プレスツアー(案内)

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実施日 : 2006年03月10日

Tokyo Fashion プレスツアー

投稿日 : 2013年08月22日

パリ・ミラノに挑む新生「東京コレクション」とTokyo Fashion最前線

 

長く精彩を欠き、同じアジアの中国や韓国に先を越されるとまで囁かれた「東京コレクション」が、昨秋、「東京発 日本ファッション・ウィーク」(JFW)という総合ファッションイベントの中核として生まれ変わった。これまでパリやミラノといった海外コレクションに発表の場を求めていた日本人ファッションデザイナーを呼び戻し、海外のバイヤーやプレスの来場を促進するために会期や会場を大幅に変更するなどの努力の結果、ほぼ期待通りの4万5000人の来場者を集め、「Tokyo Fashion」の変化を浮き彫りにさせた。
 JFWでは「創」「匠」「商」の連携を強く打ち出している。これはつまり「デザイナーの想像力」、「テキスタイル製造業の技術力」、「世界に類をみない厳しい消費者に支えられた流通」の三位一体の連携であり、これにより東京発のファッションの情報発信力を高め、世界のファッションカレンダーにおける中核の一つに位置づけられることを目指している。
来る3月17日からは2回目となるJFWが開催される。独自のストリートファッションや若者文化に定評のある東京ならではの「欧米の模倣ではない独自のファッション提案」を目指し、海外プレスやバイヤーにも広くTokyo Fashionを印象づける工夫を凝らし、
前回よりも更に多くの来場者を見込んでいる。

 

  今回のプレスツアーでは、JFWの主催者であるファッション戦略会議事務局、JFWの中核イベントである「東京コレクション」に参加する注目の若手デザイナー集団ミントデザインズを取材し、東京発のファッションが海外市場においてどのようなポジショニングを得ようとしているのかを考察する。また、日本におけるファッション教育の中心的な存在として指導的かつ独創的な役割を果たしている文化服装学院を訪ね、学生ならびに指導教授との懇談を通じ、Tokyo Fashionの近未来をも占う。

 

取材内容

 

1.「2006-07年秋冬 東京発 日本ファッションウィーク」と
Tokyo Fashionに関するブリーフィング
ファッション戦略会議 事務局長 松本章氏
東京ファッションデザイナー協議会 議長 岡田茂樹氏

 

  2005年10月31日から11月9日まで、初の試みとして行われた「東京発 日本ファッションウィーク」(JFW)。海外ブランドの成長ぶりとアジア各国のファッションビジネスの隆盛、そして有能な日本人デザイナーの海外流出に危機感を強めた日本のファッション業界が総力を挙げて取り組み、従来の「東京コレクション」を一新して開催。初めての開催となる昨秋はほぼ予想通りの4万5000人の来場者を集めた。JFWの中核イベントとなる「新生・東京コレクション」には「東京ファッションデザイナー協議会」が中心となって東京拠点のファッションデザイナーを誘致、合計52のブランドが参加し、近年にない盛り上がりを見せた。また、会期中はテキスタイル業界の展示会・商談会なども併せて開催することで、業界全体のビジネスチャンスも創出。従来の「東京コレクション」には無かったメディアやバイヤー、繊維業者などの異業種交流を促す「サロン」的雰囲気が生まれ、来場者に「新生・東京コレクション」を印象づけた。
 来る3月17日からは2回目となるJFW(2006-07年秋冬)が開催される。ファッション最前線はストリートにある、という評価が定着しつつある東京において、ステージとストリートをより融合させ、トータルなTokyo Fashionを提案できるよう、「ジーンズ」をテーマにした若手デザイナーによる展示会や、一般来場者を意識した休日イベントも予定し、さらにTokyo Fashionの裾野を広げていく方針が打ち出されている。
昨秋の実績と今回の改善点、さらにショーの見どころや東京のファッションシーンの最前線などについて、主催者であるファッション戦略会議の松本事務局長ならびにデザイナー誘致に奔走する東京ファッションデザイナー協議会の岡田議長に話を聞く。

 

*午前中のブリーフィングと昼食懇談会だけの参加も可能です。

 

 

2.「2006-07年秋冬 東京コレクション」参加デザイナー集団、ミントデザインズ取材
デザイナー:勝井北斗氏、八木奈央氏

 

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  今年4年目を迎えるデザイナー集団。2002年より東京コレクションで作品を発表し、映画「キャシャーン」の衣装製作などを経て、2005年末には「第7回モエ・エ・シャンドン新人デザイナー賞」を受賞。勝井氏、八木氏の両氏ともロンドンやニューヨークで服飾学を学んでいるが、ミントデザインズの服作りに欠かせないのが「日本の職人による手仕事」。長く愛着を持ってもらえる製品を生み出すため、積極的にコラボレーションを図り、独特な世界観を打ち出して人気を集めている。
 前回の東京コレクションでは初日に登場し、独創的なレースをアクセントにした作品で会場を沸かせたミントデザインズのアトリエを訪問し、今回の「東京コレクション」に向けた意気込みと、自身の服作り、東京のファッションシーンについて話を聞く。
◆勝井北斗/Hokuto Katsui
パーソンズスクールオブデザインニューヨークで学んだ後、セントラルセントマーチンズカレッジオブアート&デザイン卒業。帰国後、ミントデザインズを立ち上げ、現在に至る。
◆八木奈央/Nao Yagi
同志社大学にて美術芸術学を専攻し、卒業。ロンドンに渡り、セントラルセントマーチンズを卒業。帰国後、ミントデザインズで活動、現在に至る。

 

 

3.学校法人文化学園 文化服装学院 学生ならびに指導教授との懇談
・文化服装学院 ファッション流通専門課程 教授 工藤勝江氏
・ファッション流通専門課程・服飾専門課程・文化ファッションビジネススクールに在学中の学生7名

 

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 創立以来80余年にわたり、日本のファッション教育の中心的な存在である学校法人文化学園は、大学、大学院、専門学校といった異なる教育課程、およびファッション誌や実用書の出版機能を有し、日本のファッション産業を創出する「ファッションインキュベーション」機能を果たしている。なかでも文化服装学院は、コシノヒロコ、高田賢三、山本耀司、津森千里、皆川明、岩谷俊和等、国際的に活躍する著名ファッションデザイナーを多数輩出し、グローバルな視野でファッション産業界における人材を育成することに定評があり、ファッション分野を志す若者にとっては憧れの学びの場である。
 中国、韓国等、主にアジアからの留学生も多数在学し、「東京発」のファッションが今後よりグローバルに広がることが期待されている同校を訪問、7名の学生と懇談し、その視線の先にあるTokyo Fashionについて取材する。

 

 

4.学校法人文化学園 ファッションリソースセンター見学

 

 文化学園に在籍する学生の創造力および独創力を高め、主体的な学習を促す「ファッションリソースセンター」は、多数の布地サンプルを系統的に整理・保有するテキスタイル資料室、パリコレクションなどファッションを中心とした映像資料を保有する映像資料室、80余年にわたりファッション関連実物資料を蓄積してきたコスチューム資料室、展示・講演会などを企画開催する企画室で構成されている。なかでもテキスタイル資料室は、日本各地の伝統素材をはじめ、あらゆるテキスタイル関連情報を収集し、独自の検索システムによって求めたい布地の情報を実物素材とともに閲覧することができるため、学生の創作活動に必要不可欠な資料となっている。
 学生との懇談終了後に同センターを訪れ、優れたファッション教育現場の一端を視察する。

 

<写真1>JFWロゴ
<写真2>昨秋の東京コレクションにおける、ミントデザインズのショー
<写真3>ファッション戦略会議 事務局長 松本氏
<写真4>東京ファッションデザイナー協議会 議長 岡田氏

 

 

実施要領

 

1.日程:2006年3月10日(金)

 

9:50      
フォーリン・プレスセンター集合
10:00-11:30   
フォーリン・プレスセンター会見室にて、「東京発 日本ファッションウィーク」に関するブリーフィング並びに質疑応答
11:30-12:15 
昼食懇談会
12:15 
フォーリン・プレスセンター発
13:00-14:30  
渋谷・ミントデザインズアトリエにて、勝井氏、八木氏取材
15:00-16:00   
新宿・文化服装学院 学生・教授との懇談
16:00-16:30 
同学院 リソースセンター見学
17:00    
フォーリン・プレスセンター帰着、解散

 

 

2.参加資格:外務省発行外国記者登録証保持者

 

3.参加費用:1人1,000円(バス、昼食代等含む)
*お支払い方法、キャンセル料等は、後程参加者にご連絡します。

 

4.募集人数:先着順15名(各社ペン1名、カメラ1名、TVは1社2名まで)。
*申し込み人数が15名を超えた場合は、国別の参加者数に上限を設定することがあります。

 

 

5.FPC担当:山代 矢野(Tel: 03-3501-3401)

 

6.備考:
(1)写真・TV撮影は担当者の指示に従ってください。
(2)FPCはツアー中に生じるいかなる不都合、トラブル、事故等に対して、一切責任を負いません。

 

 

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