プレスツアー(案内)

一覧に戻る

実施日 : 2010年05月20日 - 21日

【プレスツアー】2010年5月20日‐21日: 静岡プレスツアー

投稿日 : 2013年08月22日

静岡プレスツアー
~緑茶研究最前線と富士山麓のビオファーム~ 

 

静岡県は、古くから茶の名産地として知られる日本一の茶どころ。量のみならず高い生産技術により、各種品評会で数多くの賞を受賞するなど、高品質のお茶を生産している。最近では飲む、食べる、といった従来の用途に加え、様々な研究から緑茶には人間の健康によい影響を与えるとされる成分が多く含まれ、多くの効果・効能があることが明らかになりつつある。

本年10月に第4回目を数える「世界お茶まつり2010」が開催されることに先駆け、お茶の様々な効能を理解し、医療への応用側面、また生産現場の取材をする。***********************************************

 

静岡県は、地勢・気候などの環境がお茶の栽培に適しており、古くから茶の名産地として知られ、全国の茶園面積の41%、荒茶産出額の42%を占める日本一の茶どころ。量のみならず高い生産技術により、各種品評会で数多くの賞を受賞するなど、高品質のお茶を生産している。

 

また、最近では飲む、食べる、といった従来の用途に加え、様々な研究から緑茶には人間の健康によい影響を与えるとされる成分が多く含まれ、老化、肥満の防止、インフルエンザの予防や、生活習慣病、認知症等への多くの効果・効能があることが明らかになりつつある。

 

本年10月に第4回目を数える「世界お茶まつり2010」が開催されることに先駆け、ツアーでは、お茶の様々な効能を理解し、医療への応用側面、また生産現場の取材を、さらに、各地で問題となっている耕作放棄地を利用し、自給と環境とテーマとした新たな農業ビジネスモデルへの取り組みを取材する。

 

*本プレスツアーはフォーリン・プレスセンターと静岡県東京事務所との共催で実施するものです。

静岡県のホームページへ

 

 

【取材内容】

 

しずおかO-CHAプラザ

 

しずおかO-CHAプラザのホームページへ
静岡茶の魅力や楽しさを知るための情報発信拠点。県内産地のお茶の試飲や、お茶の知識を学ぶことができる。
◆ツアーでは、静岡茶の概要、県内のお茶業界の現状と今後の展望、「世界お茶まつり2010」等につきブリーフを受け、「おいしいお茶の入れ方」の体験をする。

 

 

ビオファームまつき

ビオファームまつきのホームページへ

 

松木一浩代表取締役は、17年間にわたり国内外のホテル、レストランの仕事に従事の後、1999年に静岡県芝川町に移住。敢えて耕作放棄地において、厳しい状況にある中山間地の農業に活力を与える新しいビジネスモデルを広めようと、農場を開発するプロジェクトを手掛けている。

 

一切の農薬および化学肥料を使わず、自給と循環をテーマに永続的な農業を目指し、旬の露地野菜を中心にハーブ類も含めて年間80品目以上の野菜を生産。静岡県芝川町は、標高200m、富士山の雪解け水が豊富に流れ農業に適した場所。ファームは、約3ヘクタールで、20ヶ所に分かれた畑を輪作体系を取りながら、完全無農薬で少量多品目栽培し、環境にできるだけ負荷のかからない農業に取り組んでいる。

 

ファーム内には、バイオトイレがあり、自然エネルギーを最大限利用するため、太陽光パネルでの発電により、キッチンやオフィスの照明をLEDで賄い、更にビオトープバイオマス利用による床暖房やビニールハウス内の暖房も今後、計画している。
◆ツアーでは、併設の「レストラン ビオス」で昼食の後、園内の取り組みを見学し、松木代表取締役に開園経緯、現在の取り組み、今後の展望や課題等につき話を伺う。

 

 

松下園

松下園のホームページへ

 

完全無農薬・有機肥料と自家製山草堆肥で9ヘクタールの有機茶園を管理、

栽培から製茶までを一貫して行っている、松下園の松下芳春氏

 

1998年より茶のフランスへの輸出をしているが、2008年には、NPO法人「日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会(JONA)」の有機認証制度インターナショナル認証を取得した。この認証は、国際有機農業運動推進連盟(IFOAM)の方針に沿って、JONAが定めた国際基準に基づき、認定しているもの。輸出当初から同じお茶を輸出しているが、国際基準をクリアし有機認証を得た、ヨーロッパに輸出される日本初のお茶である。

 

深蒸し煎茶、紅茶、抹茶をセットにした、「オーガニックDEティータイム 富士の国から」は、世界緑茶コンテスト2009において金賞を受賞

 ◆ツアーでは、お茶畑、加工工場にて釜炒り抹茶の製造を視察の後、松下氏にお茶の有機栽培を始めた経緯、現在の取り組み、今後の展望や課題等につき話を伺う。

 

 

静岡県立大学

静岡県立大学のホームページへ

 

緑茶の代表的な効能として、発ガン抑制、抗酸化、抗菌、抗ウイルス、血圧・血糖値降下、消臭、虫歯予防等が挙げられる。2009年12月に、静岡県立大学伊藤園の共同研究の結果、緑茶に含まれる成分のカテキン新型インフルエンザウィルスの活動を抑制する効果がある旨発表され、細胞レベルでの実証はこれが初めてとのこと。また、静岡県静岡市が共同で提案した「静岡発 世界を結ぶ新世代茶飲料と素材の開発」が、独立行政法人科学技術振興機構の地域結集型研究開発プログラムに採択されている。
◆ツアーでは、木苗直秀(きなえなおひで)学長にお茶の効能を中心に、「新世代茶飲料と素材の開発」等の新たな取り組みにつき話を伺う

 

 

掛川市立総合病院・緑茶医療研究センター

掛川スタディのホームページへ

 

掛川市立総合病院の鮫島庸一(さめしまよういち)・緑茶医療研究センター長は、C型肝炎治療効果増強作用の検討を通じ、緑茶の有する抗酸化作用代謝改善作用メタボリックシンドロームの予防や治療に有用である可能性を見出した。

 

「掛川スタディ」は、緑茶の健康機能について人を対象とした科学的根拠を集め、緑茶のどのような品種が最も効果があるかを解明し、新食品を開発することを目的に実施。東北大学、掛川市、掛川市立総合病院が協力をし、平成21年6月より3カ年にわたり疫学調査を行っている。実施期間が終了する平成23年度までに、合計5,000~10,000人の市民の参加を得て調査を行う。

 

現在、国内のメタボリック症候群・予備群該当者は2,000万人いると言われ、日本人の約3分の2が生活習慣病で亡くなっている。また、世界の糖尿病患者は2.3億人といわれ増加の一途をたどっている。そのような中で緑茶の抗動脈硬化作用が多くの動物実験から示されるなど緑茶の健康機能が注目されつつあるが、人を対象とした証拠は少なく、緑茶の効能は科学的には確立されていないため、「掛川スタディ」は全国でも珍しく、また注目を集める大規模研究
 ◆ツアーでは、鮫島緑茶医療研究センター長に緑茶のC型慢性肝炎への効果、「掛川スタディ」等につき話を伺う

 

 

川勝平太 静岡県知事

川勝知事は、早稲田大学政経学部教授、国際日本文化研究センター教授、静岡文化芸術大学長を経て、2009年7月に静岡県知事就任。「住んでよし 訪れてよし」、「生んでよし 育ててよし」、「学んでよし 働いてよし」の地域づくりを推進している。

 

 

【実施概要】
1.日程: 2010年5月20日(木)~21日(金)

 

<第1日目:5月20日(木)>
8:03 東京駅発(ひかり463)
9:06 静岡駅着(貸切バスで移動)
9:15-10:30 しずおかO-CHAプラザ
11:45-14:30 ビオファームまつき取材、昼食(レストランビオスにて)
16:00-17:30 松下園
18:30 ホテル着(静岡グランドホテル中島屋

 

<第2日目:5月21日(金)>
8:30 宿舎発(貸切バスで移動)
9:30-11:00 静岡県立大学
12:00-13:00 昼食(つま恋)
13:30-15:00 掛川市立総合病院
16:30-17:00 川勝平太 静岡県知事
18:36 静岡駅発(ひかり480)
19:40 東京駅着

 

2.参加資格: 外務省発行外国記者登録証保持者

 

3.参加費用: 1人¥10,000-(全行程交通費、食事、宿泊を含む)
*お支払い方法、キャンセル料等については参加者に通知します。

 

4.募集人数: 先着順10名(各社ペン1名、カメラ1名、TVは1社2名まで)
申し込み人数が10名を超えた場合は、国別の参加者数に上限を設定することがあります。

 

5.参加申込: 下記申込書に記入の上、FAXでお送り下さい。

 

6.FPCJ担当: 矢野/ 永井 (Tel:03-3501-3405) 

 

7.備考:静岡県及びFPCJはツアー中に生じるいかなる不都合、トラブル、事故等に対して、一切責任を負いません。

FPCJとは
取材協力
取材に役立つ情報
活動の記録
外国への情報発信