プレスツアー(報告)

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実施日 : 2018年03月28日

報告:東京理科大学プレスツアー

投稿日 : 2018年04月12日

2018年3月28日、日本人初の女性宇宙飛行士である向井千秋氏の案内で、同氏がセンター長を務める東京理科大学スペースコロニー研究センターを訪問し宇宙での長期滞在のために利活用されうる技術開発の最前線を取材しました。

 

同学は同センター設立により、元々強みを持つ分野の技術の高度化を図って宇宙でも通用する技術として昇華させ、更に地上でも有用な技術革新につながるという好循環を生み出すことを目指しています。

 

 

 

本ツアーには、フランス、スペイン、米国、シンガポール、インドネシア、台湾のメディアから8人の特派員が参加しました。

 

※本プレスツアーは、東京理科大学主催、フォーリン・プレスセンターの協力で行われました。
※ツアー案内はこちら
※参加記者による報道はこちら

 

 

◆取材の様子

スペースコロニー研究センターの研究内容とビジョンについて説明する向井千秋センター長。

記者からは、宇宙にスペースコロニーを建設する理由や実現の目途、向井センター長の宇宙での経験を問う質問などが出されました。

 

 

 

温度差で発電する熱電発電をデモンストレーションする飯田努教授とそれを囲む記者。

スペースコロニー内外の温度差により夜間でも発電が可能になるものとして期待されています。

 

 

 

光触媒が持つ空気浄化、消臭、汚れ防止などの機能は、スペースコロニーにおける水と空気の再利用への応用が期待されています。光触媒による汚れ防止機能を、中田一弥准教授がタイルで実演しました。

 

 

 

 

宇宙空間での食料の自給自足を可能にする技術の開発も、センターの研究の柱の一つです。写真は、野菜の水耕栽培のための液体肥料を生成する寺島千晶准教授と、栽培中のカブやジャガイモを撮影する記者。

 

 

 

木村真一教授が開発した世界最高速クラスの演算能力を実現する計算機と、世界最軽量級のカメラを撮影。

宇宙ゴミ回収実験のための衛星に搭載される予定とのこと。

 

 

 

まとめの質疑応答を向井センター長、木村教授、寺島准教授とともに。

記者からは、宇宙開発に世界各国のベンチャー企業などが参入している現状を受け、日本の強みを問う質問などが出されました。

 

 

 

◆参加記者による報道

このプレスツアーに基づき、参加記者が各国で報道していますので、その一部を紹介します(タイトルはFPCJ仮訳)。

 

2018年3月30日 AFP(フランス・通信社)「この世界の外:日本のスペースコロニー研究センターの中」

https://japantoday.com/category/tech/Out-of-this-world-Inside-Japan%27s-space-colony-center

 

2018年4月5日 The Straits Times(シンガポール・新聞) 「月に住むのを想像?日本で研究されている滞在技術」

http://www.straitstimes.com/singapore/fancy-living-on-the-moon-japan-studying-colony-tech

 

2018年4月10日 Agencia EFE(スペイン・通信社)「月のスペースコロニー、日本は2030年までの実現を描く」

https://www.elpais.com.uy/vida-actual/colonias-espaciales-luna-realidad-disena-japon.html

 

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