注目の日本報道

一覧に戻る

注目すべき海外メディアの日本報道(2014年8月14日)

投稿日 : 2014年08月14日

注目すべき海外メディアの日本報道

(8月4日~8月11日)

 2014年8月14日

 

1.広島平和記念式典・長崎平和祈念式典について各国メディアが報道

69回目の原爆忌を迎えた被爆地の広島、長崎で、それぞれ、8月6日、9日に原爆式典が開かれた。式典には被爆者や遺族代表、安倍首相のほか、核保有国を含む各国の代表らが出席した。ケネディ駐日米国大使は初めて参列し、米国大使館は6日、ケネディ氏の「厳粛な思いで、より平和な世界を築くための誓いを新たにする日です」とのコメントを発表した。

 

米国メディアは、8月4日付でウォール・ストリート・ジャーナル紙電子版がアレクサンダー・マーティン記者による「キャロライン・ケネディ駐日大使が広島記念式典に出席」を掲載したほか、AP通信が6日付で「日本の広島原爆忌、各国指導者を招く」を報じた。フランスメディアでは、7日付でレ・ゼコー紙「広島の平和記念式典で、安倍総理に批判」を載せ、松井一実広島市長が集団的自衛権をめぐる憲法解釈の変更を念頭に安倍政権を暗に批判したと伝えた。また、8月9日付でAFP通信「長崎で原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」を報じた。

 

 

2.ASEAN関連外相会議で行われた日韓外相会談、及び日中首脳会談実現に向けた動きについて各国メディアが報道

8月9日、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会議出席のためミャンマーを訪問していた岸田文雄外相が、韓国の尹炳世外相と会談した。両外相は政府間の対話の継続を確認したが、尹氏は歴史問題で日本が真摯な態度を示すよう求めた。また、岸田外相は王毅中国外交部長と非公式会談を行い、7月末の福田元首相による習近平・中国国家主席との極秘会談と併せ、日中関係改善への動きに関心が高まった。

 

日韓外相会談ついて、韓国の朝鮮日報電子版は10日付で尹炳世外交部長官『歴史問題に誠意を見せなければ』」を掲載。中央日報も、11日付で、日中関係改善に向けた動きや日本と北朝鮮との接近が加速化する可能性を念頭に、「韓国、『しまった』と気づいた時には北東アジアの孤児になる」と題する社説を載せた。AFP通信は10日付で「ミャンマーにて、日韓外相会談」を報じた。また、タイのネイション紙は11日付で「日韓外相、長い凍結の後に会談」を掲載した。

 

日中関係を巡っては、11日付で新華社通信電子版(中国)が「中日外相非公式の接触、王毅外交部長が日本側に適切な努力を求める」を報じた。このほか、シンガポールのストレイツ・タイムズ紙は、5日付で関永堅東京支局長「日本の(福田)元総理、北京で秘密裏に習国家主席と会談」を掲載。6日付フィナンシャル・タイムズ紙(英国)は、前日に日本が発表した防衛白書の内容に言及した、ジョナサン・ソーブル東京支局長「危険にさらされる日中首脳会談」を載せ、10日付ウォール・ストリート・ジャーナル紙電子版岩田万理記者による「日中外相、ミャンマーで会談」を載せた。

 

 

 

<関連リンク>

外務省「世界が報じた日本(海外主要メディアの日本関連報道)」

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/sekai/index.html

 

FPCJとは
取材協力
取材に役立つ情報
活動の記録
外国への情報発信