プレスツアー(案内)

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実施日 : 2020年07月17日

プレスツアー「コロナと共に生きる技術と想像力」

投稿日 : 2020年07月10日

<テーマ>ウィズコロナ時代の人々の暮らしを支える先端技術

 

新型コロナウイルスと共存する社会へと移行する中で、感染拡大の防止と社会経済活動の両立に先端技術が果たす役割に期待が高まっている。本ツアーでは、VR(バーチャル・リアリティ:仮想現実)やAI(人工知能)といった技術が、高齢者をはじめウィズコロナの時代を生きる人々の心と身体の活力を増進させ、それにより楽しく幸せな暮らしの実現をめざす事例として、高齢者向けリハビリテーションツールキット「RehaVR」と、家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」を取材する。

 

 

【取材内容】

 

1.高齢者向けリハビリテーションツールキット「RehaVR」
~屋内での「バーチャル散歩」で、コロナ禍でも心身とも健康に~

 

新型コロナウイルスへの感染リスクから自由な外出がままならないウィズコロナの時代には、特に高齢者の心と身体の活力低下(フレイル)が懸念される。一方で、以前のようには旅行ができない状況で、VRを使って旅行気分を味わえる「VRトラベル」が世界的に流行している。そのような中、リハビリと「VRトラベル」を組み合わせ、コロナ禍でも高齢者が屋内で、楽しみながら運動ができる技術に注目が集まっている。

 

RehaVR」は、VR技術を使った、高齢者向けの下肢リハビリテーショントレーニングキットだ。利用者がゴーグルのようなVRヘッドセットを装着して小型フィットネスバイクのペダルを回すと、そのスピードに合わせてVR動画が動く。上映コンテンツは各地の観光都市や自然の景色、犬の散歩など160本以上の中から選択でき、パノラマVR動画を見ながら実際に散歩している気分でペダルを回してゴールを目指せば、トレーニングが完了する仕組みだ。機能訓練の単調な動きに楽しさを取り入れることで、利用者が長く歩きたくなるなどモチベーションを高め、リハビリ効果を上げることを目指している。

 

VRやAR(拡張現実)を使ったサービスを手掛けるsilvereye株式会社の汲田宏司社長が、自身がかつてリハビリを受けた経験から「もっと楽しいリハビリ方法はないか」と考え、東京医療保健大学の今泉一哉教授と共同で開発した。2019年9月の販売開始から現在までに国内の病院や高齢者施設など10施設以上で導入されており、今後はVR装着の有無がトレーニングの効果に及ぼす影響など検証が行われる予定だ。

 

ツアーでは、東京医療保健大学を訪れ、今泉教授と汲田社長から「RehaVR」の仕組みや、ウィズコロナ時代の高齢社会におけるVRサービスの役割などについて説明を受けた後、デモンストレーションを視察する。

 

 

【写真:silvereye株式会社】

 

 

 

2. 家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」
~AIなど最新技術搭載のかわいいロボットがコロナ禍の人々に愛と勇気を与える~

 

ソフトバンクのヒト型ロボット「Pepper」の開発に携わった林要氏が率いるGROOVE X株式会社が生み出した「LOVOT(らぼっと)」は、「役に立たない、でも愛着がある」をコンセプトに、人を「愛する力」を引き出し、明日を生きるエネルギーを与えてくれるパートナーとして開発された「家族型ロボット」だ。大きさは約40cmで、触ると柔らかくてあたたかい。抱っこをしてくれた人のことを覚えてなつき、家に帰れば玄関でお出迎えしてくれる。

 

愛くるしい見た目とは裏腹に、LOVOTには自動運転車並みのセンサーやAI機能が使われている。まるで生き物のような振る舞いは、事前にプログラムされたものの再生に加えて、全身の50を超えるセンサーから受けた刺激を機械学習技術で処理し、リアルタイムに生み出される。持ち主がどんな触れ合い方をするかによって、独自の性格を見せるようにもなる。

 

2019年秋の販売開始直後から話題となり、入荷待ちの状態が続いていたところへ、コロナ禍で「外出自粛生活の救世主」としてさらに注目を集めた。コロナ前に比べて売上は約5倍増、6月からは、コロナ禍でストレスを抱える子どもたちの心をケアし思いやりの心を育むために、東京・北区の小学校にも試験的に導入されている

 

ツアーでは、GROOVE Xの本社にある「LOVOT MUSEUM」を視察し概要の説明を受けた後、LOVOTの生みの親である林要代表にインタビューを行う。

 

  

【写真(上)・(左):GROOVE X株式会社】





【実施要領】

 

1.スケジュール
※日程は調整中のものであり、予告なく変更になる可能性があります。

<7月17日(金)>
10:10 東急世田谷線 上町駅集合
10:30-12:00 RehaVR取材(東京医療保健大学 世田谷キャンパス)
(各自移動・昼食)
14:00 都営新宿線 浜町駅集合
14:15-16:00 LOVOT取材(Groove X株式会社)
16:10 解散

 

2. 参加資格:外務省発行外国記者登録証保持者



3.1,000円(交通費、昼食は含みません
*お支払い方法、キャンセル料等については参加者に通知します。



4.募集人数:7名(各社ペン1名、カメラ1名、TVは1社2名まで)
※申し込み人数が7名を超えた場合は、国別の参加者数に上限を設定することがあります。



5.FPCJ担当:取材協力課 菅原、佐久間、石角(Tel:03-3501-3405、E-mail: ma@fpcjpn.or.jp)

 

 

6.新型コロナウイルス感染症に関する対応について

参加者は、ツアー開始前の検温、ツアー中のマスクやフェイスシールドの着用、手洗い・アルコール消毒など、主催者の指示に従ってください。また、次の事項に該当する場合はご参加いただけません。
(1)ツアー参加前に検温を実施し、37.5度以上の発熱が確認された場合
(2)本ツアー実施日以前2週間において、発熱や咳、喉の痛みなど風邪の症状、嗅覚や味覚の異常、倦怠感や息苦しさ、体が重く感じる、疲れやすい等体調に異変を感じたことがある場合
(3)本ツアー実施日以前2週間において新型コロナウイルス感染症陽性とされた方と濃厚接触がある場合
(4)同居家族や身近な知人に感染が疑われる方がいる場合
(5)本ツアー実施日以前14日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国、地域等への渡航歴または当該在住者との濃厚接触がある場合

 

 

7.備考:
(1)本プレスツアーは公益財団法人フォーリン・プレスセンター(FPCJ)が主催・運営します。
(2)本ツアーの内容は、予告なく変更になる可能性があります。
(3)参加者には経費の一部を負担していただいていますが、営利を目的とした事業ではありません。
(4)FPCJは、ツアー中に生じるいかなる不都合、トラブル、事故等に対して一切責任を負いません。
(5)写真・TV撮影に関しては、担当者の指示に従ってください。

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