プレスツアー(案内)

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実施日 : 2006年07月11日

TOKYO WEST 多摩プレスツアー

投稿日 : 2013年08月24日

~首都東京の“知られざる”ハイテク工業地帯~

 

人口約400万人を抱える東京西部・多摩地区。首都東京のベッドタウンとして知られるが、実は日本有数の巨大な産業集積地でもある。年間の工業出荷額は8.1兆円。東京23区を上回る規模だ。埼玉県南西部から神奈川県中央部まで含む広域多摩で見れば、その工業出荷額は米国シリコンバレーの2倍にものぼる。

 

多摩の産業の中心は精密機械製造などの「ものづくり」。背景には、戦前この地域に多くの軍需工場が存在していたこと、1960年代以降に京浜地区から多くの工場や研究所が多摩地区に移転して来たことなどがある。多摩の産業の特徴は、単なる下請けではなく自社製品の開発力を持った中小企業がひしめいていることであり、その中には世界に誇る技術をもった企業、高い市場占有率を有する企業も少なくない。多摩は世界有数のハイテク工業地帯の一つだ。そうしたなか、多摩では自治体、商工団体、企業、大学が産学官の連携を強め、相乗効果による活性化につなげている。多摩はいま、日本の産業経済に活性化の方向性を示すユニークで元気のいい地域となっている。2005年の日本経済新聞多摩支局の開設が示すように、多摩の産業力には全国から注目が集まる。

 

多摩はさらなる発展のチャンスを迎えてもいる。今秋の八王子JCTの開業による圏央道と中央道の連結と、取り沙汰されている横田基地の民間利用だ。内陸ゆえに多摩が抱えてきた物流面での課題が解決され、多摩が東京の西の玄関口になる日も近い。

 

今回のツアーでは、多摩地区の産業の特徴、およびそこで行われている産業活性化の動きについてブリーフィングを受けた後、独創技術で世界をリードする多摩の代表的な中小企業2社を訪問する。

取材内容

 

 

img46564812851f31.多摩の産業力とその産業活性化の試みについてのブリーフィング ブリーファー:社団法人TAMA産業活性化協会 事務局長 岡崎英人氏
1990年代以降、日本の大手企業が生産拠点を相次いで海外にシフトし、また日本経済が長引く不況に苦しんだ中にあっても、多摩地区の中小企業は比較的好調な業績を維持し続けて来た。それはなぜか。また、日本経済が回復基調にある今、多摩の各企業はどのように製品開発力の強化や販路開拓、海外展開に挑むのか。
今回のツアーでは、(社)TAMA産業活性化協会(TAMA協会)の岡崎英人事務局長から、多摩の産業の特徴、および同協会が主導する産業活性化に向けた取り組みについて聞く。

 

*社団法人TAMA産業活性化協会

 

 

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1998年に設立された、埼玉県・神奈川県の一部を含む広域多摩の企業を支援する組織。会員企業間の連携、域内に数多い理工系大学との連携、地元金融機関との連携などを橋渡ししている。「TAMA」はTechnology Advanced Metropolitan Area(技術先進首都圏地域)の略。

 

 

 

 

 

2.企業取材

img4656485900edb1株式会社エリオニクス

 

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1975年創業。光デバイスなど次世代デバイスの研究開発に欠かせない超高精度電子ビーム描画装置などを開発、製造。同社製品の最小描画線幅は5ナノメートル(1ナノメートルは100万分の1ミリ)と世界でもっとも細く、したがってもっとも高密度な描画が可能である。次世代DVDとして注目されるブルーレイ・ディスクでもディスク1枚の容量が50ギガバイト(GB)である中、同社の製品を使えばそれをはるかに上回る大容量の光ディスクやメモリーチップの製造が可能である。最近の話題では、次世代ハードディスクマスタリング装置などがあり、世界の次世代デバイスのあり方は同社が決するとも言われるほどだ。国内シェアは8割を超え、海外からも多くの技術者たちが訪れる。
今回のツアーでは、本目精吾社長から同社の概要について説明を受けた後、ショールームにおいて超高精度電子ビーム描画装置をはじめとする同社の最先端機器を見学する。なお、エリオニクス社はTAMA協会の会員企業の1社であり、大学との連携などをその製品開発に活かしている。昼食後には本目社長と岡崎TAMA協会事務局長を交え、産学官の連携の成果などについて懇談する。

 

img46564877764532三鷹光器株式会
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 1966年創業。天体望遠鏡から医療用顕微鏡まで最先端の光学機器を開発、製造。従業員わずか約40名の「町工場」でありながらその技術とアイディアは大手メーカーをはるかにしのぎ、世界ではドイツのカールツァイス社と肩を並べる評価を得ている。高感度カメラがアメリカ航空宇宙局(NASA)のスペースシャトルに搭載されたほか、脳神経外科手術用の顕微鏡スタンドでは北米市場で約70%のシェアを誇る。
同社の「ものづくり」の哲学は、「便利なもの」ではなく「必要なもの」を作ること。現在は中東諸国からの求めに応じ、海水から蒸留水を作る集光装置も開発中だ。同社は「ものづくり」日本を代表する企業として知られ、2006年4月には天皇陛下も訪問された。天皇陛下が「町工場」を視察するのは過去に例が無いことだ。
 今回のツアーでは、中村義一会長から会社概要について説明を受けた後、脳外科手術用顕微鏡の組み立て風景などを見学する。また、同社は、自画像を描かせる、模型飛行機を作らせるなど、手先の器用さだけを重視したユニークな採用試験を行うことでも知られる。工場見学後、中村会長から、そのような同社の「ものづくり」にかける思いについて話を聞く。

 

【写真1】(株)エリオニクス 電子ビーム描画装置の開発風景
【写真2】(株)エリオニクス 本目精吾社長
【写真3】三鷹光器(株) 中村義一会長と同社製の脳神経外科手術用顕微鏡スタンド
【写真4】住宅街の一角に立つ三鷹光器(株)の社屋

 

実施要領

 

【実施要領】

 

1)日程: 2006年7月11日(火)

 

09:00 JR(中央線・横浜線)八王子駅改札口集合、発
↓(借り上げバスにて移動)
09:20 株式会社エリオニクス本社着(東京都八王子市元横山町3-7-6 TEL 042-626-0612)

09:30-10:30 ブリーフィング:多摩の産業力(TAMA協会事務局長 岡崎英人氏)

10:30-11:00 株式会社エリオニクス 概要説明(株式会社エリオニクス代表取締役社長 本目精吾氏)

11:00-12:00 同社ショールーム見学(デモンストレーション)

12:00-12:30 昼食

12:30-13:00 懇談(TAMA協会岡崎事務局長、エリオニクス社本目社長)

13:15 株式会社エリオニクス発
↓(借り上げバスにて移動)
14:20 三鷹光器株式会社着(東京都三鷹市大沢5-1-4 TEL 042-232-1491)

14:30-15:10 三鷹光器株式会社 概要説明(三鷹光器株式会社代表取締役会長 中村義一氏)

15:10-15:50 同社工場見学(デモンストレーション)

15:50-16:40 懇談(中村会長)

16:45 三鷹光器株式会社発
↓(借り上げバスにて移動)
17:00 JR武蔵境駅南口着、解散

 

2)参加資格: 外務省発行外国記者登録証保持者

 

3)参加費用: 一人1,500円(バス、昼食代含む)
*お支払い方法、キャンセル料等は、後程参加者にご連絡します。

 

4)募集人数: 先着順15名(各社ペン1名、カメラ1名、TVは1社2名まで)。
*申し込み人数が10名を超えた場合は、国別の参加者数に上限を設定
することがあります。

 

5)FPC担当: 菅原、小泉(Tel: 03-3501-5070)

 

6)備考:
(1)写真・TV撮影は担当者の指示に従ってください。
(2)FPCはツアー中に生じるいかなる不都合、トラブル、事故等に対して、一切責任を負いません。

 

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