実施日 : 2006年12月12日
2006年「五感で知る日本の食文化」プレスツアー・シリーズ第2弾: 新年の和菓子「花びら餅」
投稿日 : 2013年08月25日
~その600年の歴史を探り、調理・試食を体験する~
取材内容
今回のプレスツアーでは、日本で正月に食されている伝統的な和菓子の一つ、「花びら餅」を取り上げる。平安時代(794年-1185年)の宮中の新年行事に起源を持つこの和菓子に関する専門家によるブリーフィングと、実際に「花びら餅」を作って食す体験を通して、「五感の芸術」と呼ばれる和菓子が表現する季節感を味わう。
今回取り上げる「花びら餅」は、蜜で甘く煮込んだゴボウと餡を柔らかい餅で包み込んだ高雅な餅菓子。その源は正月を祝うお菓子として、現在も皇室で食されている「菱葩餅(ひしはなびらもち)」にある。「菱葩餅」は、平安時代の宮中の新年行事『歯固めの儀式』で供されていた料理を簡略化したもので、現在に至るまでおよそ600 年以上に渡って宮中でおせち料理の一つとして食されてきた。『歯固めの儀式』には、1年の初めに固いものを食べて長寿を祈願するという意味がある。(「歯」は「齢(よわい)」、年齢に通じ、歯を固めるとは、つまり長寿を祈願することに通じる。)そもそもは、餅の上に赤い菱餅を敷き、その上に猪や大根、鮎の塩漬け、瓜などをのせて食べていたものが、だんだん簡略化され、現在の「菱葩餅」になったと言われている。
この「菱葩餅」が、広く民間に日本の和菓子として出回るようになったのは、明治時代(1868年-1912年)に裏千家家元十一世玄々斎が初釜の際に使うことを許可されて以降のことで、新年のお菓子「花びら餅」として出回るようになった。「花びら餅」は、そうした伝統を持つ、由緒正しい和菓子と言える。
今回のツアーでは、歴史ある和菓子について、女子栄養大学・香川栄養専門学校の講師で、現在も皇室に和菓子を納めている菓子職人の指導を受けながら、実際に「花びら餅」を作り、食す体験により、日本人の季節に対する感覚について理解を深める。
なお、本プレスツアーは、本年1月に実施した、<お祝い事「ハレ(晴れ)の日」の代表的な食べ物「巻き寿司」>をテーマにした企画に引き続き、「五感で知る日本の食文化」プレスツアー・シリーズの第2弾として開催する。
※企画協力:女子栄養大学・香川栄養専門学校
実施要領
1. 実施日: 2006年12月16日(土)
2. 場所: 女子栄養大学・香川栄養専門学校 駒込キャンパス(東京都文京区)
3. 日程:
09:30 JR駒込駅集合(徒歩で移動)
09:45 女子栄養大学 駒込キャンパス着
10:00-10:30 「花びら餅」とはなにか-宮中で新年に食される「菱葩餅」に見るその起源と意味合いについてのブリーフィング (女子栄養大学・香川栄養専門学校 講師 飯島靖博氏)
10:30-12:00 「花びら餅」作り
12:00-13:00 「花びら餅」試食、及び質疑・懇談
(終了後、現地解散)
4.参加資格: 外務省発行外国記者登録証保持者
5.参加費用: 1人¥1,000-
※お支払い方法、キャンセル料等については参加者に通知します。
6.募集人数: 先着順15名(各社ペン1名、カメラ1名、TVは1社2名まで)
7.参加申込: FPCホームページ
>> Link
「メディア・アシスタンス」の「プレスツアー情報」ページより直接お申し込み下さい。(「申し込み」ページへはユーザー名:fpcj、パスワード:membersでアクセスできます)。または、下記申込書記入の上、FAXでお送り下さい。
8.FPC担当: 小泉、吉田(Tel:03-3501-5070)
9.備考:
(1)写真・TV撮影は一部制限があります。担当者の指示に従って下さい。
(2)女子栄養大学、香川栄養専門学校、及びFPCはツアー中に生じるいかなる不都合、トラブル、事故等に対して、一切責任を負いません。