プレスツアー(案内)

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実施日 : 2018年11月21日 - 22日

案内:札幌プレスツアー

投稿日 : 2018年11月15日

【取材テーマ】

①観光客を魅了する冬の札幌

②札幌の観光文化を作る挑戦者たち

 

 

北海道の政治、経済、文化の中心地である札幌は、世界中の人を惹きつけ、年間1,300万人の観光客が訪れる観光都市です。20189月の北海道胆振東部地震では、震源から離れた札幌でも大きな揺れを観測しましたが、ライフラインはすぐに復旧し、ホテルや観光施設、公共交通機関も通常どおりの営業に戻りました。地震直後は観光客の予約のキャンセルが相次ぎ地元の経済に深刻な影響を与えましたが、発生から2カ月が経過し、客足は徐々に戻りつつあります。

 

冬の風物詩である「さっぽろホワイトイルミネーション」、国内外から約250万人もの観光客が訪れる「さっぽろ雪まつり」など、札幌は本格的な冬の観光シーズンを迎えます。本ツアーでは、いつもどおりの明るさで観光客を迎える元気な札幌の魅力を取材します。

 

 


 

【取材内容】


【観光客を魅了する冬の札幌】

 

<秋元克広札幌市長>

札幌への海外観光客で特に増えているのが、アジアからの観光客、しかも冬場に「雪」を魅力に感じて訪れています。札幌市はこのトレンドをさらに伸ばすべく、冬の観光の魅力の海外発信に取り組んでいます。

 

今回の地震では、道内の宿泊キャンセルが9月だけで延べ1149千人、観光への影響額も356億円に上っています。秋元市長は地震の発生後すぐに、「国内外の観光客が安心、安全、快適に旅行を楽しむことができる環境の整備・充実に取り組んで行く」、「多くの観光客に訪れてもらうことが何よりの復興支援につながる」とのメッセージを発信し、国内外の観光客の回復に向けて先頭に立って取り組んできました。冬の観光シーズンを前に、114日からは中国の北京市および友好都市である瀋陽市を訪問してトップセールスを実施し、地震発生前と変わらず「札幌で観光を楽しむことができる」というメッセージを現地関係者などに向けて発信する予定です。

 

秋元市長から、復興の現状や今後の計画、札幌の冬の観光の魅力などについて聞く。


 

さっぽろホワイトイルミネーション、ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo

日本初のイルミネーションとして、1981年にわずか 1,048 個の電球で始まった「さっぽろホワイトイルミネーション」は、札幌の美しい雪景色を光で表現するというユニークなコンセプトにより、当時全国的に大きなインパクトを与え、日本中にイルミネーションが広がる先駆的な役割を果たしてきました。今や札幌の冬の風物詩となっており、雪景色との共演する美しさに惹かれ、国内外から多くの観光客が訪れています。第38回目の今年は1122日から、80万個のLED電球が札幌の街並を幻想的に彩ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

また、「ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo」ももう一つの札幌の冬の魅力です。札幌市とドイツ・ミュンヘン市との姉妹都市提携30年を記念して2002年から開催されており、大通公園を中心に、札幌がクリスマス色に染まります。今年は「さっぽろホワイトイルミネーション」と同じ1122日にオープニングを迎えます。

 

さっぽろホワイトイルミネーション 実行委員会関係者から話を聞くとともに、開催初日の点灯式(カウントダウンによる一斉点灯)を取材する。また、多くの観光客で賑わう「ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo」の模様を視察する。



二条市場

札幌の中心部に位置する二条市場は、北海道開拓時代から続く長い歴史を持ち、札幌市民の台所として親しまれています。カニやホタテなどの海産物、じゃがいもやアスパラなどの農作物を扱う店が並び、北海道土産を求める観光客でにぎわいます。9月の地震直後は炊き出しを行い、電気が復旧した98日から通常営業に戻りました。

 

二条市場を運営する札幌二条魚町商業協同組合から、市場の歴史や、地震発生時の炊き出し等の観光客への支援、観光客の回復状況等について聞く。


 


定山渓(じょうざんけい)温泉

札幌中心部から車で約1時間の距離にある定山渓温泉は、四季折々の美しい景色に出会える道内でも人気の温泉地。緑豊かな渓谷の湯どころとして年間160万人程が訪れています。近年は外国人観光客も増えており、2017年度には18万人以上が宿泊し、10年前から2倍に増えました。地震の影響で多くの宿泊予約のキャンセルが発生しましたが、観光協会が宿泊者に1泊あたり2000円分のクーポン券を提供するキャンペーンを実施した効果もあり、観光客は回復しています。温泉街には1973年に全国に先駆けて温泉熱を利用したロードヒーティングが設置されており、厳冬期でも積雪のない快適な状態が保たれているため、観光客は冬でも安全に訪れ、「足湯」や雪景色の露天風呂も楽しむことができます。

 

定山渓観光協会の関係者から観光客の動向や冬場の定山渓温泉の魅力について説明を受けた後、温泉街を視察する。


 

 

藻岩山展望台

札幌市のほぼ中央に位置する標高531m藻岩山(もいわやま)は、札幌の夜景を眺める絶好のスポットです。中腹までロープウェイの空中散歩を楽しみ、そこから世界初の駆動方式を採用したミニケーブルカー「もーりすカー」に乗り継げば、眼下には人口200万都市・札幌の夜景が広がります。「光の絨毯」や「煌めく宝石箱」などとも称される札幌の夜景の美しさは、2015年に続き2018年も、全国約4500人の「夜景鑑賞士」による投票で「日本新三大夜景」の一つに認定されました。特に、空気が澄んでいる冬の眺めは感動的です。

 

多くの人で賑わう展望台から、宝石を散りばめたような札幌の夜景を眺望します。


 


【札幌の観光文化を作る挑戦者たち】

 

ISHIYA「白い恋人」・石水創 代表取締役社長

北海道のお土産として不動の人気を誇るお菓子、ISHIYAの「白い恋人」。1日に約110万枚を製造し、年間売上は約139億円にのぼります。「外国人に日本一売れてる日本のお土産」とも言われ、2016年には売上高が4期連続で過去最高を更新しました。本社に併設された、白い恋人の魅力を体験できるテーマパーク「白い恋人パーク」の年間入館者数も約75万人を超えます。トリップアドバイザーが選ぶ外国人旅行者の「夏のフォトジェニック観光スポット」トップ10の第一位にも輝いたほか、夏には約200種のバラが咲き誇るローズガーデン、冬には雪夜にきらきら輝く「白い恋人パーク イルミネーション」が観光客を 魅了します。石屋製菓株式会社を率いる石水創(いしみずはじめ)代表取締役社長は創業家の3代目で、若干36才。10年前の倒産の危機を乗り越え、2017年には初の道外直営店を銀座に出すなど、攻勢をかけています。

 

石水社長から、海外からの旅行客はなぜ「白い恋人」を選ぶのか、今後の販売戦略、現在進行中の「白い恋人パーク」のリニューアル等について話を聞く。また、中国人従業員も活躍するパーク内のカフェ等も視察する。

 


<札幌シメパフェ>

日本ではお酒を飲んだ最後の「締めくくり(シメ)」にラーメンを食べる場合が多いですが、札幌では近年、ラーメンの代わりに冷たいパフェで締めくくるという新たな文化が生まれています。仕掛けた札幌パフェ推進委員会のメンバーの1人は、世界中で知られるバーチャルシンガー「初音ミク」を開発したクリプトン・フューチャー・メディア株式会社の磯崎智恵美さんです。磯崎さんによれば、札幌市民の間では数年前から、季節に関わらず、パフェで一日を締めくくる習慣が広がっていました。同社で地域活性化を手掛ける磯崎さんは、同社が運営する飲食店の宣伝をきっかけに他社と2015年9月に札幌パフェ推進委員会を立ち上げ、この知られざる文化に着目し、「札幌シメパフェ」としてブランド化、積極的にPRしてきました。その結果、アイスや果物の盛りつけが彩り鮮やかで「インスタ映え」すると話題になり、現在、加盟店としてシメパフェを提供する店は札幌市内だけでも20店舗以上に増えています。シメパフェは札幌の新たな観光資源として完全に根付き、今では都内でもシメパフェを楽しめる店も出てきています。

 

札幌で誕生し全国に広がりつつある新たな食文化「シメパフェ」について、磯崎さんから話を聞く。



<ゲストハウス waya(ワヤ)、雪結(yuyu)>

waya(ワヤ)」は、東京の大学を卒業したばかりの若者3人が札幌に移住して起業した、201410月オープンのゲストハウスです。開業のための資金は、在学中のアルバイトによる貯金のほか、クラウドファンディングで賄いました。築43年の民家を改修したゲストハウスは、夏祭りや冬の餅つき大会など、地域の人達と交流できるイベントで国内外の観光客から好評を博し、2年後の20168月には、札幌のこれからの観光重要地点とされる「創成川イースト」地区に2号店「雪 結(yuyu」もオープンしました。今年9月の地震発生時には、ゲストハウス起業時の「すべての人がただいまといえる場所を作る」というコンセプトに立ち返り、リビングルームを無料で開放し、外国人観光客らに食事を提供するなど、避難者に安心と笑顔を与えました。

 

ゲストハウス雪結を訪れ、wayaと雪結を運営する合同会社Staylinkの木村高志 共同代表から、起業の経緯や、地震発生時の対応などについて聞く。

 

 

 




【実施要領】

1. 日程:2018年11月21日(水)~22日(木)(1泊2日)

 

2. スケジュール:

※日程は調整中のものであり、予告なく変更になる可能性があります。

1121日(水)>

7:30-9:00       羽田空港~新千歳空港(JAL503

11:00-11:45     札幌市ブリーフィング

12:15-13:30     札幌シメパフェ取材

13:45-15:00     二条市場取材(昼食含む)

15:15-16:30     ゲストハウス雪結(yuyu)取材

17:00-18:30     藻岩山展望台

19:00-20:30     夕食(サッポロビール園)

21:00           宿泊着(ホテルリソルトリニティ札幌)

 

1122日(木)>

8:30            宿舎発

9:00-10:30      「白い恋人」取材

11:45-13:30     定山渓温泉取材(昼食含む)

15:00-15:45     秋元克広・札幌市長インタビュー

16:00-17:50     さっぽろホワイトイルミネーション点灯式、ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo取材

20:00-21:40     新千歳空港~羽田空港(JAL526

 

3. 参加資格:外務省発行外国記者登録証保持者

 

4. 参加費用:1人18,000

(全行程交通費、宿泊費(朝食込み)、昼食(2回)、夕食(1回)を含む)

※申し込み後に参加をキャンセルされる場合、理由の如何を問わず、以下のキャンセル料をお支払いいただきます。

1120日(火)15時までのキャンセル: 9,000

・それ以降のキャンセル: 18,000(参加費用全額)

 

5. 募集人数:10名(各社ペン1名、カメラ1名、TVは1社2名まで)

*申し込み人数が10名を超えた場合は、国別の参加者数に上限を設けることがあります。

 

6. FPCJ担当:取材協力課 山口智永、菅原順也

Tel: 03-3501-3405、E-mail: ma@fpcjpn.or.jp)

 

7. 備考:

1)本プレスツアーは札幌市が主催し、公益財団法人フォーリン・プレスセンター(FPCJ)が運営を担当しています。

2)本ツアーの内容は、予告なく変更になる可能性があります。

3)参加者には経費の一部を負担していただいていますが、営利を目的とした事業ではありません。

4)札幌市及びFPCJはツアー中に生じるいかなる不都合、トラブル、事故等に対して一切責任を負いません。

5)写真・TV撮影に関しては、担当者の指示に従ってください。

6)本ツアーは、報道を目的とした取材機会の提供を目的としているため、参加者には、本国での報道後、FPCJを通じ札幌市に、記事、映像、音声(ラジオの場合)のコピーの提出をお願いしています。また、報道が英語・日本語以外の場合は、内容を把握するため英語または日本語の概要の提出も併せてお願いしています。参加申込者は、これらに同意いただいたものとみなします。

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