プレスツアー(案内)

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実施日 : 2017年11月29日

案内:京都大学プレスツアー ~世界をリードする京大霊長類研究所~

投稿日 : 2017年11月14日

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京都大学プレスツアー

~世界をリードする京大霊長類研究所~


<実施:2017年11月29日(水)>


―ツアー参加希望者は、右上の申込フォームからお申し込みくださいー


 

 

いわゆる先進国と呼ばれる国のなかで、野生のサルが生息するのは日本だけです。そうした背景から、日本は霊長類の研究で世界をリードしてきました。その中核が、日本で唯一の霊長類学の総合研究拠点、京都大学霊長類研究所(愛知県犬山市)です。

 

京都大学は、20171129日、今年創立50周年を迎えた同研究所へのプレスツアーを実施します。「天才チンパンジー」として有名な「アイ」の研究で知られる松沢哲郎教授へのインタビューとともに、チンパンジーの認知能力の実験を見学します。また、ヒトにもっとも近い類人猿であるチンパンジーとボノボの生態と行動とそこからわかるヒトの本性、サルの味覚変化から見えてくる私たちの生命進化など、実験とフィールドワークを通じて明らかになってきた最先端の研究成果も取材します。

 

 

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<取材内容>

 

1.京都大学霊長類研究所

https://www.pri.kyoto-u.ac.jp/index-j.html


霊長類研究所(霊長研)は、1967年に日本の霊長類研究の中核拠点として設立されました。「ヒトとは何か」という課題について霊長類を通して考えるため、生態学や脳神経学、古生物学、心理学などさまざまな分野の研究者が、霊長類の遺伝子や個体の行動、さらには社会構造のレベルから総合的、学際的にアプローチしています。科学技術が細分化し続ける時代に、このような統合生物学の研究拠点は世界でも稀です。

 

霊長研では現在、13種、約1200頭の霊長類を飼育しています。野外放飼場には、還流式の小川があり、木々が成育しているほか、鉄骨とロープと丸太からなる高さ15メートルのトリプルタワーがそびえ、高さ16メートルの2基の大型ケージとも自由に行き来ができるなど、チンパンジーが野生と同じような行動ができるようになっています。

 

霊長類研究の分野で世界をリードするユニークな研究成果をあげてきた霊長研の概要について、湯本貴和(ゆもと・たかかず)所長から説明を聞きます。

 

 

 

 


 

 

2.松沢哲郎(まつざわ・てつろう)高等研究院副院長・特別教授(比較認知科学)

~チンパンジーの認知と行動の研究を通じて「人間とは何か」を探る~

 

松沢教授は、「天才チンパンジー」として有名な「アイ」、その息子「アユム」らの知性の研究を通して、チンパンジーの認知能力を人間と比べ、ヒトの心や行動の進化を探っています。

 

松沢教授は1985年に、「アイ」の研究成果から、チンパンジーが数を理解するという論文を発表し、世界を驚かせました。今年11月には、2頭のチンパンジーが役割分担しながら数字を順に選べることを実証実験で確認し、チンパンジーが相手の状況を見ながら協力して課題を解決する能力があることを示しました。

 

松沢教授からは、40年にわたる研究で分かってきた人間とチンパンジーの心の相違について話を聞きます。また、松沢教授の案内で屋外放飼場を視察した後、チンパンジーの瞬時の記憶能力がヒトよりも優れていることを示す実験を見学します。

 

 

 



 

3.古市剛史(ふるいち・たけし)教授(生態学)

~対照的な二つの類人猿の研究から見えるヒトの本性~

 

人類発祥の地アフリカには、ヒトにもっとも近い類人猿であるチンパンジーとボノボが暮らしています。チンパンジーとボノボの共通祖先がヒトと分かれてから、チンパンジーとボノボが分かれました。

 

古市教授らの研究により、チンパンジーがオス主導で、集団内での勢力争いが殺しに発展するなど攻撃性の高い社会をつくるの対して、ボノボはメスたちが群れの中心に集まって主導権を握り、比較的平和な社会を作っていることが明らかになりました。

 

チンパンジー、ボノボと共通の祖先を持つ私たちヒトは、自らの中に双方の要素を持ち合わせていると考えられます。古市教授から、チンパンジーとボノボの社会や行動の類似点や相違点のほか、ますます競合が強まることが予想される将来の地球社会でヒトが生き抜いて行くために、チンパンジーとボノボの研究から得られる示唆について聞きます。

 


 

 

4.今井啓雄(いまい・ひろお)准教授(分子生物学)

~分子レベルと行動レベルにおける実験から霊長類の進化を探る~


動物には本来、植物などがもつ毒物に対する防御機構として、苦みを感じる味覚が備わっています。しかし、今井准教授らの研究の結果、日本各地に分布するニホンザルのうち、紀伊半島南西部(和歌山県)のサルだけが苦みを感じる遺伝子が変異し、柑橘類などの苦味を感じないことが分かりました。紀伊半島には、約3千年前から橘などの柑橘類が自生しています。ここに生息するサルは、環境に適応するため、苦味受容体の機能を失ったものと推測され、ヒトを含むさまざまな動物の進化の過程を知る手がかりになると期待されています。

 

また、ニホンザルは、人の味覚では分からないほどの麦芽糖の甘みも感じ取れることも明らかになりました。麦芽糖は、でんぷんが消化酵素で分解されてできたものです。ニホンザルがよく食べる木の葉や穀物にはでんぷんが多く含まれていることから、甘いと感じて食欲が進んでいると推測されます。

 

今井准教授から、細胞の実験や行動実験を通じて明らかになってきた霊長類の甘みや苦みの感覚、食物環境との関係、人間の味覚の個人差や地域差への示唆について話を聞いた後、実験室を視察します

 

 


 

 

<実施要領>

 

1. 日程:2017年11月29日(水)

 

時間

取材内容

6:40

東京駅集合

06:50-08:34

JR新幹線のぞみ7号(東京駅→名古屋駅)

08:58-09:37

名鉄線(名鉄名古屋駅→犬山駅)

09:40

タクシー移動(犬山駅→京都大学霊長類研究所)

09:50

京都大学霊長類研究所に到着

10:00-10:30

湯本貴和・霊長類研究所長

10:30-12:30

松沢哲郎・高等研究院副院長・特別教授

チンパンジー屋外放飼場、認知能力実験取材

12:30-13:30

昼食

13:30-14:45

古市剛史 教授

14:45-16:00

今井啓雄 准教授

16:10

タクシー移動(京都大学霊長類研究所→犬山駅)

16:37-17:02

名鉄線(犬山駅―名鉄名古屋駅)

17:22-19:03

JR新幹線のぞみ176号(名古屋駅→東京駅)

 

※上記日程、説明者には変更が生じる可能性があります。

 

 

2.参加資格: 外務省発行外国記者登録証保持者

 

3.参加費用: 1人 5,000円(交通費、昼食代を含む)

 ※支払い方法等は、後日参加者にご連絡します。

 ※キャンセル料

 ・前日(11月28日)の15時までのキャンセル:2,500円(半額)

 ・それ以降のキャンセル:5,000円(全額)

 

4.募集人数: 10名(各社ペン1名、カメラ1名、TV12名まで)

 ※申し込み人数が10名を超えた場合は、国別の参加者数に上限を設定することがあります。

 

5. FPCJ担当: 菅原、石田(TEL: 03-3501-3405E-mail: ma@fpcjpn.or.jp

 

6.備考:

1)本プレスツアーは京都大学が主催し、FPCJが企画運営しています。

2)参加者に経費の一部を負担していただきますが、営利を目的とした事業ではありません。

3)京都大学およびFPCJはツアー中に生じるいかなる不都合、トラブル、事故等に対して一切責任を負いません。

4)写真・TV撮影に関しては担当者の指示に従ってください。

 

本ページに掲載されている京都大学霊長類研究所関係の写真の著作権は、同研究所に帰属します。

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