プレスツアー(報告)

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実施日 : 2010年03月04日 - 05日

報告(動画):2010年3月4~5日【福井県プレスツアー】

投稿日 : 2013年08月30日

■「2010年日本APECエネルギー大臣会合」開催地・福井県プレスツアー(2010年3月4~5日)

 

 

 

 

 

2010年日本APECエネルギー大臣会合(福井県)へのリンク 

 

【西川一誠 福井県知事】
みなさんこんにちは。福井県知事の西川一誠です。福井県には、現在稼働している商業用原子力発言所が13基立地し、現在、新たに2基が建設予定です。原子力発電の電力量は日本全体の約25%を占め、全国第一位です。 

 

福井県には、商業用原子力発電所のほか、高速増殖炉「もんじゅ」をはじめ様々なタイプの原子炉が揃っているほか、建設中から廃止措置のものまで、いろいろな段階の原子力発電所があり、世界的にも例のない地域であります。

 

福井県では、このような特徴を活かし、研究機関や人材育成機関の集積地域産業との連携などにより、原子力と地域が一緒になって発展する地域を目指して、2005年に「エネルギー研究開発拠点化計画」を策定しました。 

 

【高速増殖炉もんじゅ】
発電しながら消費した以上の原子燃料を生成することができ、ウラン資源の利用効率を飛躍的に高めることができる高速増殖炉。核燃料サイクルの確立を目指す日本のエネルギー政策にも大きな意味を持つ日本原子力研究機構の高速増殖原型炉「もんじゅ」。 

 

1995年12月に起きたナトリウム漏れ事故以来、運転が停止していたが、同機構では2005年よりナトリウム漏洩対策の準備工事を開始、運転再開に向けて進めてきた起動前の点検作業、国による最終的な安全確認を経て、2010年5月6日、15年ぶりに運転を再開した。

 

【若狭湾エネルギー研究開発センター】
県内若狭湾地域は、全国有数のエネルギー供給基地となっていることから、エネルギーの総合的な研究開発拠点として1998年にオープン、地域産業の活性化等に取り組んでおり、国際社会への貢献も目指している。 

 

近年では、2003年に始まった陽子線がん治療の研究が注目を集めており、前立腺がん、肝臓癌、肺がん、頭頸部腫瘍を対象に治療研究で良好な成果を得ている。こうした成果を活かし、健康長寿福井の推進の一環として、2011年3月に最先端のがん治療施設「福井県陽子線がん治療センター(仮称)」が県立病院内に開設される予定。 

 

【古代のエネルギー】
江戸時代から福井市中心部で「和ろうそく」の製造販売を手がける「小大黒屋」

 

大津竜一郎 専務取締役
原料は植物性の木の実から作っている。普通のキャンドルはパラフィンという石油の副生成物から作っているが、これは櫨の木という漆科の木の実を絞った油から作っている。芯が空洞になっていて、竹串に和紙を巻いてそれを蝋で固めて、その周りを井草を巻いて固めている。和ろうそくの特徴は炎が普通のキャンドルより大きい。常に揺れる炎で一定の形をしていないという特徴がある。 

 

【西川一誠 福井県知事】
現在、アジアをはじめとする世界の多くの国や地域では、建設中あるいは計画中の原子力発電所が多いと思います。福井県では、APEC開催をきっかけに、人材育成の拠点機能を強化し、世界各国からの研究者や技術者の受入れを拡大していきたいと思っています。

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