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注目すべき海外メディアの日本報道(2014年3月17日)

投稿日 : 2014年03月17日

注目すべき海外メディアの日本報道

(3月6日~3月11日)

2014年3月17日

 

1.   震災から3年を機に、各国メディアが被災地の現状等を報道

3月11日で東日本大震災の発生から3年が経過した。この機に、海外メディアも被災地・被災者の現状、福島第一原発事故処理の進捗状況・見通しなどを幅広く報じた。

 

ロイター通信(米国)は、3月6日付で陸前高田発のMari Saito記者による「震災から3年、津波被災者は静かに苦悩している」を配信。10日には、郡山発の花井亨、エレーヌ・リース両記者による「福島の子供たち、見えない敵と戦う」も報じた。また、翌11日には「原発事故から3年、日本は被災者を記憶する」と題したビデオ・ニュースを配信。政府主催の追悼式典、震災犠牲者の遺族の様子に加え、原発再稼働を巡る日本国内の動向を伝えた。AP通信(米国)は、10日付で岩手県田野畑村発のエレーヌ・カーテンバーグ記者による「建設部門での深刻な不足が津波からの再建を遅らせる」を配信。同日、エミリー・ワン記者による宮城県女川町竹浦地区発の記事で、津波で行方不明となった妻の亡骸を探すためにスキューバ・ダイビングを学ぶ57歳の男性の姿も報じた。更に、11日には東京発で「日本、津波災害から3年目を迎える」を報じた。AFP通信社(フランス)も、11日付で福島第一原発発の記事「震災から3年が過ぎ、福島はいまだ予断を許さない」を報じた。

 

ウォール・ストリート・ジャーナル紙電子版(米国)は、7日付で「福島原発廃炉作業の最も困難なステージは、2020年以降にスタート」を載せたほか、10日付で関口陶子記者による岩手県陸前高田発の「津波は被災地域に精神的被害をもたらす」を掲載した。また、ニューヨーク・タイムズ紙電子版(米国)は、10日付で岩手県釜石市発の記事を掲載。震災の最中に、仏教の儀礼にならって千近くの遺体を扱った葬儀業者の男性に焦点を当てた。更に、3月11日、写真・ビデオを専門に掲載している同紙電子版の「LENS」ページは、連載企画「今日の写真」のテーマを「日本とその他」とし、東京千代田区で避難訓練に臨む幼稚園児や、雪が舞う中で地震・津波の犠牲者に手を合わせる陸前高田市の女性の写真を掲載した。

 

BBC電子版(英国)は、11日付で3年経っても、福島原発事故の日本経済への影響はなお続く」「日本、3年が過ぎても地震・津波被害者を忘れず」3年経っても、福島のゴーストタウンはそのまま」と題するビデオ・ニュースを掲載。また、同日付で「福島:放射線の恐怖は真の殺人者なのか?」と題した福島発の記事を載せた。フランクフルター・アルゲマイネ紙電子版(ドイツ)は、3月11日付で「福島原発事故と津波の後の日本:再建進まず」を掲載。レ・ゼコー紙(フランス)は、10日付で「福島の事故から3年、『無形』の安全性の問題点が浮上」を載せた。ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング電子版(スイス)は、11日付で「仮の対策の中での3年」を掲載。新華通信社英字電子版(中国)は、11日付で「日本、東日本大震災から3年の節目を迎えるも、復興と原発問題がいまだ残る」を掲載。同日付中央日報日本語電子版(韓国)は、「安倍首相が憎くても・・・東北に温かい慰労を」を載せた。

 

 

<関連リンク>

外務省「世界が報じた日本(海外主要メディアの日本関連報道)」

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/sekai/index.html

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