には、プレスブリーフィング「外国人労働者との共生」(北脇・浜松市長)をFPCにて開催します。

 

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取材内容

 

 

ヤマハ株式会社 (本社:静岡県浜松市)

 

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楽器製造最大手の「ヤマハ」は、1993年の、「サイレントピアノ」に続き、「サイレントチェロ」、「サイレントギター」などを次々に発表。なかでも消音機能だけでなく、自動演奏機能も備えた「サイレントアンサンブルピアノ」は、内外のプロ演奏者から、img4655715c5b3a9一般ユーザーに至るまで、さまざまなニーズへの対応が可能であり、同社がこれまで培ってきたアコースティックとデジタルの技術を高いレベルで融合させたハイブリッド楽器として高い評価を得ている。また、100年の歴史を持ち、プロピアニストを含む世界のユーザーに愛されている同社のグランドピアノは、国内シェアおよそ70%、全世界シェアでも30%(出荷金額ベース)を誇っているが、現在もほぼ全数が浜松で製造されている。一方で同社は、まったくの初心者でも気軽に演奏することができる、
EZ(= easy)シリーズの楽器(ギター・トランペット)など新領域の楽器開発にも着手し、ユーザーの裾野を広げている。
今回のツアーでは、浜松のグランドピアノ製造工場を視察するとともに、同社の最先端楽器についても取材する。

 

 

 

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ヤマハ「大人の音楽教室」

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ヤマハが音楽教育事業をスタートしてからすでに50年。同社は、間もなく退職を迎える団塊の世代の特徴を、「ビートルズに影響を受けた、基本的な音楽センスのある世代」と分析し、「大人の音楽教室」の主要ターゲットと位置づけている。今年3月に改築・竣工した浜松店は浜松駅前の一等地に位置し、ガラス張りの外観が美しい地上8階建てのビル。そのうち6階と7階を「大人の音楽教室」とし、YAMAHAブランドが持つ上質な雰囲気を店作りに反映させた。結果として、浜松店の「大人の音楽教室」には、改築後の2ヶ月で350人もの申し込みがあり、同社が全国に展開する音楽教室の旗艦店としてふさわしい賑わいを見せている。

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株式会社鈴木楽器製作所 (本社:静岡県浜松市)

 

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鈴木楽器製作所は、主にメロディオンやリコーダーなど教育楽器メーカーとして知られている一方、多彩な音楽教育事業を展開している。同社は半音階も美しく再現できる独自のハーモニカを開発するなどハーモニカ音楽に力を注いでおり、独自に「スズキハーモニカ振興会」を設立。それまで存在しなかった全国統一のカリキュラム並びにテキストを作成するとともに、ハーモニカ指導者の養成、ハーモニカ普及活動のバックアップ、そして愛好者への支援活動に取り組んでいる。同社のハーモニカ教室は中高年の初心者に人気が高く、生涯学習実践の場として注目が集まっている。

 

浜松市楽器博物館

 

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浜松市の新たな象徴といえるのが、JR浜松駅に直結したコンサートホール複合施設「アクトシティ」と、そこに隣接する「浜松市楽器博物館」。同博物館は、1995年に日本ではじめての公立楽器博物館として開館し、規模は東洋一。世界中から集めた1200点もの楽器の展示や、演奏風景の映像展示、ヘッドフォンやイヤホンガイドによる「聴く」展示等、工夫にあふれた展示内容を誇っている。日本で最初に国産ピアノが作られたまち・浜松を意識して、特にピアノなどの鍵盤楽器の展示が充実しており、19世紀のピアノコレクションも含め、所蔵点数は100台を超える。嶋和彦館長は「現代の大きなグランドピアノだけがピアノではないことが分かる貴重なコレクション」と語り、同博物館を音楽に関する情報発信基地として盛り立てていく構えである。

 

ムンド・デ・アレグリア学校

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2005年8月、南米系の外国人学校としては全国で初めて「学校法人立各種学校」として認可された「ムンド・デ・アレグリア学校」。浜松市を中心とする静岡県西部地域では、特に南米系の外国人が多く暮らし、その子弟教育が急務となっている。こうした課題に対応するために、静岡県は各種学校としての認可基準を緩和するとともに、2006年度からは同校に対し運営費の助成を行っている。生徒数は約100名で、約半数がペルー、残り半数がブラジルおよびアルゼンチンの子どもたちで、スペイン語とポルトガル語によって授業を行っている。ここでは民間出身の松本雅美校長が奔走し、国籍に関わらず同じ浜松市民として認め合える、真の「共生」を目指した教育を行っている。「将来は日本と中南米の二国間関係を支える人材を輩出したい」と語る松本校長に、学校運営の苦労と喜びについて話を聞き、日本の地方自治体における「外国人との共生」について理解を深める。
※ツアー翌日の6月22日に、北脇保之・浜松市長をFPCにお招きし、「外国人労働者との共生」とのテーマでプレスブリーフィングを実施予定。

 

株式会社ヤイリギター (本社:岐阜県可児市)

 

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矢入一男社長以下30名の職人が生み出す「K.Yairi」ブランドのアコースティックギターは、ポール・マッカートニーをはじめとする世界中のアーティストに愛されている。「いい木といい人間から、いいギターが造られる」というポリシーを貫き、製品造りには5年から10年寝かせた木材を使用。完成した製品は、品質を一定化させ、響きを良くするために、大音量の音楽が流れる「シーズニングルーム」(摂氏20度、湿度40%)でさらに10日ほど寝かせた後に出荷し、永久保障を約束している。最近では沖縄出身の人気バンド「BEGIN」の発案により、沖縄三線の原理を利用したまったく新しい楽器「一五一会」を開発。「初心者でも自由に楽しく弾くことができる楽器」として、子どもから中高年にまで人気に火がつき、発売当初は入荷まで2年待ち、現在も半年待ちというヒット商品となっている。今までも、そしてこれからも変わることのない同社の「ものづくり」について矢入社長に話を聞き、また、その美しいギターの音色を体感する。

 

【写真1】ヤマハ・EZシリーズのギター
【写真2】ヤマハ・サイレントアンサンブルピアノ
【写真3】楽器博物館の鍵盤楽器コレクション
【写真4】楽器博物館・外観
【写真5】ムンド デ アレグリア・松本雅美校長
【写真6】ムンド デ アレグリアの教室風景
【写真7】ヤイリギター・矢入一男社長
【写真8】ヤイリギター・ギター製作の様子

 

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実施要領

 

 

1.日程:2006年6月20日(火)~21日(水) 1泊2日
6月20日(火)
8:06 東京発(ひかり403号)
9:36 浜松着
10:00~12:00 ヤマハ本社(ショールーム及び工場)取材
12:15~13:00 昼食
13:30~15:00 鈴木楽器製作所(ハーモニカ教室)取材
img465571f7af52915:30~17:30 楽器博物館取材
17:45      浜松名鉄ホテルチェックイン
18:00~19:00 ホテル内にて夕食
19:15~20:15 ヤマハ浜松店「大人の音楽教室」取材

 

6月21日(水)
7:30 ホテル発
8:00~10:00 ムンド・デ・アレグリア学校(朝礼、授業風景等)取材
<移動および昼食
13:30~15:30 ヤイリギター取材
17:00 JR名古屋駅着
img465572226374b17:25 名古屋発(のぞみ32号)
19:06 東京着後、解散

 

2.参加資格:外務省発行外国記者登録証保持者

 

3.参加費用:1人10,000円(新幹線・宿泊費・食事代等含む)
*お支払い方法、キャンセル料等は、後程参加者にご連絡します。

 

4.募集人数:先着順15名(各社ペン1名、カメラ1名、TVは1社2名まで)。
*申し込み人数が15名を超えた場合は、国別の参加者数に上限を設定
することがあります。

 

5.参加申込:
FPCホームページ> Link
「メディア・アシスタンス」の「プレスツアー情報」ページより直接お申し込み下さい。
(「申し込み」ページへはユーザー名:fpcj、パスワード:membersでアクセスできます)

 

6.FPC担当:矢野・山代(Tel: 03-3501-3405)

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7.備考:
(1) 写真・TV撮影は担当者の指示に従ってください。
(2) FPCはツアー中に生じるいかなる不都合、トラブル、事故等に対して、一切責任を負いません。

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