【報告】FPCJ創立40周年記念シンポジウム：女性アスリートの活躍推進とメディアの役割～2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて(2016年10月6日実施)
投稿日 : 2016年10月13日
NEW! 動画をアップしました!(10月27日)
フォーリン・プレスセンターは、創立40周年を記念し、「女性アスリートの活躍推進とメディアの役割～2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて」をテーマとしたシンポジウム（助成：独立行政法人 国際交流基金日米センター、後援：読売新聞社、協力：International Center for Journalists）を開催しました。
日本社会全般において女性の活躍推進が大きなテーマとなっているなか、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、日本のスポーツ界では女性アスリートの一層の活躍が期待されています。しかし、日本では女性アスリートの可能性を伸ばしていく支援が、米国などの先進各国に比較してまだ十分ではないといわれています。今回のシンポジウムではこうした状況をふまえ、メディアが果たす役割について議論しました。
第１部の基調講演には、順天堂大学女性スポーツ研究センター長の小笠原悦子氏をお迎えしました。「2020年に向けた女性アスリートの活躍推進：日本が取り組むべき課題」をテーマに、女性アスリートをとりまく「身体・生理的な課題」「心理・社会的な課題」「組織・環境的な課題」についてデータを交えながらお話しいただきました。
第2部のトークセッションでは、「女性アスリートとしての生き方」と題して、元プロテニスプレーヤーの杉山愛氏に、現役時代の苦労や大学院の研究、今後の抱負などについてお話しいただきました。ナビゲーターには、谷中修吾氏をお迎えしました。杉山氏は、「女性アスリートを取り巻く社会環境の現状についてあらためて問い直す視点が重要」と語りました。
第3部のパネル・ディスカッションでは、読売新聞東京本社・編集委員の結城和香子氏をモデレーターにお迎えし、パネリストには小笠原氏、杉山氏に加え、ARUKAS QUEEN KUMAGAYAゼネラル・マネージャーの堀越正己氏、米・ニューヨーク・タイムズ紙記者のセス・Ｒ・バークマン氏、中国・経済日報東京支局長の蘇海河氏をお迎えしました。「女性アスリートの活躍を支援する環境の整備：メディアが果たせる役割」をテーマに、メディアの影響力やメディアが抱える課題について活発な議論が行われました。会場からは、SNSの効果的な利用などについて質問があがりました。
（※冒頭の音声が小さくなっております。お手数ですがお手元でご調整ください）
シンポジウムには、大学、自治体、国内メディア、企業・団体関係者など計145名の方にご参加いただきました。
FPCJでは、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、今後もスポーツ分野の海外発信に力を入れていきます。
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シンポジウムのプログラム、登壇者のプロフィールはこちら。
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撮影：浅田悠樹