記者招聘事業(報告)

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実施日 : 2012年02月07日 - 15日

報告:外務省受託事業「東日本大震災後の復興にむけた日本のあゆみ(アジア大洋州グループ)」(2012年2月7日~2月15日)

投稿日 : 2013年08月20日

外務省の招聘により、アジア大洋州地域(インド、バングラデシュ、モンゴル、香港、ブルネイ、ミャンマー、カンボジア、スリランカ、豪州、ニュージーランド)から10名の記者が来日し、「東日本大震災後の復興にむけた日本のあゆみ」をテーマに取材を行いました。一行は、特に、被災地の経済復興や企業の震災対応、省エネ・再生可能エネルギー産業に関する取材を行ったほか、中尊寺および、「平泉の文化遺産」の世界遺産認定書授与式の模様も視察した上で、岩手県の達増知事にもインタビューしました。また、放射線による健康被害の専門家に対するインタビューも行いました。
(※本プログラムは、外務省が主催し、FPCJが企画・実施したものです)
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img4f507a4c0738d一行は、政府関係者(内閣府、外務省)に対し、経済情勢・経済政策やエネルギー政策についてインタビューを行いました。また、現在の日本経済の状況やFTAを推進することの意義をテーマに、早稲田大学大学院 アジア太平洋研究科の浦田秀次郎教授にもインタビューを行いました。
(写真:浦田教授へのインタビューの様子)

 

 

被災地の経済復興については、福島県で、同県産の繊維製品の流通拡大により雇用を創出し、同県の早期経済復興に貢献するとともに、「フクシマ」の力と粘り強さを国内外にアピールし、県民を奮い立たせることを目指して立ち上げられた「GF(GANBARO-FUKUSHIMA!(=がんばろう福島!)プロジェクト」を取材。

 

また、宮城県で、①津波により甚大な被害を受けた山元町のいちご農家が、持続可能な農業経営や被災者の雇用も視野に入れて設立した「山元いちご農園株式会社」、②イタリアンレストランをチェーン展開している株式会社サイゼリヤが大震災復興支援の一環として仙台市若林区に開設した水耕栽培方式のトマト農場、③瑞巌寺や島巡り観光船などの松島観光産業、④全国たこ焼きチェーン「築地銀だこ」などを運営する株式会社ホットランドなどが石巻市に作った復興商店街「ホット横丁・石巻」、⑤自らも被災企業でありながら、地元の被災者雇用支援、企業支援を積極的に行うなど、町の復興をけん引している女川町の水産加工会社「高政」を取材しました。

 

下写真:山本いちご農園株式会社での取材の様子(左)、株式会社 高政での取材の様子(右)

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img4fea67b4b0fa8企業の震災対応については、 「逃げ込める街」をコンセプトに様々な防災対策を講じていたことで、大震災発生時には帰宅困難者にとっての避難所の役割も果たした六本木ヒルズを訪問。耐震技術や各種防災対策、地下の自家発電施設を取材しました。
(写真:六本木ヒルズについて、ジオラマを用いた説明を聞く記者)

 

 

img4f507a77aeff4省エネ・再生可能エネルギーに関しては、太陽熱を遮断する溶剤を窓ガラスにスプレーで吹き付け、凹凸のない透明な膜を作る技術(フミンコーティング)を開発した株式会社フミン(福島県)を訪問。また、再生可能エネルギーの分野で先進的な取り組みを行っている川崎市で、阿部孝夫 市長にインタビューしたほか、川崎市バイオマス発電所、浮島太陽光発電所を視察しました。(写真:太陽光発電所での取材の様子)

 

 

img4f507a81c08caこのほか、一行は、岩手県で、中尊寺および、「平泉の文化遺産」への世界遺産認定書授与式の模様を視察したほか、達増拓也 知事へのインタビューも行いました。
(写真:知事インタビューの様子)

 

 

また、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 附属原爆後障害医療研究施設教授、福島県立医科大学副学長で、福島県放射線リスク管理健康アドバイザーを務めていらっしゃる山下俊一先生にもインタビューしました。

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