実施日 : 2008年02月29日
報告:2月29日: 【“バイオマスin千葉”プレスツアー】
投稿日 : 2013年08月30日
環境・気候変動問題を主要テーマとする北海道洞爺湖サミットを前に、来週3月14日からG20(気候変動・クリーンエネルギー及び持続可能な開発に関する閣僚対話)が開催される千葉県は、豊かな生物資源や製造業の集積、首都圏への近さ等を背景に、「バイオマス立県ちば」プロジェクトを推進しています。その最新のバイオマス事情に焦点を当てた今回のツアーには、韓国、台湾、中国、香港、インド、インドネシア、EU、英国、フランス、ドイツ、スペインの11カ国・地域から16名の記者が参加しました。 ツアー一行が最初に訪れたのは、期限切れのコンビニ弁当をはじめとする食品廃棄物の「100%分別リサイクル」を実現した最新鋭の工場(写真上)。それまでゴミとして捨てられていた食品廃棄物が飼料や肥料に生まれ変わり、畜産農業や田畑で活用され、それが再び食品になることという、「食」の完全循環型リサイクルが実現されています。
続いてツアー一行は、建設廃材から作られた木チップを主燃料に電気を起こしている国内最大のバイオマス発電施設を訪れました(写真上)。バイオマス発電の実用化に向けては、燃料を安定的に調達するシステムの構築が最大の課題。この発電施設では、首都圏一円の廃棊物処理会社と協力して木チップの調達網を作るとともに、近隣に広大な木チップの保管所(写真右)を構えることにより、24時間体制で燃料チップ等を供給するシステムを作り上げています。