【川崎市】再生可能エネルギーと水素を用いたエネルギー供給システムがお目見え!
投稿日 : 2015年10月19日
【川崎市】「未来型環境・産業都市」実現に向けた取組
~再生可能エネルギーと水素を用いた自立型エネルギー供給システムが実証運転を開始~
東日本大震災以降、エネルギーの安定供給の確保、エネルギーセキュリティの向上、燃料費を含めた発電コストにおける経済性の追求とともに、増大するCO2の発生抑制と環境負荷の低減に資する低炭素社会の実現が、市民生活や経済・産業の持続的発展にとって大きな課題となっています。
こうした中、川崎市では市内及び周辺地域に集積する水素・燃料電池関連企業や、過去の公害を克服する過程で蓄積された優れた環境技術を有する企業など多様な主体と信頼関係を築きながら、協働で水素社会実現に向けた取組を進めています。
今回、川崎市と株式会社東芝は、再生可能エネルギーと水素を用いた世界初の自立型エネルギー供給システム「H2One」の共同実証を川崎市臨海部の公共施設「川崎市港湾振興会館(川崎マリエン)」および「東扇島中公園」で開始しました。
このシステムは、太陽光発電設備、蓄電池、水素を製造する水電解装置、純水素型燃料電池などを組み合わせた自立型エネルギー供給システムで、水と太陽光のみで稼働できるため、災害時にライフラインが寸断された場合においても、自立して電気と温水を供給できます。
周辺地域の帰宅困難者の一時滞在施設に指定されている川崎マリエンにおいては、貯蔵した水素を使い、300人に約1週間分の電気と温水を供給することができ、さらに、コンテナ型パッケージとなっているため、トレーラーでシステム自体を被災地に輸送することも可能です。
本実証試験においては、災害時を想定した自立運転機能および平常時の水素エネルギーマネジメントシステムの有効性の検証とシステム全体の高効率化を進め、その上で、さらなる水素備蓄機能の強化による、完全地産地消型のエネルギー供給システムとしての展開を目指します。
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