プレスツアー(案内)

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実施日 : 2008年12月10日

【プレスツアー】2008年12月10日:「川崎国際環境技術展2009」事前プレスツアー

投稿日 : 2013年08月22日

戦後の経済高度成長期に甚大な公害被害を経験、全国に先駆けて克服してきた歴史をもつ川崎市。同市では、2009年2月17〜18日、とどろきアリーナにおいて、「川崎国際環境技術展2009」を開催します。

 

今回の事前プレスツアーでは、阿部孝夫市長が同技術展のコンセプトや川崎市の環境への取り組みについてブリーフィングを行うほか、川崎市臨海部に立地する企業が有する最先端の環境技術として、東京電力川崎火力発電所の世界最高水準の発電熱効率を誇る「コンバインドサイクル発電」、及び清水建設の土壌洗浄プラント(国内初のダイオキシン専用プラントもまもなく稼働開始)を取材します。

 

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神奈川県川崎市では、2009年2月17〜18日、とどろきアリーナにおいて、「川崎国際環境技術展2009」を開催する予定です。同イベントは、川崎の環境への取り組みや国内企業が有する優れた環境技術、生産工程に組み込まれた省エネ技術等を川崎の地から広く国内外へ紹介し、環境技術の移転による国際貢献を図るための技術展です。

 

戦後の経済高度成長期に甚大な公害被害を経験、全国に先駆けて克服してきた歴史をもつ川崎市は、今日、環境先進都市となっています。地球温暖化対策を最重要課題として位置づけ、今年2月、「カーボン・チャレンジ川崎エコ戦略(CCかわさき)」を策定しました。「CCかわさき」の取り組みは、「川崎の特徴と強みを活かした環境対策の推進」、「環境技術による国際貢献の推進」、「多様な主体の恊働によるCO2削減の取り組み推進」の3つを大きな柱としています。

 

今回の事前プレスツアーでは、阿部孝夫市長が同技術展のコンセプトや川崎市の環境への取り組みについてブリーフィングを行います。また、川崎市臨海部に立地する企業が有する最先端の環境技術として、東京電力川崎火力発電所の世界最高水準の発電熱効率を誇る「コンバインドサイクル発電」、及び清水建設の土壌洗浄プラント(国内初のダイオキシン専用プラントもまもなく稼働開始)を紹介します。

 

※当プレスツアーは川崎市が主催し、フォーリン・プレスセンターが企画協力しています。
川崎市ホームページ

 

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【取材内容】

 

1.阿部孝夫・川崎市長によるブリーフィング:「川崎の環境技術を通じた国際貢献」

 

阿部氏は1943年、福島県生まれ。財政問題等の課題が山積した「川崎の再生」に全力で取り組むとの決意の下、2001年、川崎市長に就任。05年に「元気都市かわさきの実現と改革の断行」を公約に掲げて再選され、現在2期目を務める。

 

川崎市京浜工業地帯の中核として経済高度成長を支えてきたが、その間に甚大な公害被害も経験し、全国に先駆けて克服してきた。現在では人口約140万人を有し、日本の先端産業の研究開発機関が集積する世界有数の産業都市へと変貌した。地球温暖化対策を最重要課題とし、今年2月、「カーボン・チャレンジ川崎エコ戦略(CCかわさき)」を策定、その一環として09年2月「川崎国際環境技術展2009」を開催し、「世界に向けた環境テクノバブKAWASAKI」を打ち出す。

 

 

 2.東京電力川崎火力発電所 「1500℃級コンバインドリサイクル発電MACC」

 

1961年、東京電力最大の[b]石炭焚き火力発電所として稼働開始以来、川崎臨海工業地帯をはじめ相模原、東京方面へ安定した電力を供給してきた。73年には日本初のナフサ焚き火力、その後、LNG(液化天然ガス。煤塵が出ない)へと燃料転換を果たし、環境保全にも配慮。近年、最新鋭の技術を集結した発電所へとリニューアル工事が進む。新しい発電所は「改良型コンバインドサイクル」MACC発電方式を採用。これは、燃料を燃やして生じさせたガスの力で回転する「ガスタービン」と、ガスタービンを回した後の高熱の燃焼ガスで生じさせた蒸気の力で回転する「蒸気タービン」、これら2種類のタービンで発電機を回す方式。

2007年9月、08年6月には、1500℃級コンバインドサイクル発電方式を採用した1号系列3軸、2軸が運転を開始し、出力100万KW、発電熱効率は世界最高水準の59%を達成。燃料(LNG)使用量、CO2排出量とも約25%減、酸性雨のもととなる窒素酸化物(NOx)はそれを除去する専用機械の使用により約20%減と環境にもやさしい。09年2月には最終の1軸も始動、出力150万KWの発電所となる。

 

3.清水建設 土壌洗浄プラント

 

2003年に「土壌汚染対策法」が施行され、有害物質を扱っていた工場等に操業終了時の土壌調査と汚染対応が義務付けられたが、このほど環境省は同法を改正し、過去の利用状況から汚染された可能性のある3000㎡以上の土地を整備する際の汚染調査も義務付ける方針を固めている。

 

清水建設は、同法施行に先駆けて、川崎臨海部で土壌洗浄プラントの稼働を開始した。以来、重金属や油、農薬などで汚染された様々な質や濃度の土壌を受け入れ、洗浄することで実績を積み、全国にオンサイト型プラントも展開。今年9月時点の洗浄処理実績は200万トンに達した。まもなく、国内初のダイオキシン専用の土壌洗浄プラントが川崎区白石町に完成し、稼働を始める予定。低コストで、洗浄土壌の再利用やCO2削減の点でも優れている。本ツアーでは、02年9月に稼働を開始、その後、建設業で初めて汚染土壌浄化施設の認定を受けた川崎事業所の定置型プラントを視察。

 

【実施要領】

 

1. 日程案:
2008年12月10日(水)

 

08:20 JR川崎駅集合(借上バスにて移動)
09:00-10:30 東京電力川崎火力発電所
11:00-12:00 阿部孝夫市長によるブリーフィング(@川崎市役所)
12:15-13:00 昼食
13:30-15:00 清水建設 土壌洗浄プラント
15:30 JR川崎駅解散

 

2. 参加資格: 外務省発行外国記者登録証保持者

 

3. 参加費用: 1人¥1,500-(現地バス、昼食を含む)
*お支払い方法、キャンセル料等については参加者に通知します。

 

4. 募集人数: 先着順10名(各社ペン1名、カメラ1名、TVは1社2名まで)

 

5. FPCJ担当: 小泉、濱(Tel:03-3501-5070

 

6. 備考: 写真・TV撮影は一部制限があります。担当者の指示に従って下さい。 川崎市、及びFPCJはツアー中に生じるいかなる不都合、トラブル、事故等に対して、一切責任を負いません。

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