プレスツアー(案内)

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実施日 : 2010年03月04日 - 05日

【プレスツアー】2010年3月4‐5日:2010年日本APECエネルギー大臣会合」開催地・福井県

投稿日 : 2013年08月22日

~国際的なエネルギー研究開発拠点を目指す福井県~

 

※このツアーの申し込み締め切りは2月15日(月)です。

 

健康長寿住環境女性の社会進出子どもの学力・体力の高さで常に上位にランキングされるなど、豊かな自然環境・高水準の暮らしを誇る福井県。ここで今年6月、「2010年日本APECエネルギー大臣会合」が開催される。アジア太平洋地域の21の国・地域からエネルギー担当相らが集い、地球温暖化問題や省エネルギー対策について議論する。ツアーでは、アジアにおけるエネルギー研究開発・人材育成の一大拠点を目指す福井の取り組みを取材する。

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健康長寿住環境女性の社会進出子どもの学力・体力の高さで常に上位にランキングされるなど、豊かな自然環境・高水準の暮らしを誇る福井県。ここで今年6月、「2010年日本APECエネルギー大臣会合」が開催される。アジア太平洋地域の21の国・地域からエネルギー担当相らが集い、地球温暖化問題や省エネルギー対策について議論する。

 

福井県には、1970年に日本初の商業用原子力発電所が稼働して以来、現在まで15基の原子力発電所が立地しており、関西で消費される電力の約5割を供給するなど、原子力発電では日本最大の供給県・出力県となっている。こうした国のエネルギー政策やクリーンエネルギー供給地域としての地球温暖化防止への貢献が評価され、エネルギー大臣会合開催が決まった。

 

同県では2005年3月、原子力を中心とした研究開発を進め、地域産業の活性化を目指した「エネルギー研究開発拠点化計画を策定し、産業界、電力事業者、大学、研究機関、国などと一体となって具体的な取り組みを進めている。また2008年からは、クリーンで安定したエネルギーの研究開発に取り組み事業化産業化を目指す「福井クールアース・次世代エネルギー産業化プロジェクト」を推進している。さらに、原子力発電所の建設を計画しているアジア太平洋諸国における人材育成が緊急の課題となっていることから、現在アジアを始め12カ国から受け入れている研究者・研修生の数を今後APEC加盟国等から更に拡大することも計画している。

エネルギー大臣会合開催まで半年を切り、本格的な準備が始動するなか、西川一誠福井県知事へのインタビューや、エネルギー研究の拠点である若狭湾エネルギー研究センター15年ぶりの運転再開を目前に控える高速増殖炉原型炉もんじゅ等の取材を通し、アジアにおけるエネルギー研究開発・人材育成の一大拠点を目指す福井の取り組みを取材する。

 

また、ツアーでは、福井が誇る東アジア恐竜研究の拠点「福井県立恐竜博物館」日本最古の天守閣を誇る丸岡城にも立ち寄り、歴史と文化を体感する。

 

本ツアーは、福井県の主催、フォーリン・プレスセンターの企画協力により実施するものです。

 

福井県若狭湾エネルギー研究センター(敦賀市)

 

県内若狭湾地域は、原子力発電所が集中立地しており、全国有数のエネルギー供給基地となっていることから、エネルギーの総合的な研究開発拠点として1998年にオープン地域産業の活性化等に取り組んでおり、国際社会への貢献も目指している。

 

近年では、2003年に始まった陽子線がん治療の研究が注目を集めており、前立腺がん、肝臓癌、肺がん、頭頸部腫瘍を対象に治療研究で良好な成果を得ている。こうした成果を活かし、健康長寿福井の推進の一環として、2011年3月に最先端のがん治療施設「福井県陽子線がん治療センター(仮称)」が県立病院内に開設される。

 

また、イオンビームを用いた観賞用植物や花卉、穀物、野菜類の品種改良への研究も進んでおり、福井県農業試験場や福井県立大学と共同で、イオンビーム照射を用いて、高い収穫量が期待できるソバや、背が低く悪天候にあっても倒れにくいコシヒカリなどの開発に成功した。また、育てやすく実が割れにくいトマト、花がついていない状態でも観賞価値が高いペチュニアなどさまざまな植物の品種改良にも成功している。

 

エネルギー開発研究の分野では、太陽エネルギーの利用技術開発も進んでいる。同センターでは、世界最大級のフレネルレンズを用いた太陽炉を作製し水素発生実験に成功したほか、地元企業と共同開発した調理用小型太陽炉「はんたか」は、2009年1月にアラブ首長国連邦で開かれた「世界・未来エネルギーサミット2009」で注目を集めた。太陽熱を有効利用することにより、二酸化炭素を排出させずに、クリーンな超高温を作り出す装置で、災害時や電気・ガスのインフラがない国・地域等に活用、普及が期待されている

 

ツアーでは、同センターの概要や国際貢献等の説明の後、研究施設を取材する。

 

高速増殖原型炉「もんじゅ」(敦賀市)
http://www.jaea.go.jp/04/monju/index.html

 

発電しながら消費した以上の原子燃料を生成することができ、ウラン資源の利用効率を飛躍的に高めることができる高速増殖炉。核燃料サイクルの確立を目指す日本のエネルギー政策にも大きな意味を持つ日本原子力研究機構の高速増殖原型炉「もんじゅ」が、今年度内の運転再開に向けて動き出した。1995年12月に起きたナトリウム漏れ事故以来、運転が停止しているもんじゅだが、同機構では2005年よりナトリウム漏洩対策の準備工事を開始、運転再開に向けて進めてきた起動前の点検作業を今年1月31日に終了した。今後は国による最終的な安全確認を待って、県や市、地元の同意を得たうえで原子炉を起動する予定だ。

 

ナトリウム漏れ事故を受け、同機構では安全対策強化のため、2000年3月にナトリウム取扱研修施設を完成、高速炉特有の技術であるナトリウム取扱技術を習熟するための研修として、ナトリウム消火訓練に加え、ナトリウムの化学的性質や物理的性質を学習する研修や、ナトリウム・ループの運転技術、ナトリウム漏えい時の対処技術の研修など幅広い分野にわたってのナトリウム取扱研修を実施している。消火訓練の設備は、同施設の他、フランスに1基あるのみで、海外からの研修生も多く受け入れている

 

ツアーでは、もんじゅの概要説明に続いて、原子炉格納容器ナトリウム取扱訓練棟等を取材する。

 

※注意事項:
*核物質防護区域及び放射線管理区域内に立ち入るため、ツアー参加者は外務省発行外国記者登録証保持者に限ります。
*ご参加頂く方には、関連法規に基づいて、別途JAEA宛ての申請書及びパスポートのコピーをご提出頂きます(申請書は参加が確認された方にお送りします)。また、手続きの都合上、核拡散防止条約(NPT)非加盟国等(インド・パキスタン・イスラエル・イラン・北朝鮮等)の国籍の方は参加頂けませんので、ご了承下さい。また、事前に詳細な個人情報の提出が必要となります。
*もんじゅ内では厳重なセキュリティチェックがあり、着替えの可能性もありますので、予めご了承ください。
*核物質防護区域内での写真・ビデオ撮影は原則禁止です。撮影可能な場所については、現地関係者の指示に従って下さい。

 

西川一誠・福井県知事による記者会見
http://www.pref.fukui.jp/chiji/index.html
http://www.nishikawa-issei.com/

 

1945年、福井県丹生郡朝日町(現:越前町)生まれ。95年~2002年まで同県副知事を務め、その後2003年に福井県知事に初当選。現在2期目。2008年の政府与党税制改正に盛り込まれた「ふるさと納税制度」の発案者として知られ、独自の政策提案で注目を集める。同県は、健康長寿、子どもの学力、女性の社会進出等で全国でもトップクラスであり、日本人口がついに減少に転じた2005年、同県は全県唯一、合計特殊出生率が上昇し、1.47と全国2位を記録。その後も上昇を続け、2008年は1.54で全国第6位と全国平均の1.37を大幅に上回っている。保育サービス、経済的支援や子育てにやさしい地域社会づくりなど、独自の総合的な少子化対策を推進している。

 

6月に開催される2010年日本APECエネルギー大臣会合に向けて、地元関係機関と一体となって準備を進めており、「福井県がエネルギー・環境分野において果たしている貢献、研究水準の高さをさらに国内外へアピールしていきたい」と語る西川知事から、エネルギー大臣会合に向けた意気込みを聞く。

 

古代からのエネルギー「和ろうそく」の文化を守る小大黒屋商店(福井市)
http://www.rousokuya.com/

 

江戸時代慶応元年(1865年)に創業、現代の6代目に至るまで140余年、1945年の福井空襲、48年の福井地震という二度の災禍を乗り越えて、和ろうそくの製造販売を手がけてきた。創業当時から受け継がれた技術と確かな伝統で、県内の曹洞宗大本山永平寺をはじめ、浄土真宗を中心に全国各宗派の寺院等4000軒以上を取引先に持つ。石油から生成したパラフィンワックスを原料とする西洋ろうそくとは異なり、和ろうそくは櫨(はぜ)の実からとった櫨蝋を原料とし、芯も紙を棒状に巻いて中空になったものを使用する。浄土真宗では、仏壇に金箔を貼ることが多いが、和ろうそくは油煙が少なく、煤(すす)が植物性の原料であることから金箔を汚しにくいため、浄土真宗が盛んな福井県をはじめとする北陸地方や中京地域などで和ろうそくの文化が根付いている

 

伝統文化を守りつつ、若い世代にも受け入れてもらえるような新たなろうそく作りにチャレンジしているのが、7代目の大津竜一郎・専務取締役だ。2007年には、福井市の官民合同による、デザインの力で食卓をおいしくする「おいしいキッチン」プロジェクトに参加、ろうそくが燃え尽きるまで時間をかけてゆっくりと食事を楽しんでもらいたいと、新たなデザインの食卓用ろうそくを開発した。現在は、福井県内企業とデザイナーらとのコラボレーションにより首都圏市場向けに開発したオリジナルブランド「291style」にも参加し、首都圏のライフスタイルや市場ニーズに合わせた新たな商品開発に意欲的に取り組んでいる

 

ツアーでは、「灯りの文化を守り育てていきたい」という大津竜一郎専務から、和ろうそくの特徴や同社の歴史について話を聞いた後、工房の様子を取材する。

 

注意事項:工房内の写真・ビデオ撮影については制限があります。現場担当者の指示に従って下さい。

 

430年埋もれていた日本のポンペイ「一乗谷朝倉氏遺跡」(福井市)
http://www3.fctv.ne.jp/~asakura/

 

16世紀半ば、一乗谷朝倉の地に築かれた城下町は、城内1万人という戦国時代屈指の巨大都市であった。1573年、織田信長が一乗谷に放った火は三日三晩燃え続け、その栄華は灰燼に帰した。しかしその灰燼の下から、武家屋敷跡や町並みがほぼ当時のままの状態で出土し、戦国時代の城下町の形態が初めて明らかになった。1967年から始まった発掘は今もなお続けられ、貴重な歴史の証言者として、歴史研究者の注目を集めている。国の特別史跡、特別名勝の指定を受けるほか、出土品は重要文化財の指定を受けており、こうした三重指定は京都の金閣寺、広島の厳島神社など国内で5例のみ。

 

ツアーでは、遺跡関係者から現在の発掘状況について説明を受けた後、発掘箇所や復原された町並みなどを取材する。

 

 

東アジアの恐竜研究の拠点 福井県立恐竜博物館(勝山市)
http://www.dinosaur.pref.fukui.jp/

 

2000年7月にオープンした、恐竜をテーマとした国内最大級の博物館。カナダ・アルバータ州のロイヤル・ティレル古生物学博物館、中国・四川省の自貢恐竜博物館と並んで、世界3大恐竜博物館の一つとされている。恐竜化石の産出数は国内最多で、フクイラプトルやフクイサウルスをはじめ、新たな恐竜化石の発掘と調査研究を推進するとともに、海外研究機関との共同研究や交流も進めている。今年度はタイと中国に共同発掘調査を実施、中国浙江自然博物館からは1年間の予定で研究者が来日している。入館者も毎年増加、今年度は既に40万人を超え、うち8割は県外からの来訪者で、県内でも有数の文化スポットとなっている。リピーターも全体の約4割を占め、常に新しい発見を入館者に提供する工夫も施されている。今年7月の開館10周年の目玉として、米ワイオミング州から世界最大級のカマラサウルスの化石を購入、昨年10月に周囲を石膏で固められた状態で空輸され、現在クリーニング(化石の取り出し作業)が急ピッチで行われている。ツアーでは、同化石のクリーニング作業とともに、館内を視察する。

 

 

丸岡城(坂井市)
http://www.city.fukui-sakai.lg.jp/static/00000027/002/00000099.html

 

天正4年(1576年)柴田勝家の甥、柴田勝豊が築城した平山城で、全国に現存する天守閣の中でも日本最古2006年には日本百名城にも認定された。黒澤明監督の映画「乱」で炎上する城(三の城)のモデルとなり、黒澤監督も視察に訪れた。城がある丸岡町にゆかりのある徳川家康の家臣、本多作左衛門重次が陣中から妻にあてて送った短い手紙「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」を刻んだ碑が城内に立っており、これにちなんで1993年から手紙文化の復権を目指し、日本一短い手紙文「一筆啓上賞」を実施。毎年、海外も含めて3万通以上の応募があり、地方の一都市から全国に発信する文化事業として知られている

 

 

<実施要領>

 

1.日程:

 

2010年3月4日(木)
07:33 JR東京駅発(ひかり503号)
09:49 JR米原駅着
09:59 JR米原駅発(しらさぎ3号)
10:28 JR敦賀駅着
11:00-12:20 若狭湾エネルギーセンター
12:20-13:00 昼食
14:00-16:00 高速増殖炉もんじゅ
17:30-18:20 西川一誠福井県知事との意見交換
18:30 ホテルチェックイン
19:00-20:30 レセプション(夕食)

 

2010年3月5日(金)
08:45 ホテル発
09:00-10:00 越前和ろうそく「小大黒屋」
10:30-11:30 一乗谷朝倉氏遺跡
12:00-13:00 昼食
13:50-14:50 恐竜博物館
15:40-16:00 丸岡城
16:00-16:40 小松空港へ移動
17:15 小松発(ANA758)
18:25 羽田着

 

 

2.参加資格:外務省発行外国記者登録証保持者

 

3.参加費用:1人13,000円(全行程交通費、食事、宿泊を含む)
*お支払い方法、キャンセル料等は、後程参加者にご連絡します。

 

4.募集人数:先着順15名程度(各社ペン1名、カメラ1名、TVは1社2名まで)。
*申し込み人数が15名を超えた場合は、国別の参加者数に上限を設定することがあります。

 

5.担当:鈴木・矢野(Tel: 03-3501-5070)

 

6.備考:
(1) 写真・TV撮影は担当者の指示に従ってください。
(2)FPCはツアー中に生じるいかなる不都合、トラブル、事故等に対して、一切責任を負いません。

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