プレスツアー(報告)

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実施日 : 2014年03月20日

報告:プレスツアー「禅のふるさと・鎌倉」

投稿日 : 2014年03月28日

富士箱根伊豆国際観光テーマ地区神奈川県協議会主催、FPCJ企画協力による鎌倉へのプレスツアーを行いました。禅と鎌倉の歴史や、禅から派生した様々な文化を取材する本プレスツアーには、中国、台湾、米国、カナダ、フランスの5カ国/地域から11名の記者が参加しました。(ツアー案内はこちら。)

 

ツアー前半は、臨済宗の禅寺・浄智寺の境内にある書院にて、禅から派生した文化である茶道、和菓子、精進料理の取材を行いました。

 

精進料理の説明を行った料理家の入江亮子氏は、「日本文化のルーツは鎌倉にある」と述べ、「鎌倉時代に禅師・栄西が中国から持ち帰ったお茶に禅の精神を加えたことが今日の茶道につながり、そこから和菓子、華道(茶花)、書道(掛け軸)、精進料理(茶会席)といった日本文化が派生していった」ことを説明しました。

 

(写真右下:器の片付け方にも禅の教えに則った作法があることを説明する浄智寺の朝比奈住職)

 

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また、創作和菓子作家の御園井裕芙子氏が、和菓子創りのデモンストレーションを披露。桜の花や、四葉のクローバーにとまるてんとう虫などを模した色鮮やかな和菓子が出来上がっていく様子を記者たちは熱心にカメラに収めていました。

 

 

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海外のイベントでも作品を披露している御園井氏に対し、記者からは、「外国人の中には『あんこ』に拒否反応を示す人も多いが、海外の人にどう和菓子の魅力を伝えていくのか」との質問が挙がり、同氏は、「まずはコーヒーテイストの水羊羹など、現地の素材を使った和菓子を紹介するといった工夫を凝らしている」と語りました。また、茶道のお点前を見学した後(写真下)、抹茶と和菓子を頂きました。

 

 

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ツアーの後半では、鎌倉文化のプロモーション活動を行っているNPO法人・Takara鎌倉の中尾京子氏より「鎌倉と禅の歴史」について話を聞きました。中尾氏は、日本人に馴染みの深い「一期一会」という言葉が禅宗からきていることを紹介し、禅の教えが日本人の生活の中に溶け込んでいることを説明しました。続いて、朝比奈和尚、山口カトリック教会司祭へのインタビューが行われ、3月11日に仏教、神道、キリスト教が合同で祈りを捧げた「東日本大震災追悼・復興祈願祭」の様子も紹介されました。記者からは、「東南アジアや中国との僧侶の交流はあるか」、「住職になるには何年くらいの修業が必要か」、「禅宗の僧侶は肉を食べてもいいのか」など、様々な質問が挙がりました。

 

 

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ツアーの最後には、朝比奈和尚の指導による坐禅を体験。記者らは少し戸惑いを見せつつも、数名が警策(叩き棒)で「喝」を入れてもらっていました。

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