プレス・ブリーフィング(報告)

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実施日 : 2015年10月01日

「超高齢社会とシニア婚活」小谷みどり・第一生命経済研究所主席研究員

投稿日 : 2015年10月19日

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世界に先駆けて超高齢社会に突入した日本における中高齢者の間で増加している結婚活動、いわゆるシニア婚活をテーマに、第一生命経済研究所の小谷みどり・主席研究員をお招きし、プレス・ブリーフィングを開催しました。同ブリーフィングには、ドイツ、フランス、ロシア、ブラジル、米国等の外国メディアの記者11名、駐日大使館関係者4名の合計15名が参加しました。

 

冒頭、小谷氏は、新たにパートナーを探す高齢者が増えている背景について、過去30年間の間に夫婦二人暮らし又は一人暮らしをする高齢者が顕著に増えている点に加え、未婚の高齢男性の数と中高年の離婚が1990年頃から増加したことを指摘。特に独身の中高年男性の増加は著しく、2010年に50歳を迎えた男性の中で一度も結婚したことがない男性は全体の5人に1人に上るとのデータを示しました。また、小谷氏は一人暮らしをする高齢者の孤独な生活もシニア婚活のニーズを高めている要因として考えられるとし、60歳以上の単身世帯の男性の6人に1人が2週間一度も会話をしてないという国立社会保障・人口問題研究所の調査結果を基に、単身世帯の高齢者(特に男性)の中には社会との関わりが希薄になっている状況があると説明しました。

 

小谷氏は高齢者の結婚活動が活発になる一方で、問題も多いとし、具体的には(1)高齢男性と女性が新しいパートナーに求める価値観の相違、(2)新しいパートナーの成人した子供やその家族との関わり方や介護・ケアの問題、(3)遺産相続やお墓に関する問題を挙げました。また小谷氏は、60歳から79歳の高齢者を対象に実施した第一生命経済研究所の調査では、7割の男性が配偶者を信頼していると回答している一方で、同じ回答をした女性は4割に満たないという結果を紹介。今日の超高齢社会においてシニア婚活は、一人暮らしの高齢者が人や社会との関わりを取り戻し、イキイキとした生活を送ることで、認知症予防や介護予防、ひいては孤独死等の高齢者特有の問題を解決する糸口の一つとなり得ると結びました。

 

質疑応答では、増加するシニア婚活に対する国や自治体の取り組みや高齢者専門の結婚相談所の有無、また、日本社会を象徴するイメージとしてしばしば核家族が取り上げられる中で、今後の日本社会における家族形態はどのように変化してくのかなどの多様な質問があり、参加者の関心の高さが窺われました。

 

[配布資料]

超高齢社会とシニア婚活

 

[ブリーファー]
小谷みどり 第一生命経済研究所主席研究員

 

 

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