プレスツアー(案内)

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実施日 : 2005年07月01日 - 02日

札幌プレスツアー

投稿日 : 2013年08月23日

‐イサム・ノグチの遺作「モエレ沼公園」グランドオープン‐

 

日程:2005年7月1日(金)~2日(土) 1泊2日

 

札幌は、開拓史以来の特徴的な歴史を有するとともに、それに由来する近代的な街並みが形成され、豊かな自然や明確な四季と高度な都市機能が調和する関東以北最大の都市です。また、こうした要素が、国内外の多くの観光客を魅了する全国有数の観光都市でもあり、現在年間1300万人の観光客を受け入れています。
こうした中、今年、世界的な彫刻家イサム・ノグチが最後に手がけた作品である「モエレ沼公園」がグランドオープンを迎えるのを機に、札幌市では、北海道の雄大な自然に融合する「アート」をテーマに、国内外に向けて新たな都市イメージの発信に取組もうとしています。
 モエレ沼公園は札幌市の北東部に位置し、ゴミ処理場として利用した後、公園造成を行うユニークな事業として計画されました。1979年からゴミの埋め立てが始まり90年の処理場閉鎖までに搬入された廃棄物の総量は270万トンになります。88年3月、初めて札幌を訪れたイサム・ノグチは、この公園事業に強い関心を持ち、札幌市は同氏に公園の設計を委託しました。同年、公園のマスタープランを完成させた直後にイサム・ノグチが急逝、遺志を継いだイサム・ノグチ財団と共に札幌市が造成を続けてきました。広さ189ヘクタールに及ぶ公園の敷地全体がイサム・ノグチの彫刻作品であるといわれています。
 今回のツアーでは、「モエレ沼公園」のグランドオープンの記念イベントに参加いただくほか、イサム・ノグチ展が開催される「札幌芸術の森」において、同展覧会や園内の視察、そして、市民や観光客の憩いの場である都心部の大通公園に設置されたイサム・ノグチの作品「ブラック・スライド・マントラ」をご覧いただくことで、札幌の自然や都市に融合するアートを体感し、アジアの中でも特有の雰囲気と吸引力を持つ札幌の魅力を感じ取っていただきます。

 

取材内容

 

 

1.モエレ沼公園
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(1)モエレ沼公園ガイダンス
 モエレ沼公園の主要施設である「ガラスのピラミッド」において、公園全体の概要を学芸員が説明、その後、式典が始まるまで公園内の主な施設を取材していただきます。
(2)グランドオープン式典[認証状授与式、レセプション]
 イサム・ノグチの死後、公園の監修にあたったイサム・ノグチ財団理事のショージ・サダオ氏から、上田文雄札幌市長に認証状が手渡されます。また、公園の設計や造成などに携わった方々の参加によるレセプションが行われます。
[ジュニアJAZZバンドコンサート]
 札幌芸術の森が主催するオーディションで選ばれた札幌・ジュニア・ジャズスクールに参加する中学生によるビッグバンドの演奏で、札幌から発信される新たな文化を象徴するものです。
[海の噴水通水式、アートパフォーマンス取材]

 

 グランドオープン式典のハイライトとして、このたび完成した「海の噴水」の通水式を取材していただきます。「海の噴水」は、大阪万博をはじめ水の彫刻を手がけてきたイサム・ノグチが残した、宇宙・地球・自然などをイメージする水の彫刻です。地元の子どもたちによるスイッチボタンのONにより、噴水の通水が開始され、約40分の変化に富んだプログラムが展開されます。「海の噴水」は、夜はライトアップされ、幻想的な雰囲気が演出されます。
 その後、札幌在住の現代美術家である端聡氏のプロデュースによるアートパフォーマンス「GRAND」が始まります。これは、噴水とその周りに配置されたプロジェクターによる光と映像のなかで、バスラフ・クネス氏(オランダ、ネザーランドシアター・プリンシパル)および日本人のダンサーによる身体による芸術表現です。噴水のプログラム終了後、公園内のビーチに設置されたウォータースクリーンの前で、さらにパフォーマンスが展開されます。

 

 

写真提供:(上から)札幌市、Moere Fan Club、並木博夫

 

 

2.イサム・ノグチ展及び札幌芸術の森野外美術館
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(1)イサム・ノグチ展
 モエレ沼公園のグランドオープンを記念して、札幌芸術の森美術館で開催される「イサム・ノグチ展」を取材していただきます。この展覧会では、モエレ沼公園に関するものを中心に、ニューヨークのイサム・ノグチ財団・庭園美術館の所蔵作品を含む、45点の作品と資料類が展示されます。

(2)札幌芸術の森野外美術館
 札幌芸術の森野外美術館では、広々とした芝生や白樺林が広がる野外に、国内外の彫刻家による74点の彫刻が展示されています。学芸員が皆様をご案内します。

 

3.大通公園
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 札幌の中心、東西約1.5kmに広がる大通公園には、イサム・ノグチの作品「ブラック・スライド・マントラ」が設置されています。このほかにも、公園内には多くの彫刻・碑があり、札幌の街の雰囲気とともに取材していただきます。

 

 

イサム・ノグチ
1904年ロサンゼルス生まれ。
 英文学者で詩人の野口米次郎と、作家レオニー・ギルモアとの間に生まれ、少年期は日本で育つ。
 渡米した後、彫刻家 を志し、アジア・ヨーロッパを旅して見聞を広めた。パリでは彫刻家ブランクーシの助手をつとめる。肖像彫刻、舞台美術をへて環境彫刻やランドスケープ・デザインにまで幅広い活動を開始する。戦後は日本でも陶器作品や、和紙を使った「あかり」のデザインなどを行う。また丹下健三、猪熊弦一郎、勅使原蒼風、北大路魯山人、岡本太郎など当時の前衛芸術家たちと交流して刺激を与えあう。
 1988年3月に札幌を訪れ、モエレ沼公園のマスタープランを同年11月に完成させる。同年12月30日、ニューヨークにて永眠。

 

 

実施要領

 

1.日程案
7月1日(金)
11:00 羽田空港発(JL1017)
12:30 新千歳空港着
13:00 同発(以降貸し切りバスで移動)
14:10 ホテル着
14:35 ホテル発
15:15 モエレ沼公園着
15:30- モエレ沼公園ガイダンス
17:30- グランドオープン式典
20:30 モエレ沼公園発
21:15 ホテル着

 

7月2日(土)
09:00 ホテル発
09:40 札幌芸術の森着
イサム・ノグチ展及び札幌芸術の森野外美術館取材
11:40- 札幌芸術の森学芸員との昼食懇談会(仮)
12:40 札幌芸術の森発
13:20 大通公園着
大通公園取材
14:05 大通公園発
15:20 新千歳空港着
16:30 同発(JL1026)
18:00 羽田空港着

 

2.参加資格:外務省発行外国記者登録証保持者
3.参加費用:1人18,000円(交通費、宿泊費、食事代含む)
4.募集人数:先着順20名(各社ペン1名、カメラ1名、TVは1社2名まで)。申し込み人数が20名を超えた場合は、国別の参加者数に上限を設定することがあります。
5.FPC担当:小泉・矢野・鈴木(Tel: 03-3501-5070)
6.備考:
(1)写真・TV撮影は担当者の指示に従ってください。
(2)FPCはツアー中に生じるいかなる不都合、トラブル、事故等に対して、一切責任を負いません。

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