実施日 : 2023年10月14日 - 25日
APIC太平洋・カリブ記者招待計画 2023
投稿日 : 2024年01月10日
2023年10月14日から25日まで、一般財団法人国際協力推進協会(APIC)の「太平洋・カリブ記者招待計画2023」が行われました。同事業は、太平洋の島嶼国とカリブ地域から記者を招き、「環境保護と防災」をテーマに、各国が抱える課題の解決に役立ち得る日本の知見や取組を取材し、本国で発信してもらうことを目的としています。FPCJは、APICの委託を受け、取材日程のアレンジなど企画運営に携わっています。本事業は2015年に始まり、2023年で通算7回目の実施となりました。
今年は、太平洋島嶼国・地域から4名、カリブ地域の国から1名の計5名の記者が参加しました。また、米国より、メンター役となる2名のベテランジャーナリストをプログラム・コーディネーターとして招きました。参加者は以下のとおりです。
【ソロモン諸島】「Solomon Business Magazine」紙 創設者・編集者 Mr. Robert Iroga
【バヌアツ】「Vanuatu Daily Post Newspaper」紙 記者 Ms. Anita Roberts
【フィジー】「The Fiji Times」紙 記者 Ms. Shayal Devi
【グアム】「KUAM News TV」 レポーター Mr. Thomas A. Manglona, II
【トリニダード・トバゴ】「CNC3 Television」 取材エディター Mr. Ryan Bachoo
<コーディネーター>
Mr. Floyd K. Takeuchi(プログラム・コーディネーター)
Ms. Dawn Matus(共同コーディネーター)
一行は、都内で外務省およびAPICでのブリーフィングを受けた後、5日間の行程で鹿児島県大崎町(廃棄物処理)、熊本県人吉市(豪雨災害からの復興と新たな対策)、南阿蘇村・熊本市(地震からの復興、防災教育、地元紙記者との交流)を取材しました。その後、東京に戻り、小型の水の浄化装置を開発したベンチャー企業への取材や全国紙記者との意見交換を行いました。
いずれの記者も、日本の先進的な取組を報道することを通じて、自国の課題を克服したいという強い意志を持っており、精力的に取材していました。毎日の取材後には、コーディネーターのTakeuchi氏とMatus氏の指導の下、その日の取材を振り返るミーティングを持ち、記事を執筆していました。
鹿児島県大崎町で、廃棄物の80%以上をリサイクルして資源化する「大崎リサイクルシステム」を取材
熊本県で、豪雨災害や震災の実相を取材
AIを駆使した水の再生処理技術を開発した都内のベンチャー企業を取材
以下は、参加記者が執筆した記事の一例です。
■ソロモン諸島:「Solomon Business Magazine」紙 Mr. Robert Iroga
Japan mayor offers to support Honiara deal with waste management
(仮訳:日本の町長、ホニアラ市の廃棄物処理への支援を申し出る)
https://sbm.sb/japan-mayor-offers-to-support-honiara-deal-with-waste-management/
■バヌアツ:「Vanuatu Daily Post Newspaper」紙 Ms. Anita Roberts
Get people into recycling to save landfill space
(仮訳:埋立地を満杯にしないために、リサイクルを奨励する)
■フィジー:「The Fiji Times」紙 Ms. Shayal Devi
Disaster alert system | Bridge lights up to warn residents of flood
(仮訳:災害警報システム|橋のライトアップが洪水を知らせる)
https://www.fijitimes.com/disaster-alert-system-bridge-lights-up-to-warn-residents-of-flood/
■グアム:「KUAM News TV」 Mr. Thomas A. Manglona, II
FULL SHOW | Asia-Pacific: sustainability and disaster preparedness
(仮訳:アジア太平洋:持続可能性と災害への備え)
https://www.youtube.com/watch?v=NWJydMzpFaQ&list=PLZojCMmMkWJ0ANVtIq5FBJ21mK4F3tadJ&index=7
■トリニダード・トバゴ:「CNC3 Television」 Mr. Ryan Bachoo
Developing a culture of recycling
(仮訳:リサイクル文化の発展)