プレスツアー(案内)

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実施日 : 2006年02月09日 - 10日

富山市プレスツアー

投稿日 : 2013年08月23日

~「親」少子高齢化へ 日本の縮図-富山の挑戦 ~

 

実施日:2月9日(木)~10日(金)

 

申し込み状況:1月31日現在、募集定員(10名)に達しましたので、これからのお申し込みはキャンセル待ちとなります。ご了承下さい。

 

~「親」少子高齢化へ 日本の縮図―富山の挑戦~

 

 少子高齢化―これは日本ばかりの問題ではなく、出生率が日本より低い韓国・台湾はじめアジア・欧米の先進国が、国の中央・地方問わず、21世紀に突きつけられた大きな課題である。とりわけ日本社会の高齢化は今までにないほど加速しており、現在、日本の高齢化率(全人口に占める高齢者の割合)は約19%と世界で最も高く、2025年には30%近くに達するとの予測もある。

 

 日本本州中部に位置する富山県は高齢化のスピードが全国一といわれ、一足早く本格的な少子高齢化社会を迎えつつある。一方で、富山は人口・面積・産業規模など、いずれも国全体の1%にあたる、まさに「日本の縮図」。すなわち富山で起きることは将来必ず日本で起きると言っても過言ではない。

 

 その富山の県庁所在地-2004年4月に6つの近隣町村との大合併で高齢過疎地域をも含むことになった-富山市は高齢化率20.8%(2004年)、10年後には27.7%に達すると推計されている。同市では、バイタリティ溢れる森雅志市長自らが旗振り役となり、少子高齢化と積極的に共生しようという取り組みが始まっている。

 

 今回のツアーでは、高齢者にやさしい「コンパクトなまちづくり」を目指す、パワーリハビリテーション等を初めとする行政の取り組み、富山発の福祉サービス「富山型デイサービス」、誰もが使いやすいユニバーサルデザインのドア、高齢者向け電気自動車など富山独自の技術による高齢者向け製品開発などを紹介する。

 

主催:富山市http://www7.city.toyama.toyama.jp/index.html(日・英)富山テレビ放送 http://www.bbt.co.jp/ (日)

 

 

取材内容

 

 

1.7市町村合併で人口42万人、面積1241.85㎡の広域都市のリーダー―森雅志市長

 

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 1952年、富山市生まれ。95年に富山県議会議員に初当選し、99年の再選を経て、2002年に旧富山市長に初当選。昨年4月に富山市、大野沢町、大山町、八尾町、婦中町、山田村、細入村の7市町村が合併して新富山市となり、同市市長に初当選した。
 3年前の市長就任以来、合併問題、公共交通網の整備、パワーリハビリなどの高齢化対策、観光客の国際誘致など精力的に施策を進めている同市長は韓国語に堪能。同市長は司法書士時代に起きたベルリンの壁崩壊に刺激を受け、朝鮮半島で激動が起きた際、日本人として隣国の人々の役に立ちたいと思い、独学で韓国語をマスターした。韓国訪問は50回を超える。加えて現在はイタリア語も勉強中。

 

 

2.「コンパクトなまちづくり」-公共交通を基盤に都市再生―富山ライトレール
 (富山ライトレールURL)

 

「拡散型から集約型のコンパクトなまちづくりに方針転換し、人・モノ・お金が動く都市の核をつくることが大切。その時の装置として、鉄軌道やバスなどの公共交通は欠かせない」と森市長は合併新市の将来像を描く。
 そのリーディング事業として位置づけているのが、今年4月末に開業する「公設民営」の路面電車「富山ライトレール」。赤字のJR富山港線をLRT(次世代型路面電車システム)として再生させる国内初の試みで、インフラ整備は市、運行は森市長自ら社長を務める第三セクターの富山ライトレールが担う。
 愛称「ポートラム」と名付けられた車両は、高齢者や障害者も楽に乗降できる低床型でボディカラーは七色。道路に敷いた軌道は、振動・騒音防止のため樹脂でレールを固定する「制振軌道」。欧州で普及している方式を国内で本格的に導入し、レールはルクセンブルクから輸入した。

 

3.全国へ広がる“富山型”デイサービス―NPO法人「このゆびとーまれ」

 

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同じ地域で暮らす高齢者から幼児まで障害の有無に関係なく受け入れるデイサービス(通所介護)は「富山型」と言われ、現在、滋賀・徳島・長野県が同様の施設に補助金制度を導入するなど、全国の福祉現場をリードし続けている。
「富山型」は、お年寄りのデイケアハウスに障害者のサービス施設、託児所も兼ねる方式で、年齢や障害を区別する法律で分けるのでなく、本人や家族のニーズに沿おうというも
の。その「富山型」の先駆けとなったのが、NPO法人「このゆびとーまれ」(1993年運営開始、99年にNPO法人認証 理事長・惣万佳代子)である。現在も全国から視察訪問者が絶えず、昨年は南米からも。富山市は2004年に「富山型デイサービス推進特区」の認定を受けた。

 

4.いつまでも元気に-“富山発”パワーリハビリテーション

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 専用マシンで軽い負荷をかけて関節を動かすことで、老化で動かなくなった筋肉と神経の連携を滑らかにし、介護が必要な高齢者の運動能力と体力を向上させる「パワーリハビリテーション」。運動能力の回復は日常生活が自力で行えるようになるという直接的効果と共にやりとげた達成感が高齢者に自信を与える。
 富山市では2003年にパワーリハビリテーションを導入、06年度には10ヶ所の施設でパワーリハビリを実施する。これまでパワーリハビリを受けた78人のうち53人は改善が見られ、介護なしの生活が困難だった5人のうち2人が日常生活の動作ができるようになった。パワーリハビリの普及により要介護状態が重度化する高齢者が減り、結果的に介護保険のサービス給付の伸びを抑えることにもつながる。
 ツアーでは、高齢者施設「アルペンハイツ」を訪問し、入居者のトレーニングの様子を取材する。

 

 

 

5.独居老人の異常をキャッチ!―立山科学グループ

 

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 一人暮らしの高齢者宅からの押しボタンによる緊急通報や人感センサーからの安否異常を自動検知すると、相談センターが本人に状況確認を行い、状況に応じスピーディーに家族、指定協力員、消防署などへ訪問や出動を要請するサービスがある。そのサービスを支えるのが、立山科学の「人感センサー」。24時間常時高齢者の動きから、起床や就寝、外出などの行動を感知して異常を発見した場合、利用者がボタンを押さなくても自動的に通報する“優れモノ”である。
 立山科学はタクシー社内の文字ニュースの情報端末を製造する企業、ハンガリーにも製造拠点を持つ。

 

 

6.福祉自動車の製造―タケオカ自動車工芸

 

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 ミニカーを製造販売する富山を代表する老舗町工場。高齢者向けに、電動スクーター、電動ミニカーを開発・販売しており、車の運転に不安を持つ高齢者の日常の移動手段として全国からオーダーが舞い込む。車幅感覚が低下し、とっさの判断や反応が衰えた高齢者にとって、コンパクトで最高速度や加速性能が低い電動カーは、安全で安心して運転できる「足」となる。
 また、日常的に車椅子を使っている人が、後部入り口から車椅子に乗ったまま運転席に入って運転できる電気ミニカーもある。 今年4月には、富山大学芸術文化学部教授グループと共同開発したデザイン性の高いエコカー(一人乗り電気自動車)を市場投入する。産学連携の市販車は国内で初めて。

 

 7.ユニバーサルデザインの「オレットドア」―ティーアンドディー・タカマツタテグ

 

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 昨年開港した中部国際空港内にある約270ヶ所のトイレに採用されている「オレットドア」は、狭いスペースで開閉でき、且つ軽い力で動かすことができる折り戸式のドア。吊り下げ構造のため床レールが不要で、車椅子利用者はもちろん、老若男女すべての人に使い勝手の良いユニバーサルデザイン商品として注目されている。
 また、木、ガラス、金属など様々な素材との組み合わせも可能で、デザイン性を高めて自動ドアに応用するなど用途も広がっている。全国の老人ホームや病院、個人住宅からの注文が相次いでいる他、ボーイング社の新型旅客機への導入も検討されている。
 タカマツタテグは1930年創業の建具店。オレットドアは、「障害者や高齢者にやさしい建具を」との高松俊郎社長の思いが、NTTの車椅子用電話ボックスを製造する浜松の会社との出会いにより結実した。

 

 

8.ソウルから3時間で雲海の極楽 北アルプスに!
立山国際ホテル:

 

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 3000メートル級の峰峰が連なる北アルプス立山連峰をはじめ登山・スキー・ゴルフ・温泉と富山には隠れた観光資源がたっぷり。今後近隣各国からの観光客誘致へ受け入れ体制の整備が急がれる。最近、韓国からのスキーツアーで注目される立山山麓のスキー場を紹介する。

 

 

実施要領

 

1)日程(予定): 2月9日(木)~10日(金)
(1泊2日)
(現地移動は借上げバス)

 

[第1日目]
08:45 東京・羽田発(ANA883便)
09:45 富山空港着
10:45-12:15 高齢者施設「アルペンハイツ」訪問
「パワーリハビリテーション」取材
12:45-13:30 昼食
13:35-14:15 森雅志市長表敬訪問
14:45-16:15 NPO法人 デイサービス「このゆびとーまれ」訪問
17:15 立山国際ホテル チェックイン
「立山ヒーリングツーリズム」取材
18:15 休憩
19:00-20:30 夕食懇親会

 

(立山国際ホテル泊)

 

[第2日目]
08:45 ホテル発
09:00-10:30 立山山麓スキー場 取材
11:30-12:30 昼食
13:00-14:30 立山科学グループ 訪問
14:50-16:00 タケオカ自動車工芸 訪問
16:15-17:15 タカマツタテグ「オレットドア」取材
17:30 富山空港着
18:10 同発(ANA890便)
19:15 羽田空港着

 

2)参加資格: 外務省発行外国記者証保持者

 

3)参加費用: 1人¥10,000-(全行程交通費、食事、宿泊を含む)
*お支払い方法、キャンセル料等については参加者に通知します。

 

4)募集人数: 先着順10名(各社ペン1名、カメラ1名、TVは1社2名まで)

 

5)FPC担当: 小泉(Tel:03-3501-5070) 

 

6)備考: 
(1)写真・TV撮影は一部制限があります。担当者の指示に従って下さい。 
(2)富山市、富山テレビ及びFPCはツアー中に生じるいかなる不都合、トラブル、事故等に対して、一切責任を負いません。 

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