実施日 : 2014年03月28日
注目すべき海外メディアの日本報道(2014年3月28日)
投稿日 : 2014年03月28日
注目すべき海外メディアの日本報道
(3月23日~3月27日)
2014年3月28日
1. 主要メディアが、安倍総理のハーグ核セキュリティ・サミット参加、日米韓首脳会談を報じる
3月24~25日、安倍総理はオランダのハーグで開かれた第3回核安全保障サミットに参加。核廃絶に向けた核不拡散・核軍縮の推進のため、日本は核セキュリティー強化に引き続き尽力するなどと演説したほか、政府が1960年代に研究用に提供を受けた高濃縮ウランと分離プルトニウムの全てを米国に返還するとの日米首脳による共同声明も発表した。
総理は、サミット前に「アンネ・フランクの家博物館」も訪問。東京都内の図書館等で「アンネの日記」などユダヤ人迫害に関する書籍が相次いで破られた事件について、「残念な出来事だった。二度と起こらないようにしていきたい」と述べた。また、25日夜、安倍総理は、在オランダ米国大使公邸においてオバマ米国大統領および朴槿恵(パク・クネ)韓国大統領と会談。朴大統領とは、日韓現政権の発足後初めての正式会談となった。
核セキュリティ・サミットの成果については、ロイター通信電子版(米国)が24日付で「米国、微妙な日本の核保有物の“撤去”を手助け」を掲載。AP通信(米国)も同日付で「日本、プルトニウム、ウランを米国に返還することを計画」、「日本・米国の核物質に関する合意がハーグ・サミットで発表される」を報じたほか、AFP通信(フランス)も翌25日付で「米国と日本、歴史的なプルトニウム返還に合意」を報じた。米国では、ニューヨーク・タイムズ紙電子版が23日付で「日本、貯蔵する核物質の管理を米国に任せる」を掲載。ウォール・ストリート・ジャーナル紙電子版は24日付で「日本、米国に核物質を返還」を載せた。英国では、BBCニュース電子版、フィナンシャル・タイムズ紙電子版、ガーディアン紙電子版が、24日付で、それぞれ、「日本、核物質を米国に引き渡す」、「日本、イタリア、ベルギー、米国に核物質を引き渡す」、「日本、ベルギー、イタリア、核物質貯蔵を削減」を載せた。
アンネ・フランクの家博物館訪問に関しては、ロイター通信電子版、AP通信が23日付でそれぞれ、「安倍総理、アンネ・フランクの家で戦争の歴史に向き合う」、「日本の安倍総理、アンネ・フランクの家を訪問」と報じた。AFP通信も翌24日付で「日本の総理、アンネ・フランクの家を訪れ、“歴史の教訓”を呼び掛ける」と報じた。同所訪問は、イスラエルでもとりわけ関心を呼んでおり、現地のハアレツ紙英語版、イスラエル・ラジオが事前に総理の訪問予定を報じていた。
日米韓首脳会談については、25日付でロイター通信電子版が「オバマ大統領、同盟国の韓国と日本を会談させる」を掲載。AP通信も同日付で「オバマ大統領、日韓の首脳を引き合わせる」を配信。米国では、ニューヨーク・タイムズ紙も25日付で「オバマ大統領、アジアの二つの同盟国の緊張を緩和するため、旅程を調整」と報じ、ウォール・ストリート・ジャーナル紙電子版も同日付で「韓国、日本の現政権リーダー、初めて会談:オバマ大統領がハーグで“現状打破”をセッティング」を載せた。韓国の朝鮮日報日本語電子版は、26日付で「米仲介で韓日首脳が初会談 関係改善へ道のり遠く」を掲載。中央日報日本語電子版も27日に社説「韓日米、北核凍結で始める新しい解決法の主導を」を載せた。
<関連リンク>
外務省「世界が報じた日本(海外主要メディアの日本関連報道)」