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京都市 門川大作市長 (2014年4月) | 公益財団法人フォーリン・プレスセンター(FPCJ)

首長による情報発信

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京都市 門川大作市長 (2014年4月)

投稿日 : 2014年06月20日

1200年の歴史をとおして日本の宗教、学問、芸術の中心として人々を魅了してきた京都。ひとことではアピールできないまちの魅力や課題などについて門川大作市長に伺いました。 (聞き手:FPCJ理事長 赤阪 清隆)

 

 

 ~多彩な魅力を持つまち、京都~

 

写真:留学生対象の料理教室で挨拶する門川市長(京都市提供)

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―京都は、人口10万人あたりの大学数と学生数が日本一。留学生を含む多くの学生が学ばれていますね。

 

京都は、人が学ぶ、人が育つ、世界と交流する、という特性を持つまちで、その歴史は、1200年前に空海が庶民の学校として設立した綜芸種智院にさかのぼります。この歴史ある土壌の上に市内に38大学、14万6000人の学生と6700人余りの留学生が学んでおり、伝統文化からiPS細胞まで学べます。最大の誇りは、京都市および大学コンソーシアム京都が「大学のまち・学生のまち」としての京都の魅力を更に高めていくために、事業拠点として京都市大学のまち交流センター(キャンパスプラザ京都)をつくり、市内外の約50大学および短期大学が、単位互換包括協定を締結しているところです。単位互換とは、他の大学の講義を受けて、自分の大学の単位として認められる制度で、学生が学べる科目数は540(2013年度)にのぼり、歴史、自然科学、文化、芸術、科学など多様な科目を開講しています。特に「座禅入門」や「京都学~歴史編」など京都にかかわる科目に人気が集まっています。是非とも留学生にもこのような科目を受けてほしいと思います。留学生や留学生OBに母国あるいは京都の姉妹都市に学びの場としての京都の魅力を発信してもらっています。

 

 

―日本を訪れる外国人観光客に京都はとても人気が高いですね。               写真:門川市長(左)と赤阪FPCJ理事長  

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2012年に京都に宿泊された外国人観光客数は、前年比64%増の84万5000人です。伝統と最先端が両立しているのが京都の魅力だと思います。例えば、宿泊施設は伝統的な町家もあれば、世界に冠たるホテルもあります。外国からのお客さまに「世界の国々は急いで近代化する中で、個性をなくしてしまったが、日本は近代化を見事に成功したにもかかわらず、すばらしい個性が残っている」といわれたことがあります。さらに多くの方においでいただくために、また、経済と地域の活性化のために、国が計画している「リニア中央新幹線」について、市、府、経済界などでオール京都の体制をとって「京都駅ルート」の実現をはじめとした取組を進めています。京都、関西だけでなく日本の未来のためにも、「京都駅ルート」を実現するとともに、関西全体の活性化と発展のため、「東京・大阪間全線の同時開業」、「リニア延伸による関西国際空港へのアクセス改善」が必要不可欠と考え、要望が実現するよう各方面に働きかけているところです。

 

―伝統と斬新さをあわせ持つ京都市。一番の魅力はなんですか。

 

伝統産業はおおきな魅力です。京都市で認定している伝統産業は74種類ありますが、何としても守っていかないといけません。伝統産業は、最先端産業の母体となっています。島津製作所は仏壇・仏具、京セラは京焼・清水焼、タカラバイオは酒造りというように伝統産業の素晴らしい技術、匠の技、感性がイノベーションを起こして、最先端企業に発展しました。

 

 

~京都の個性と特色を活かしたまちづくりを推進~

 

 

写真:祇園の町並み(京都市提供)                                          ―京都の個性であり、特色でもある伝統的な街並みの保全にも取組まれていますね。祇園新橋                                                                 

2004年に景観法が施行されて以降、建物の高さ規制、建築物のデザイン規制、眺望景観の保全・借景の保全、屋外広告物(屋上看板・点滅式看板の全面禁止など)、歴史的町並みの保全・再生とそれらの支援制度の6つの景観政策に取り組んできました。特に屋外広告物は今年の8月までに屋上看板・点滅式看板、赤色の看板などを全て撤去すべく取り組んでいます。伝統的な町家が減ってきているというご指摘を受けますが、市では歴史的価値のある建物の修繕や維持に力を入れています。日本の財産であり、世界の宝である京都の景観や文化を守り、子孫に引き継いでいくために市民のみなさまに協力をお願いしています。残念ながら、相続税の納付のために町家を手放す人もいます。町家を保存する場合は相続税を納税猶予できるなど、国の制度を一律に適用させない仕組みも考えていかないといけません。                                                                                 

           

                                         

リニア―1997年の第3回気候変動枠組条約締約国会議(京都会議)から「環境都市京都」のイメージも定着しましたね。

 

2009年に政府より環境モデル都市の選定を受け、高い評価をいただいています。エネルギー政策、スマートシティ、エココンパクトシティといった街づくり全体の問題から総合的に取り組んでいこうと考えています。ごみの減量は市民ぐるみ取り組んだ結果、13年間で82万トンから47万トンあまりへと40%減りました。さらに39万トンまで減らす努力をしています。ごみ収集にかかるコストも94億円から54億円に削減することができました。また,クリーンセンター(清掃工場)を5ヶ所から3ヶ所に減らすことができ、それにより,1工場当たりの建設費用約400億円と,年間運営費約10億円の削減につながっています。

 

 

―市長はいつも和服をお召ですね。

 

和服は、夏は涼しく、冬は暖かく、帯を締めると凛とした気持ちになりますし、行儀作法もかなっていなくてはいけません。ただ、袴のしわを伸ばすのは一苦労です。雨が降ると着替えも多くなるので、女房は、「毎日、毎日着物を着るのは困る」といっています。袴の折り目をただす一番いい方法は、寝押し。女房の布団の下において折り目を正しています。昼も夜も女房の尻に敷かれているんです(笑)。

 

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