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注目すべき海外メディアの日本報道(2014年5月15日)

投稿日 : 2014年05月15日

注目すべき海外メディアの日本報道

(5月4日~5月14日)

2014年5月15日

 

1.集団的自衛権行使に向けた憲法解釈の変更について各国メディアが報道

他国を武力で守る集団的自衛権を行使することは、現在の憲法解釈において「憲法第9条が定める必要最小限度の範囲に当たらない」として認められていない。しかし、政府は北朝鮮の核・ミサイル開発や中国の軍備拡大など、日本を取り巻く安全保障の環境が変化していることなどから行使を認める解釈への変更を検討している。安倍晋三首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)は、週内に行使容認を求める報告書を政府に提出し、首相はこれを受けて基本的な方向性を示すこととなる。これらの動向について各国メディアが報じている。

 

ボストン・グローブ紙電子版(米国)は、5月4日付でAP通信(米国)山口真理記者による東京発「日本は平和憲法の変更を巡って割れる」、7日付でジェフ・ジャコビー(平成24年度FPC招聘)コラムニストによる「日本には軍事的選択肢が必要」をそれぞれ掲載。ニューヨーク・タイムズ紙電子版(米国)は8日付社説で「日本の平和憲法」を論じた。フィナンシャル・タイムズ紙電子版(英国)は13日付でジョナサン・ソブル東京支局長による「安倍晋三首相、日本の軍事的役割の大々的な変更を支持する」を載せ、ザ・タイムズ紙電子版(英国)は14日付でリチャード・ロイド・パリー東京支局長による「日本、他国での軍事行為を認めない平和憲法を引き裂く」を掲載した。

 

中国メディアでは、新華社通信電子版/日本語が5日付で「安倍政権による憲法改正の企みが日本社会の批判に遭い」、8日付で「安倍首相が意図する憲法改正の路上にある磐石」をそれぞれ掲載した。

 

2.日本人初のISS船長、若田光一宇宙飛行士の帰還を各国メディアが報道

14日午前7時58分(日本時間午前10時58分)、日本人で初めて国際宇宙ステーション(ISS)の船長を務めた宇宙飛行士の若田光一さん(50)と米露の宇宙飛行士2名を乗せたロシアのソユーズ宇宙船「TMA−11M」がカザフスタン中央部の草原に無事着陸した。若田さんは、昨年11月7日にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地を出発してから今月14日に帰還するまで、一度の飛行としては日本人で最長の記録となる188日間、宇宙に滞在した。着陸時の様子や若田さんの挨拶などについて、各国メディアが報じている。

 

ロイター通信電子版(米国)は13日付で「日本初の宇宙ステーション船長と船員が帰路につく」を掲載し、翌14日の到着日には、AP通信3人の宇宙飛行士が地球に帰還」AFP通信(フランス)が3人の宇宙飛行士がソユーズ宇宙船で地球に着陸」を載せた。新聞社では、ワシントン・ポスト紙電子版(米国)が14日付で「地球に向けてソユーズ宇宙船、ISSを出発」を掲載した。

 

<関連リンク>

外務省「世界が報じた日本(海外主要メディアの日本関連報道)」

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/sekai/index.html

 

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