プレスツアー(案内)

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実施日 : 2018年03月14日 - 15日

袋井市プレスツアー:人口8万人の小さなまちがラグビーワールドカップ開催で目指すもの

投稿日 : 2018年02月19日

袋井市プレスツアー

人口8万人の小さなまちが、
ラグビーワールドカップ開催で目指すもの



-2019年ラグビーW杯に向けた開催地の準備状況-

-超高級メロン、輸出による市場拡大で農家の後継者を呼び戻せ-

-座禅、精進料理の神髄が学べる開かれた禅寺-


 

――開催地の準備状況――

静岡県にある袋井市は、2019年に日本で行われるラグビーW杯の開催地のひとつだ。人口8万7,000人のこの小さなまちに、大会期間中にはのべ20万人もの観戦客が世界中から訪れる見込みだ大会に向けて、スタジアムの改修や、「英語でのおもてなし」を目指した英語教育、子どもたちを対象にしたラグビー教室など、まちを挙げて準備が進められている。

 

 

――人口を維持する子育てのまち。W杯で目指すのは、子どもたちの国際化――

市は、「子育て」を政策の中心に掲げており、人口が緩やかに増加しているのが特徴だ。そんな市が大会の遺産として残そうとしているものは何か――。それは市民、特に子どもたちのマインド面の国際化だ。各国から多くの人が訪れるこの機会を、子どもたちが開かれた心で世界の人々と語り合える人材に育つ契機にしたいとの考えだ。

 


――特産品の超高級メロンを売り込むチャンスに――

袋井市を代表する産品が「クラウンメロン」と呼ばれる超高級メロン。バブル以降価格が下降線を辿り、後継者が減っていたが、海外への輸出に力を入れたことで価格が安定。それを受け、最近30代の若手が農家の跡取りとして戻ってきている。大会は、この特産品の海外での知名度を高めるチャンスとしても期待されている。

 

 

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このプレスツアーでは、市長、地元の小学生、試合会場のスタジアム、宿泊施設への取材などを通して、W杯に向けた開催地の準備状況を追う。さらに、名産品のメロン生産者と、まちの代表的な名所である禅寺で座禅や精進料理も取材する。

 

本プレスツアーは、袋井市が主催し、公益財団法人フォーリン・プレスセンターが企画・運営しています。

 


【取材内容】

 

[1] 袋井市 市長 原田 英之 氏

~人口8万人のまちが、ラグビーW杯開催で目指すもの~http://www.city.fukuroi.shizuoka.jp/kurashi/oshirase/1462496598367.html 

 

 

2019年ラグビーW杯の開催地のひとつ、静岡県・袋井市(人口87,000人)。2002年の日韓共催FIFAサッカーW杯が開催された場所でもあり、当時整備されたスタジアムや道路などのインフラがラグビーW杯でも活用される。

 

袋井市は、「子育て」を市の政策の中心に掲げるまちでもある。取組みは15年以上前にさかのぼり、幼稚園での預かり保育や子育て支援センターの整備など、早くから「子育て支援」に力を注いできた。地道な子育て支援の継続と企業誘致による雇用の確保の両輪によって人口は微増しており、合計特殊出生率も1.72%と全国平均(1.42%)を上回っている。

 

市長は、2019年のラグビーワールドカップに期待する成果として、まちの国際化を掲げており、「特に子どもたちの記憶に残る大会にしたい」としている。各国から多くの人が訪れる機会を通じて、世界に開かれたマインドを持つ次世代を育てたいとの考えだ。市では、訪れる外国人に対する「英語でのおもてなし」を目指して、小・中学生を対象にした英語教育に力を入れているほか、市内の家庭での外国人のホームステイ受け入れも積極的に進めている。

 

 

市長に、開催地の首長としてラグビーW杯に向けた施策や抱負について聞く。

 

 

 

[2] ラグビーワールドカップ試合会場「エコパスタジアム」

~開催に向けた準備状況~ 

https://www.ecopa.jp/facilities/

 

袋井市で開催されるラグビーワールドカップの舞台となるのは「エコパスタジアム」だ。2002年に日韓が共催したFIFAサッカーワールドカップに向けて建設されたスタジアムで、約270ヘクタールの緑豊かな公園の中に位置し、収容人数は5万人。2019年ラグビーワールドカップでは、日本、アイルランド、スコットランド、イタリア、オーストラリア、南アフリカと強豪チームによる好カードが予定されている。


現在スタジアムでは、2019年に向け、音響設備やモニターなどの改修工事が着々と進んでいる

 

 

2019年 エコパスタジアムでの試合予定】

・日本 vs アイルランド

・南アフリカ vs イタリア

・スコットランド vs ヨーロッパ地区代表

・オーストラリア vs ジョージア

 

◆エコパスタジアムを訪れ、市関係者からラグビーワールドカップが開催される地元自治体としての準備や、開催によりどのような効果を期待しているかなどについて聞く。さらに、スタジアム内で客席やカメラブース、改修工事の様子を撮影する。




[3] W杯を前にラグビーに親しむ地元の子供たち

~地元プロチーム関係者によるタグラグビー教室~

 

・地元の小学生

・ヤマハ発動機ジュビロ職員

 

袋井市では、2019年のラグビーワールドカップに向け、子たちや市民にラグビーに親しんで貰う目的で、市内の小学校でタグラグビー教室を開催してきた。

 

タグラグビーは、ラグビーのルールを単純化し、タックルなどの激しい身体接触を排除した、年齢、性別を問わずプレーできる新しいスタイルのラグビーだ。

 

◆市内の小学校を訪れ、地元プロチームの職員が小学生に指導するタグラグビー教室を取材する。小学生や指導者へのインタビューも行い、地元でW杯が開催されることへの期待などについて聞く。

 

 

 

[4] 代表チームの宿泊が見込まれる、ヤマハリゾート「葛城北の丸」

~築100年の古民家を移築した日本旅館~

 

・株式会社ヤマハリゾート 社長 安藤 貞敏 氏

https://www.yamaharesort.co.jp/katsuragi-kitanomaru/

 

「葛城北の丸」は、築100年以上の古民家7棟を移築して建てられた、日本の平城をイメージしたホテルだ。エコパスタジアムにも近いことから、2019年のラグビーワールドカップの大会期間中には、この地で試合を行う代表チームの宿泊地となることが決まっている(具体的チーム名は現時点では公表出来ません)。

 

運営するのは、総合楽器メーカーのヤマハのグループ会社、ヤマハリゾートだ。1970年代、北陸地方で貴重な木造古民家が忘れ去られ、朽ち果てていく現状を知った当時のヤマハグループの会長が後世に遺したいと立ち上がり、袋井に移築。1978年に完成させた。今では入手できない銘木がふんだんに使われ、木を知り尽くした楽器のヤマハならではの木工の技を建物の随処に見ることができる。

 

面積14ヘクタールの敷地には、別世界のような静かな空間が広がる。2002年のサッカーワールドカップでは、当時の日本代表チームのトルシエ監督が「サムライたちが心身を休める城」と位置づけてここを合宿所に選んだ。2019年のラグビーワールドカップでも、日本の伝統美が息づくこの宿が、選手たちが試合の疲れを癒し、リラックスできる場所になると見られている。

 

◆「葛城北の丸」を訪れ、ヤマハリゾート社長から、施設の特色やW杯への期待について聞き、建物内を撮影する。


 


 


[5] 生産量日本一、超高級「クラウンメロン」

~海外輸出で後継者を増やせ~

 

・農家/静岡県温室農業協同組合 クラウンメロン支所長 中條 文義 氏

・若手農家

http://www.crown-melon.co.jp/

 

袋井市は、温室メロンの生産地として名高く、年間の生産量は約2,500トンと全国1だ。約100年前(1921年)にこの地でメロン栽培が始まって以来、品種改良を重ね、味、香り、見た目の全てに優れた「クラウンメロン」と呼ばれる独自の品種を生み出したのだ。気象条件に合わせて水の量を毎日微妙に変えるなど、生産には高度な職人技が要求される。最高級ブランドとしての地位を確立した「クラウンメロン」は、贈答品として高い人気を誇ってきた。

 

そんな「クラウンメロン」もバブル崩壊後は価格が右肩下がりになり、生産者の数もピーク時の3分の1以下にまで減少。手間と時間がかかる割に価格が下がったことで、農家を継ぐ若い世代の後継者が減り、高齢化が進んだのだ。

 

そこで、メロン農家であり、農協の支所長も務める中條さん(60歳)は「若者が継げるような儲かる農業にしたい」との思いで、新たな市場を模索。2016年から香港、台湾、シンガポール、タイ、マレーシアへの輸出を始めた。その結果、春節などの中国の祝日前後には、出荷量が1.5倍に増えるなど手ごたえが出始めている。また、傷モノも廃棄せず、ピューレにすることで加工品としての販路も開拓している。このような努力が実り、2017年の1年間で30代の若手が6名、新たにメロン農家の後継ぎとして戻ってきた。

 

◆静岡県温室農業協同組合クラウンメロン支所を訪れ、メロン農家で支所長を務める中條さんに若い農家を増やすための戦略としての海外輸出や加工品の販路開拓について聞くほか、後継者として戻ってきた30代の農家にも話を聞く。さらに、支所内の温室でメロン栽培の様子も撮影する。


 

 

 

 

[6] 600年の歴史を刻む、禅の修行道場「可睡斎(かすいさい)」

~座禅、精進料理の神髄が味わえ、トイレには神様が佇む~

 

・斎主 佐瀬 道淳 氏

・典座(精進料理の名手)小金山 泰玄 氏

http://www.kasuisai.or.jp/

 

袋井市を代表する名所が、1401年に開創し600年以上の歴史を持つ、曹洞宗の禅寺「可睡斎」だ。この名刹は、多くの僧が修行を続ける道場でありながら、広く開かれていることで知られている。一般の人々も、僧堂で修行僧と一緒に坐禅を体験することができるのだ。忙しい日常の緊張状態からの解放を求め、海外から訪れる人もいるという。

 

さらに、この禅寺を特徴づけるのが繊細な精進料理だ。仏教の教えに則り、動物や魚を使わないばかりか、植物も命と考え一切無駄にせずに調理する。1200年ごろに中国から伝わり、「医食同源」の考えを基に作られる精進料理は、究極の健康食と言える。精進料理の名手として名高い和尚が、教室も開き、多くの人にその教えを伝えている。

 

 

 

 

 


この寺を語るうえで欠かすことができないのが、トイレに祀られている神様の存在だ。日本一大きな「烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)」の像があるのだ。この明王は、炎の神であり、不浄を清める力を持つトイレの神様だと信じられてきた。トイレを含む建物全体が国の登録有形文化財に指定されている。

 

「可睡斎」では元旦から4月初旬までひなまつりを開催している。供養のためにと各所から持ち寄られた雛人形が1,200体も並ぶ姿は圧巻。袋井の新たな風物詩になっている。

 

 

 

 

◆可睡斎を訪れ、座禅を体験取材するほか、名人が精進料理を調理する様子を撮影し、その精進料理を食す。また、トイレの神様や、32段に計1,200体もの雛人形が並ぶひなまつりの風景も撮影する。



 


【実施要領】



1.日程案: 2018314日(水)~315日(木)(12日)

 

1日目:3/14(水)>

8:26                東京駅出発      

10:10              掛川駅到着

10:30              エコパスタジアム

12:30      昼食

14:00              市内小学校(地元プロ選手による小学生へのタグラグビー教室)

16:30              ヤマハリゾート「葛城北の丸」

18:00              夕食

                      宿泊(葛城北の丸)

 

2日目:3/15(木)>

8:30                ホテル発

9:00                禅寺「可睡斎」

                    (精進料理の昼食)

13:00              クラウンメロン生産者

15:30              袋井市長

17:32              掛川発

19:16              東京着

 

 

2.参加資格: 外務省発行外国記者登録証保持者

 

3.参加費用: 110,000円(全行程交通費、宿泊費、食費を含む)

*お支払い方法、キャンセル料等は、後日参加者にご連絡します。

 

4.募集人数: 5名(各社ペン1名、カメラ1名、TV12名まで)。

*申し込み人数が5名を超えた場合は、国別の参加者数に上限を設定することがあります。

 

5.FPCJ担当:吉田 知加(TEL: 03-3501-5251

 

6.備考:

(1)  写真・TV撮影に関しては担当者の指示に従ってください。

(2)  袋井市およびFPCJはツアー中に生じるいかなる不都合、トラブル、事故等に対して、一切責任を負いません。

(3) 参加者には経費の一部を負担していただいていますが、営利を目的とした事業ではありません。


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