プレスツアー(報告)

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実施日 : 2015年10月28日

「天然資源産出県・千葉プレスツアー」

投稿日 : 2015年11月25日

千葉県主催、フォーリン・プレスセンターの企画協力で実施した本ツアーは、多量のヨウ素を含む日本最大の水溶性ガス田を擁する千葉県は外房を訪れ、千葉県産の天然資源とそれらを活用した産業と人々の暮らしを取材しました。ツアーには、中国、シンガポール、米国の3カ国から5名の記者が参加しました。

 

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1.ヨウ素と天然ガス生産の現状

午前中は株式会社合同資源千葉事業所を訪問。冒頭、記者は千葉県環境研究センター主席研究員の風岡修理学博士より、千葉県に広がる南関東ガス田の特徴や、ヨウ素や天然ガスが地下水から取れる仕組みについて説明を受けました。続いて、株式会社合同資源で、天然ガスとヨウ素生産の現状とヨウ素の製造方法、用途、また近年、特に力を入れているというヨウ素のリサイクル事業についての話を聞きました。ヨウ素の高い抗菌力を活かし、関東天然瓦斯開発株式会社など3社が共同開発したマスクに関する説明もありました。

その後、屋外へ移動し、地下水をくみ上げて天然ガスとヨウ素を取り出す設備や、ヨウ素を加工・製造する工場を取材しました。記者からは、「地下水のくみ上げがもたらす地盤沈下にどのような対策を講じているのか」、「世界のヨウ素総需要の7%を誇る企業として、今後事業を拡大させる可能性があるのか」などの質問がありました。

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2.天然ガス井戸を暮らしに活かす

続いて一行はいすみ市へ移動。自家製の米や野菜、醤油、味噌などの調味料を使った料理を提供するカフェや宿泊施設を運営するブラウンズフィールドを訪問しました。昼食の後、NPO法人いすみライフスタイル研究所の君塚正芳氏より天然ガスを自宅に引く設備とその仕組みを中心に説明を受けました。そして、敷地内の天然ガス井戸からガスを引いているコンロも視察し、地域で取れたエネルギーを活用するライフスタイルを取材することが出来ました。記者からは、「いすみ市内では、天然ガス井戸の利用を普及させようとする取組は行われているか」、「市内の何軒くらいが天然ガス井戸を敷地内に有しているのか」などの質問がありました。

  

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3.天然ガスで温めるヨウ素入り黒湯

最後に取材へ向かったのは、養老渓谷にある「足湯やすらぎ」。お湯はヨウ素入りの黒湯で、運営者である四倉沖太郎氏の自宅の天然ガス井戸からとれる天然ガスで温められています。記者は、足湯を体験しながら、撮影等を行いました。また、四倉氏の自宅も訪問し、庭にあるガスタンクから引いた天然ガスを、台所のコンロはもちろんのこと、お風呂の給湯や冬の暖房に欠かせないストーブや炬燵にも使用している様子を取材しました。記者は、ガス代のかからない四倉氏の暮らしぶりに驚いていました。また、「自宅の庭に天然ガス井戸、ガスタンクを設置しても安全なのか」や、「天然ガスを使用するためにどのような工夫をしてきたか。また、どのような苦労があったか」、「今の天然ガス井戸とタンクを作るためにかかった費用はいくらか、その設備投資を勘案しても採算はとれているのか」といった質問が出されました。

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