日本で「ポケモンGO」の配信開始
投稿日 : 2016年07月26日
注目すべき海外メディアの日本報道
（7月21日～7月25日）
2016年7月26日
日本で「ポケモンGO」の配信開始
スマートフォン向けのゲームアプリ「ポケモンGO」の日本での配信が、22日から始まった。ゲームは任天堂の関連会社であるポケモンがプロデュースし、米グーグル発祥のベンチャー企業・ナイアンティックが開発、販売を担当。日本に先駆けて配信が開始された米国など約35カ国・地域ですでに大ブームを巻き起こしており、ポケモンの“母国”である日本のファンにとって待ちに待ったサービス開始となった。日本国内でも、ゲームのヒットにともない歩きスマホの増加等による安全上の懸念が社会問題となっているほか、市場では、任天堂をはじめとする関連銘柄の値動きに注目が集まっている。（写真：ロイター/アフロ）
日本での盛り上がりを、大手通信社や米国メディアなどが報じた。AP通信電子版は、22日付けで、ケン・モリツグ東京支局長、スギヤマ・サトシ記者の「待つのは終わり 日本の‘ポケモンGO’ファンたち」を東京発で掲載。日本での配信の遅れを謝罪する関係者の声とともに、秋葉原などで早速ゲームを楽しむ若者らの声を紹介した。ロイター通信日本語電子版は、同日付けで、「ポケモンGO、日本でも配信開始 マクドナルド全店舗で対応」を東京発で掲載。日本マクドナルドが、国内の全店舗をゲームの進行に重要な場所として登場させる単独パートナーシップを締結したことについて、「ユーザーや企業を巻き込んだポケモンGOブームが日本でも一気に広がりそうだ」と報じた。ニューヨーク・タイムズ紙電子版も、同日付けで、ジョナサン・ソブル東京支局長の「ポケモンGO、企業と抱き合わせで日本デビュー」を掲載。ゲームのヒットによってマクドナルドの業績不振が上向くかに注目するとともに、ゲームがもたらす収益について、ナイアンティック社CEOの「アプリ内課金と、（ゲーム内のスポットを企業に売る）スポンサード・ロケーションの両方で収入を得ることができる」との発言を紹介した。このほか、ブルームバーグ電子版は、25日付けで、ナカムラ・ユウジ記者、天野高志記者による「任天堂株が急落、ポケモンGOの影響は限定的との発表後」を掲載。日本での配信開始日に、任天堂が「自社への影響は限定的」と発表して株価が大幅に下落したことを受けて、「発表の内容はそれほど衝撃的でないが、このタイミングでの発表は驚きだ」とする専門家の見方を伝えた。
英国では、BBC放送電子版が、22日付けで「ポケモンGO、ついに日本で配信開始」を掲載。海外でのトラブルの事例をふまえ、内閣サイバーセキュリティ―センターが注意喚起したことや、菅官房長官がスマートフォンを安全に使用するよう呼びかけたことなどを紹介した。フランスのル・モンド紙電子版は、同日付けで「どこ、どこ、どこ ポケモンGO？」を掲載、ゲームの配信が始まった日本の写真とともに、フランスでの配信開始が予定より遅れていると伝えた。
また、ゲームの配信が予定されていないとされる中国では、人民日報日本語電子版が、22日付けで「＜企画＞『ポケモンGOの世界的大ヒット、一方トラブルも』」を掲載。世界に広がるポケモン人気について、「ピカチュウは世界的にも日本のイメージキャラクターの一つとみられている」と伝える一方、各国でゲームに関連するトラブルが相次いでいることや、中国ではゲームによる秘密漏えいが懸念されていることなどを報じた。
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