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実施日 : 2023年03月20日

2022年度第3回FPCJ国際ウェビナー:「コロナ後の日本観光、高まる期待と課題への対応~「持続可能な観光」をリードするには?~」

投稿日 : 2023年02月28日

コロナ禍で長く「鎖国状態」といわれた日本観光の「再起動」が始まりました。2019年に3188万人だった訪日外国人客は21年には24万人と底を打ちました。しかし、昨年10月の政府による水際対策の緩和で事態は一転、202410月にはコロナ前の水準に回復するとの予想もあり、まさにV字回復が期待されています。


世界経済フォーラムが昨年5月に発表した「2021年旅行・観光開発指数レポート」では、2007年の調査開始以来はじめて日本が、米国、スペイン、フランスなどを抑えて1位を獲得しました。交通インフラの利便性や自然や文化の豊かさはもとより、新たに設定された「旅行と観光関連の持続可能性」の領域において比較的高い評価を得るなど、観光地としての日本の競争力やポテンシャルの高さが示されました。


一方で、世界に先駆けて高齢化が進む日本では、地方ほど観光産業の担い手が不足しています。情報発信等のIT技術活用の遅れによる生産性の低さも指摘されています。訪日客の78割がアジアからで、訪問先も東京、大阪、北海道を含む上位10都道府県で8割を占め、インバウンド振興の恩恵を受けるのは一部地域に限定されたままです。更に、京都など特定の地域では観光客の一極集中が、住民の暮らしに影響を及ぼす問題に発展しています。


「観光地日本」に期待が高まるなか、旅行者の多様なニーズにも応え、いかに付加価値の高い観光を提供できるか。そして、「環境」の保全と活用、「文化」の発信と継承、地域の「経済」活性化と持続的発展による「持続可能な観光」をいかにして推進できるか。本ウェビナーでは、観光行政や政策に精通した識者と、常に外からの目で日本を見てきた外国特派員による議論に加え、日本各地の観光地(現場)からのリアルな声も交えて、日本観光がこれから進むべき方向性について議論し、その魅力や潜在力を再発見します。



FPCJ国際ウェビナーについて

日本と外国メディアの橋渡し役を担う当センターならではのウェビナーを企画・実施してきており、今年度3回目の開催。鋭い目で日本を見つめ、日本発の報道を精力的に行う外国特派員の視点も交えて、「世界の中の日本」のあるべき姿に迫ります。

 

 

ウェビナーの構成

ウェビナーの前半は、パネリスト(外国メディア)が、これまでの観光関連の取材・報道内容とその反響、外国人旅行者として印象に残った場所や体験を紹介しつつ、それらを踏まえた日本の課題を共有します。また有識者は、これまでの調査研究成果をもとに、日本観光の魅力と持続可能な観光への課題を確認します。


後半は、各地(韓国、大分県、長野県)からのライブ中継を通じて、課題解決へのヒントや先進事例に取り組む現場の様子、インバウンド受入れへの積極姿勢などを紹介します。日本の本質的な魅力は何か、持続可能な観光という世界的な課題にどのように取り組んでいけば良いのか議論します。また、参加者と登壇者との間で、質疑応答の時間を設けます。

 

開催要領

1. 日時

2023年3月20日(月)10:00-11:45(9:50入室開始予定)

 

2. 形式

オンライン(ビデオ会議ツール「Zoom ウェビナー」)のみ

 

3. 言語

日本語・英語(同時通訳)


※注:登壇者の使用言語は英語と日本語が混在し、それぞれに同時通訳が入ります。同時通訳機能をご利用の場合は、必ず事前にZoom「アプリ」をインストールください(ブラウザからのご参加では、通訳機能のアイコンが表示されませんのでご注意ください)。

 

4. 後援

外務省、観光庁

 

5.参加費

無料

 

6. プログラムと登壇者 

10:00

開会挨拶 兒玉和夫(FPCJ理事長)

 

10:05-10:30

登壇者によるプレゼンテーション

(25分)

10:30-11:20

パネルディスカッション(オンライン中継を含む)

(50分)

11:20-11:35

質疑応答

(15分)

11:35-11:40

ディスカッションの総括

(5分)

11:45

閉会

(5分)

 

 

 

◆モデレーター

村山 慶輔 (株式会社やまとごころ 代表取締役)

兵庫県神戸市出身。米国ウィスコンシン大学マディソン校卒。アクセンチュア株式会社を経て、2007年より国内最大級のインバウンド観光情報サイト「やまとごころ.jp」を運営。内閣府観光戦略実行推進有識者会議メンバーほか、国や地域の観光政策に携わる。国内外のメディアへ多数出演。近著に『観光再生 サステナブルな地域をつくる28のキーワード 』(プレジデント社)がある。東京都立大学非常勤講師。観光バリューアップ実践会主宰。


◆パネリスト 

森戸 香奈子(じゃらんリサーチセンター 主席研究員)

1998年入社。㈱リクルートリサーチへの出向、じゃらん編集部、広告制作を経て2007年4月より現職。専門は調査、観光マーケティング。担当研究にインバウンドを含めた未来予測を行った「2030観光の未来需要予測」、持続可能な観光地研究「三方よしの観光地経営」など。


 

ウォルター・シム/Mr. Walter SIM(ストレーツ・タイムズ紙 日本特派員)<シンガポール>

ストレーツ・タイムズ紙(The Straits Times)は、シンガポール最大の日刊英字紙。シム記者は、南洋理工大学にてジャーナリズム論を学んだあと、2012年に入社し2016年より現職。日本の政治経済、外交、社会等に幅広く追っている。FPCJの事業(会見、日本各地への取材ツアー)にも数多く参加。


 

ルーシー・デイマン/Ms. Lucy DAYMAN(フリーランス・ジャーナリスト)<豪州>

豪州の文化・音楽雑誌の編集者を務めた後、2016年に拠点をメルボルンから日本へ移す。フリーランスとして世界的な旅行ガイド出版社であるロンリー・プラネットによる日本のガイドブックも執筆した。その傍らで2019年に「Y+L Projects」を共同設立。外国メディアや日本国内のクライアントに対し、国際的な視点を活かしたライティングサービスを提供している。

 

 

      ◆オンライン中継出演者

 

          ユン・ヒイル/尹 熙一氏(京郷新聞 全国社会部専任記者)<韓国>

京郷新聞は、韓国の日刊全国紙。2014-2017年に東京支局長を務めた。BS-TBS「外国人記者は見た+」にも出演。大の鉄道好きで、日本駐在中から今も鳥取県八頭町・隼駅の名誉駅長を務める。


 

 

 

 

 

ポール・クリスティ/Paul Christie氏(WALK JAPAN CEO)<大分>

テーマ性豊かな地方の魅力に特化した日本各地を「歩く旅」を企画している。「ありのままの日本」に触れられる旅としてリピーターも多い。2002年から大分県杵築市に拠点設け、地域貢献活動も行っている。

       

長野県

自然を体験し、異文化を楽しむアドベンチャー・ツーリズムを普及させ、スキー客が多く訪れる冬場に比べ集客に課題がある夏場の誘客にも力を入れている。観光振興方針を「量」から「質」へ転換し、長期滞在型の観光地域作りを目指している。





          ※プログラム内容、時間、登壇者情報は、予告なく変更する場合がございます。


7. お申込方法

以下のURLからお申込ください。

https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_sYKEhvTtTR2IJ00Gs9QWxAYKEhvTtTR2IJ00Gs9QWxA

 

※申込後すぐに視聴用のリンクが記載されている自動確認メールがno-reply@zoom.usから届きます。同メールが届かないときは、「迷惑メール」や「ごみ箱」をご確認下さい。見つからない場合は、下記までお問合せ下さい。

 

※記録動画のご案内を申込者のみなさまにメールにてご連絡差し上げます。当日ご参加いただけない方も是非お申込み下さいませ。

 

お問い合わせ

公益財団法人フォーリン・プレスセンター

広報戦略課 担当:佐藤、深澤

sc@fpcjpn.or.jp | 03-3501-5251

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