3.11 東日本大震災関連情報

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実施日 : 2011年05月25日 - 26日

報告:東北プレスツアー(2011年5月25~26日)

投稿日 : 2013年08月24日

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東日本大震災から2ヵ月半が経過した東北の復興に向けた動きを探るプレスツアーには、中国、台湾、韓国、バングラデシュ、オーストラリア、ドイツ、フランス、イギリス、ハンガリーの9ヵ国・地域から14社15名の記者が参加しました。

 

 

 

 

 

 

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4月末に復旧した新幹線で仙台に到着した記者は、東北の復興を牽引する同市の奥山恵美子市長と会見しました。参加記者からは、市が国に求める事務手続きの簡略化の具体例や被災者の精神状態、義捐金の被災者への給付状況などについて質問が出ました。続いて、一行は松島に移動、津波で壊滅的な打撃を受けた東松島市のカキ養殖再生の動きを取材しました。宮城県漁業協同組合鳴瀬支所の渡辺茂・カキ生産者部会長から被害の状況と復興に向けた取り組みについて話を聞いた後、漁船で松島湾内の様子をご案内いただきました。

 

 

 

 

 

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続いて、「日本三景・松島のプライドをかけて」を合言葉に、ゴールデンウィークの再開にこぎつけた観光船に乗船。松島島巡り観光船企業組合の伊藤章理事長の案内で復旧した湾内を視察。塩釜まで1時間ほどの航路の間、被災から復旧までの経過や観光客の状況などについて説明を受けました。伊藤理事長は、震災当日も観光船の乗客を国宝の瑞巌寺に全員無事避難させたことは日頃の訓練の賜物と強調しました。

 

 

 

 

 

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塩釜では、江戸中期の1724年創業で、東北を代表する名酒「浦霞」の酒蔵として知られる株式会社佐浦を訪問。13代目の佐浦弘一社長から、被害の状況や今秋の仕込みに向けた施設の復旧作業などについて説明を受けました。記者からは、原料となるコメの安全性や人材育成への影響、東京電力への賠償請求の可能性などについて質問が出ました。

 

 

 

 

 img4de5b26814c2a2日目は、5月上旬に、ユネスコの諮問機関が世界文化遺産への登録を勧告した平泉を訪問しました。記者はまず、宮舘壽喜副知事及び菅原正義平泉町長との記者会見に臨みました。宮舘副知事からは、震災による岩手県の被災及び復興状況、復興における平泉の世界遺産登録の意義について説明があり、記者からは、規制緩和を含む国への要望や、高齢化が進む中、いかに故郷への思いを継承していくのかなどについて質問がありました。また、菅原町長には、外国人観光客受け入れの方策や同町における高齢化の状況などについて質問が出ました。

 

 

 

 

 

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その後記者は、平泉を代表する文化遺産である中尊寺と毛越寺を訪問、各寺の菅野澄順執事長、藤里明久執事長から説明を受けました。記者は、震災の直後に世界遺産登録を受けることへの思い、こうした貴重な文化遺産を守る上での課題などについて質問しました。

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