記者招聘事業(報告)

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実施日 : 2012年03月18日 - 26日

報告:外務省受託事業「国際ジャーナリスト会議 視察プログラム」(2012年3月18-26日)

投稿日 : 2013年08月21日

3月23日、東京で、「国際ジャーナリスト会議2012」(外務省主催)が催されました。FPCJは外務省の委託を受け、会議自体に加え、海外からパネリストとして招かれた7名のジャーナリストを対象とした「日本視察プログラム」の企画・運営も担当しました。

 

視察プログラムに参加したのは、中国、ドイツ、インド、インドネシア、韓国、カタール、英国のジャーナリスト。「東日本大震災後の復興に向けた日本の歩み」をメインテーマに、以下の2つのトピックについて、岩手・福島の両県、山梨県内で取材しました。

 

 

(1)復興に向けて力強く歩み出す被災地
昨年3月の震災により壊滅的な被害を受けた岩手県陸前高田市を訪れ、戸羽太市長や地元経営者等にインタビューを行い、現在の状況や復興に向けたビジョンについて話を聞きました。大船渡市に拠点をおく地元紙・東海新報社幹部との懇談では、ジャーナリスト会議のテーマでもある「メディアの役割」について意見交換を行いました。

 

福島では、福島市放射線モニタリングセンターで市民の安心の確保と風評被害の解消に向けた地元の取り組みを取材したほか、地震、津波、原発事故、風評被害の四重苦に負けず、最先端の省エネ技術で世界の注目を集めている地元企業を訪ねました。

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  <陸前高田市内取材>   <戸羽太市長インタビュー>   <福島市放射線モニタリングセンター>

 

 

(2)食・製品・観光地の安全性・魅力
震災直後にユネスコ世界文化遺産に登録された岩手県・平泉や、現在同じく世界文化遺産への登録を申請中の「日本の象徴」富士山を訪ね、その魅力や安全性、風評被害払しょくに向けた取り組みを取材しました。

 

さらに山梨県内では、先端技術が結集した「野菜工場」や、「純国産ワイン」の世界市場進出を目指すワイナリーを訪問。最先端の技術や厳しい安全基準に支えられた「日本ブランド」の魅力を取材しました。

 

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  <平泉(毛越寺)>   <北口本宮富士浅間神社>   <村上農園 山梨北杜生産センター>

 

 

このほか、記者たちは、日本の復興への歩みについて政府関係者からブリーフィングを受けたほか、山根隆治外務副大臣にもインタビューを行いました。

 

 

今回のプログラムで記者たちは、日本の力強い復興への歩みと日本の安全性・魅力を多角的に取材し、記者からは、「日本社会が復興という課題にどう取り組んでいるのかを深く理解することができた」といった感想が聞かれました。彼らの報道が、風評被害の解消、「日本ブランド」の復活・強化につながることが期待されます。

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