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朝日新聞社: 朝日新聞社が運営する被爆証言サイト「広島・長崎の記憶~被爆者からのメッセージ」

投稿日 : 2012年04月01日

朝日新聞社が運営する被爆証言サイト「広島・長崎の記憶~被爆者からのメッセージ」は、被爆者の手記を集めたサイトです。朝日新聞社が日本原水爆被害者団体協議会などの協力で実施した2005年の被爆60年アンケートの回答やその後に寄せられた手記を生かして2010年11月に日本語で開設、1651人の手記や関連の新聞記事などを収録しました。被爆体験を世界へ発信するため広く英訳への協力を広く呼びかけ、国内外の400人以上が翻訳や訳文チェックに協力し、昨年9月に英語ページ“Memories of Hiroshima and Nagasaki – Messages from Hibakusha”を開設しました。英文は377件の手記などを収録しています。

 

 日本語、英語とも、広島、長崎ごとに直接の被爆か後に爆心地近くに入った入市被爆かなど被爆状況で分けて収録し、わかる場合は筆者の当時の年齢や爆心地からの距離も示しました。広島女学院同窓会がまとめた手記などもあわせて収録しています。言葉の壁を越えて被爆の実相や被爆者の平和への思いに触れることができるサイトです。各地の平和に関する博物館、研究機関のサイトともリンクをしており、原爆・平和の問題に関する多くの情報を得ることもできます。

 

サイトへの被爆者の期待は大きく、自分たちの思いが世界に発信されることへの喜びの声が相次いぎました。世界の人々と一緒に作り上げたサイトで、ある大学は授業で英訳に取り組み、ある高校では高校生がグループで英訳に参加するなど、若い世代に原爆を知ってもらうことにもつながりました。協力者の一人の米ミシガン州の翻訳家は「国境や世代を超えた記憶の継承に参加できて光栄だ」と話しました。

 

朝日新聞社は「被爆の実相や被爆者の平和への思いを伝えることで、核兵器廃絶の国際世論の喚起に資することができれば」としています。

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