実施日 : 2019年02月27日 - 28日
案内:大分プレスツアー
投稿日 : 2019年02月19日
【概要】
<取材テーマ>
1. 絶え間なく湧き出す名湯を、タトゥーをした観光客でも楽しめる温泉へ
2. 安心・安全で高品質な魚介類を人や環境、資源に優しい手法で養殖
3. 開幕まで6ヶ月! ラグビーワールドカップ2019日本大会 ホストシティ大分
4. 緑豊かでゆったりした時間が流れる国東(くにさき)が生むスタイリッシュな段ボールクラフト「FLATS」
大分県は古くは「古事記」などで「豊の国(とよのくに)」と呼ばれ、日の光が降り注ぐ温暖な気候と、連なる山々や長い海岸線を有する地形から多くの山の幸や海の幸に恵まれた土地である。豊かな自然と異国文化を受け入れる進取の気質が豊穣の文化と歴史を生み出し、今日に引き継がれ、創造性や独創性のある取り組みが行われている。 このツアーでは、2019年10月にラグビーワールドカップ2019が開催される大分県を訪れ、観戦客の受け入れ準備、開催期間中に訪れる人をもてなす「大分発」の食材や、「大分から世界へ」名を響かせるユニークな段ボールクラフトを取材する。
※本プレスツアーは、大分県が主催し、公益財団法人フォーリン・プレスセンターが企画・運営しています。
【取材内容】
[1] 広瀬 勝貞 大分県知事
https://www.pref.oita.jp/site/chiji/prof.html
九州の東に位置する大分県は、黒潮の暖流が流れ込む豊後水道に面し、豊富な海の幸はもちろん、山々や温泉にも恵まれ、豊かな自然が訪問者をやさしく出迎えてくれる。 大分県は、2002年の日韓共催FIFAワールドカップを開催した九州で唯一の自治体としての経験を有し、ラグビーワールドカップ2019(RWC2019)では、大分市で5試合が行われる他に、公認キャンプ地の別府市にはニュージーランドやオーストラリア、ウエールズなどの強豪が滞在する。世界トップクラスの選手たちが集うことで、競技の醍醐味を体感できるまたとない機会となる。大分で調整し、試合に臨むチームの全てが「大分は良かった」と思ってもらえるような準備が各所で進められている。
◆広瀬知事に、RWC2019開催地の首長として大会に向けた抱負やRWC2019開催地としての期待について聞く。
[2] RWC2019試合会場「大分スポーツ公園総合競技場」
http://www.oita-sportspark.jp/facility/dome/
RWC2019の試合が行われる全国12会場の内、王者ニュージーランドvsカナダ戦、そして準々決勝2試合を含む5試合の舞台となるのが「大分スポーツ公園総合競技場」だ。近代的なデザインのスタジアムは、透光性が高い世界最大級の可動式屋根を持ち、雨天の閉鎖時でも、フィールドには自然光が降り注ぐ設計となっている。現在スタジアムはビッグマッチに備え、急ピッチの改修が進んでおり、夏頃には天然芝と人工芝を組み合わせて育成した耐久性に優れた「ハイブリッド芝」が導入される。選手が躍動し、スタジアムが4万人の大歓声に包まれる日まで後半年。2002年のワールドカップサッカー大会の会場となった経験を十二分に活かしての準備が進められている。
【2019年大分スポーツ公園総合競技場での試合予定】
・10月2日(水) ニュージーランド vs カナダ
・10月5日(土) ウルグアイ vs オーストラリア
・10月9日(水) ウエールズ vs フィジー
・10月19日(土) 準々決勝(プールC1位 vs プールD2位)
・10月20日(日) 準々決勝(プールD1位 vs プールC2位)
◆大分スポーツ公園総合競技場では、施設担当者より大会開催に向けた施設の改修状況、受け入れ体制、大会開催への期待などについて聞き、客席やロッカールーム等を撮影する。また、RWC2019公式ボランティアに抱負や意気込みを聞く。
[3] タトゥー(入れ墨)をした温泉客への対応
https://enjoyonsen.city.beppu.oita.jp/
国際観光都市・別府を訪れるアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアの観光客は年々増加しており、一年間におよそ17,000人が訪れている。しかしながら、これら地域からの旅行客に向けたタトゥー(入れ墨)に対する十分な情報提供がなされておらず、観光客は温泉施設に行って入浴を断られ、落胆することが多かった。RWC2019期間中はタトゥーが伝統文化に根差しているニュージーランドやフィジーをはじめ、これまで以上に多くの外国人観光客が世界一の温泉郷を訪れることが想定される。別府市では、タトゥーをした温泉客の受け入れ拡大のために、全国の温泉としては初めての試みとなる、大浴場や貸し切り湯、足湯・手湯など種類別に計100カ所を抽出し、英語サイト「ENJOY ONSEN」の”100 Tattoo allowed Hot Springs”で紹介している。より多くの観光客が気持ちよく温泉を楽しめるように配慮している。
◆別府市の委託で地図を作成した「B-biz LINK(一般社団法人別府市産業連携・協同プラットフォーム)」の佐々木武氏から、タトゥーをした外国人観光客が利用可能な温泉マップや受け入れ状況について聞く。また、タトゥーをした温泉客を受け入れている施設を訪れ、関係者から話を聞く。
[4] 大分の食 ~Otto e Sette Oita~
https://www.ottoesetteoita.com/
幕末までの大分県下は、小藩分立制度により8藩7領という15の領土に分けられていた。店名の「Otto e Sette」は、その時代に「大分」を構成していた8藩と7領を、イタリア語読み(8 と7=otto e sette(オット・エ・セッテ))したことに由来する。同店で使用する食材はほぼ県内産で、県内各地の生産者から届く海の幸、山の幸から料理長の梯(かけはし)哲哉氏がメニューを考案し、提供している。温泉の蒸気で素材を蒸す伝統の調理法「地獄蒸し」を用いた料理も提供されている。
◆豊かな自然に恵まれ、四季折々の山の幸、海の幸が楽しめる大分の食を体験する。
[5] 「株式会社兵殖」 豊後まぐろ ヨコヅーナ
県南部の津久見市は、明治時代から続くマグロの遠洋漁業の島、保戸島を有し、全国でも有数のマグロの水揚げ量を誇ってきた。また、津久見市沖の豊後水道では、海水の干満活動により、太平洋の暖かい海水と、冷たくて栄養分豊富な瀬戸内海の海水が、出入りして混ざりあっている。水温の寒暖差と速い潮流の厳しい環境の中で、身のしまったまぐろやブリが養殖されている。 日本全国でクロマグロの養殖場は175漁場あり、このうち県内には10漁場あり、長崎県、鹿児島県についで多い(2016年12月1日現在)。クロマグロを養殖するには一般的に養殖用配合飼料の開発が課題となるが、「豊後まぐろ・ヨコヅーナ」は、同社が他社と共同開発したオリジナルの配合飼料だけで、稚魚から成魚まで育成した世
界初の養殖クロマグロだ。また同社では、日本では一般的には10m×10m×10mの広さのいけすではなく、 60m×40m×25mといった巨大な「ひろびろいけす®」を用いて養殖している。さらに、他産地のまぐろより一年以上長く育てることにより、身の引き締まった上質な赤身と上品な脂ののった極上の大トロを兼ね備えたクロマグロが育成されている。
◆株式会社兵殖を訪れ、同社の山崎要介氏の案内により、「まぐろ界の横綱」とも呼ばれるクロマグロ「ヨコヅーナ」の特長、同社が長年取り組んでいるブリの養殖について説明を受けるとともに、岸壁でのブリの陸揚げ作業及び加工場を視察する。
[6] くにさきOYSTER
https://www.kunisakioyster.com/ja/
大分県北東部に位置する国東(くにさき)半島のほぼ半分を占める国東市は、緑豊かな山々と穏やかな瀬戸内海に囲まれた地域で、以前から太刀魚やタコなどの漁業が盛んだった。しかしながら、近年は漁獲量が減少し、2013年には1784トン(農林水産省漁業センサス)と20年間で半分に落ち込み、後継者不足もあいまって年々漁業が低迷している。 このような状況の中で、国東市と漁業者そしてヤンマー株式会社が手を組み、地域活性化のためにクルマエビ養殖場の跡地を活用したカキの養殖に取り組んでいる。 ここで育てられる「くにさきOYSTER」は、欧米の生食文化で好まれる小ぶりで殻の形が整ったもので、その美しさから「黒い宝石」とも称され、星付きのレストラン等で取り扱われている。くにさきOYSTERは、広島や宮城など他の名産地の養殖方法とは異なり、種苗・稚貝の段階から収穫まで一粒一粒バラバラの状態で育てる「シングルシード方式」を採用しているため、カキがかごの中で自由に動き、香りや雑味等の原因となる付着物がつきにくく、身の旨味がたっぷりの高品質なカキが生産される。さらに、2週間に1度養殖海域の水質検査を行い、出荷前にはウイルスより目の細かいフィルターでろ過した海水で浄化することで、さらに安全性を高めている。
◆国東市関係者および、ヤンマー株式会社マリンファーム所長の加藤元一氏から前例がなかったカキ養殖を行政、漁業者そしてヤンマー株式会社との連携によって国東市で実現し、地域の特産ブランドとして確立するための取り組み、くにさきOYSTERのおいしさの秘密を聞く。また、出荷場及び出荷の様子を視察する。
[7] 国東時間株式会社
国東時間株式会社は、松岡勇樹社長が自然とゆったりした時間の流れを求めて1998年に地元の国東市に「アキ工作社」を設立し、ニットデザイナーである奥様の初個展で使用するための展示用に組み立て式段ボールマネキンを完成させたのが始まりだ。平面のパーツを組み上げて立体的な造形物にする、という斬新な発想は、大手服飾ブランド「エルメス」のショーウインドーを飾り、ディズニーやサンリオとのコラボレーションも実現している。同社は2013年から「週休3日制」を実施し、社員が何らかの形で自分をスキルアップさせるように3日間を過ごし、そのスキルが結果として社員のスキル向上や会社の売り上げアップ、といった形で還元されることを目的とした「国東時間」を提唱している。
◆安岐町のアトリエにおいて、松岡社長から、欧米やアジアなど世界から「メイド・イン・国東」として高く評価されている作品の誕生ストーリーや構造について聞く。また、「第33回国民文化祭・おおいた2018・第18回 全国障害者芸術・文化祭おおいた大会」のリーディング事業の一つ「豊後ノ國 府内薪能」の能舞台で使用された、史上初めての立体造形作品「老松(おいまつ)」を視察する。
【実施要領】
1. 日程
※日程は調整中のものであり、予告なく変更になる可能性があります。
<2月27日(水)>
08:05-9:50 羽田空港~大分空港(ANA791)
10:30-11:00 RWC2019 シティドレッシング視察 (大分駅周辺、ファンゾーン)
11:30-12:00 広瀬勝貞大分県知事インタビュー
12:15-13:00 昼食
13:30-14:30 大分スポーツ公園総合競技場総合競技場
15:30-17:30 別府温泉でのタトゥー対応
18:30-20:30 大分の海の幸・山の幸の紹介(Otto e Sette Oita)
別府亀の井ホテル泊
<2月28日(木)>
8:00 宿舎発
9:30-11:30 兵殖株式会社
13:30-15:30 くにさきOYSTER
15:45-17:00 株式会社国東時間
18:10-19:40 大分空港~羽田空港(ANA 800)
2. 参加資格:外務省発行外国記者登録証保持者
3. 参加費用:18,000円
(全行程交通費、宿泊費(夕食、朝食込み)、昼食を含む)
※申し込み確定後に参加をキャンセルされる場合、理由の如何を問わず、キャンセル料(参加費用全額)をお支払いいただきます。
4. 募集人数:10名(各社ペン1名、カメラ1名、TVは1社2名まで)
※申し込み人数が10名を超えた場合は、国別の参加者数に上限を設定することがあります。
5. FPCJ担当:
取材協力課 深澤 麻由子、山口 智永
(Tel: 03-3501-3405、E-mail: ma@fpcjpn.or.jp)
6. 備考:
(1)本プレスツアーは大分県が主催し、公益財団法人フォーリン・プレスセンター(FPCJ)が企画・運営を担当しています。
(2)本ツアーの内容は、予告なく変更になる可能性があります。
(3)参加者には経費の一部を負担していただいていますが、営利を目的とした事業ではありません。
(4)大分県とFPCJは、ツアー中に生じるいかなる不都合、トラブル、事故等に対して一切責任を負いません。
(5)写真・TV撮影に関しては、担当者の指示に従ってください。