プレスツアー(案内)

一覧に戻る

実施日 : 2015年11月18日 - 19日

大分プレスツアー(第1回:11月18日、19日)

投稿日 : 2015年10月30日

 大分プレスツアー(第1回:11月18日、19日)

 

九州の北東部に位置し、豊かな自然あふれる大分県。関アジ、関サバ、かぼす、ゆずなど、四季折々の海と山の幸が楽しめる土地だ。また、「日本一のおんせん県」と銘打つだけあって、源泉数(4,411)と湧出量(約29万リットル/分)は全国一位を誇り、国内外に温泉を全面に打ち出した観光PRをしている。

 

アジアに近い地理的特性もあり、近年は特に、中国・韓国をはじめとした外国人観光客の増加が目立っている。外国人留学生の受け入れにも積極的で、平成26年度の調査によると全国で第9位。大学に特化すると、別府市の立命館アジア太平洋大学(APU)が全国第4位で国籍も多岐にわたっている。

 

さらに、2019年に日本で初めての開催となる「ラグビーワールドカップ」の会場の一つに、大分スポーツ公園総合競技場(大分市)が決定。今後ますます国内外からヒトやモノの流入が増えると見込まれる大分県に散りばめられた魅力の数々をめぐるツアーを2回に分けて実施する。

 

※本プレスツアーは、大分県が主催し、フォーリン・プレスセンターが企画運営しています。

 

 

★【プレスツアー(11月18日、19日)取材内容】

 

1日目:11月18日(水)

 

1. 湯けむり展望台

 
055-19yukemuri_tenboudai別府市内を一望することができる展望台。街のあちこちから温泉の蒸気が上がっている光景を見ながら別府の温泉に関する説明を聞き、市内の全景の撮影を行う。

 

 

 

 

 

 

 

2. 冨士屋Gallery一也百(はなやもも)

 IMG_0015

・代表 安波治子さん

 

明治32年、木造建築の旅館として別府・鉄輪(かんなわ)地区に創業した冨士屋Gallery一也百。別府三大旅館のひとつとして長年にわたり栄えたが、老朽化が進み、1996年に旅館業ののれんを下ろして再生工事を行った。現在は、半分は自宅、半分は地域の人たちと観光客の交流の場として、ギャラリーやカフェに姿を変えて開放されている。

 

*冨士屋Gallery一也百の歴史、温泉と密着した大分の人々の生活についての話を聞く。

 

 

3. 里の駅かんなわ 蒸de喜屋 (昼食)

 

 IMG_0052

高温の温泉から噴出する蒸気熱を利用した「地獄蒸し」は、江戸期から長期滞在者に愛されてきた鉄輪の湯治宿で宿泊客らにより親しまれていた調理法。野菜や肉、魚介などの食材をざるに載せ、約100度の蒸気が噴き出す「地獄蒸し釜」に入れてふたをするだけ。塩分を含む温泉の蒸気で一気に蒸し上げるため、食材本来のうまみが閉じ込められている。

 

今から数年前、別府を活性化するために、この「地獄蒸し」を観光客に楽しんでもらえるように湯治宿の主人が中心となって事業化。ヘルシーな調理法として女性を中心に人気を集め、連日行列ができるほどの人気スポットとなっている。

 

*「地獄蒸し」を体験しながら、鉄輪地区に伝わる食文化について取材する。

 

 

 

 

4. 大分県農林水産研究指導センター農業研究部 花きグループ

 

・大分県商工労働部工業振興課長 工藤典幸さん
・大分県農林水産研究指導センター 農業研究部 花きグループ長 菊池徳宏さん
・株式会社ターボブレード 代表取締役 林正基さん

 

IMG_0093再生可能エネルギーの生産量で、全国第一位を誇る大分県。その背景となっているのが、温泉源にも使われている熱水と蒸気を使った地熱発電だ。地熱発電によるエネルギーの利用量は全国第一位で、県内にある3つの巨大な発電所が住民の生活を支えている。

 

その資源を有効活用すべく、県は長年にわたり、温泉の蒸気の活用についての研究を進めてきた。その一つが花き栽培。別府市内にあるこの施設では、ビニールハウスを温泉の蒸気で温め、品種改良や栽培実験を行っている。また、施設内に大分市内のベンチャー企業・株式会社ターボブレードが開発した「湯けむり発電」の実験機を設置。温泉の熱水と蒸気の両方をエネルギーとして利用して発電する世界初のシステムで、さらなる実用化に向けて実験が行われている。

 

*大分県のエネルギー産業、花きグループの取り組みと湯けむり発電の仕組みについて説明を受け、ビニールハウスと湯けむり発電システムを視察する。

 

 

 

5. しいきアルゲリッチハウス

 

・伊藤京子さん

  公益財団法人アルゲリッチ芸術振興財団 副理事長/別府アルゲリッチ音楽祭総合プロデューサー/ピアニスト 

 

ピアノ界の女王、アルゼンチン出身のマルタ・アルゲリッチと縁が深い別府市。1994年の初訪以来、20年以上にわたり交流が続いてきた。1998年からは「別府アルゲリッチ音楽祭」が毎年別府市内で開催され、アルゲリッチ自身が総監督を務めるために来日している。

 

そんなアルゲリッチ氏への感謝の意として、2015年春には、同音楽祭を主催してきたアルゲリッチ芸術振興財団の名誉理事・椎木正和氏が「しいきアルゲリッチハウス」を建設。彼女が愛する専用ピアノ「マルティータ」を設置し、音響設備を完備した「サロン」で市民らが気軽にコンサートが楽しめる施設が誕生し、話題を呼んでいる。

 

*しいきアルゲリッチハウスを回りながら、アルゲリッチ氏と交流の深いピアニストの伊藤さんから音楽を通じた教育活動など、別府市と彼女の連携事業について話を聞く。

 

 

6. 杉乃井ホテル(宿泊)

 

ŠOŠÏ1944年開業の別府最大級の老舗ホテル。高度経済成長期には、地域の経済発展をけん引する存在だったが、90年代に入って経営が傾き、2001年には民事再生法を申請。その後、経営と運営を別会社にし、老朽化した施設を一新するなどの工夫を重ね、見事に再建に成功した。韓国や台湾からの団体観光客も積極的に受け入れ、観光ビジネスの国際化のモデルにもなっている。

 

また、県内でも民間でいち早く地熱発電を取り入れ、自家発電用の地熱発電設備を有し客室の大部分の電力が賄われている。

 

*ホテル内の地熱発電施設を視察しながら、館内のエネルギーの活用方法について話を聞く。

 

 

2日目:11月19日(木)

 

7. 宇佐神宮

 

・宇佐神宮 権禰宜(ごんねぎ) 丸山信一さん
・宇佐市観光協会 事務局長 小野辰浩さん

 

IMG_0149国東半島の宇佐市にある宇佐神宮は全国約4万社ある八幡の総本宮で、725年に応神天皇の御神霊、八幡大神を祭る本殿の一之御殿が創建されたことが始まり。境内に神宮寺弥勒寺が建立されていたことから、神仏習合の山岳信仰の拠点としても知られ、六郷満山(国東半島の寺院の総称)の仏教文化発祥に多大な影響を与えたといわれている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IMG_0152IMG_0151 広大な敷地は四季を通じて見どころも多く、近年は高齢者や障害者の参拝客への配慮から、本堂までモノレールを敷くなどといった画期的な試みを実施している。    

 

*宇佐神宮の境内を回りながら、六郷満山と宇佐神宮の歴史などについて話を聞く。

 

 

 

 

 

 

8. 旅庵 蕗薹(ふきのとう)(昼食)、富貴寺(ふきじ)

 

・富貴寺 住職 河野英信さん、法師(ほっし)河野順祐さん

・旅庵蕗薹 代表取締役 河野美代子さん

 

IMG_0170    IMG_0165六郷満山の一つ、豊後高田市にある富貴寺は、平安時代(718年)に宇佐神宮の氏寺として開かれた天台宗の寺院。敷地内にある阿弥陀堂(富貴寺大堂)は九州最古の木造建築といわれ、平等院鳳凰堂、中尊寺金色堂と並んで、日本三阿弥陀堂と称され国宝にも指定されている。大堂内には極楽浄土の世界が描かれ、風化が激しいため、晴天時のみの公開となっている。

 

 

 

 

 IMG_0163IMG_0159檀家の減少や後継者不足などもあり、現代社会においては、地方の寺院の経営は容易とは言えない。このことから、富貴寺は寺院のそばの敷地に温泉付きの宿泊施設と食事処を約10年前にオープンし、主に副住職と住職の妻が営んでいる。地元の食材のみを使った郷土料理が魅力。副住職が打ったそばも好評で、最近では口コミが広まり、外国人観光客も多く訪れている。宿泊客は、早朝に富貴寺で座禅体験もできる。

 

*富貴寺の歴史を学びながら、現代の寺院の経営の困難や変化について取材する。

 

       

 

9. 七島イ(しっとうい)学舎

 

・くにさき七島イ振興会 会長 林浩昭さん、事務局長 細田利彦さん

 

IMG_0179IMG_0182強靭性に富むことなどから、1964年の東京オリンピックの柔道会場をはじめ、多くの場で使われてきた琉球畳。その原料は、一般的な畳に使われているイ草ではなく、国東半島でしか手に入らない「七島イ」という草だ。江戸初期に地元の商人がトカラ列島(7つの島)で栽培されていた植物を持ち帰り、畳表として普及させたことに由来する。色つや・肌触りが良く、長持ちすると重宝されてきたが、七島イの栽培と畳表の生産に労力と技術を要することもあり、現在は国東市内の5つの農家でしか栽培されなくなっていた。国東半島・宇佐地域は、2013年に世界農業遺産にも認定されている。

 

 

 

 

IMG_0183IMG_0187そこで七島イを使ったものづくりを継承しようと、2010年に地元の生産者や企業、畳職人らが協力して「くにさき七島イ振興会」を設立。七島イの栽培に連携して取り組んでいるほか、廃校になった小学校の教室・体育館を活用して共同製作場「七島イ学舎」を設け、希少な畳表の織機を共有しながら畳表の生産を推進している。

 

*国東半島でしか栽培されなくなった七島イを使ったものづくりに価値を見出し、伝統を守ろうと奮闘する職人たちに話を聞く。

 

 

 

 

 

【実施要領

 

1. 日程案

 

11月18日(水)

 

07:20 羽田空港集合
8:00 羽田空港発(JAL661)
09:45 大分空港着
10:50-11:20 湯けむり展望台
11:25-12:20 冨士屋Gallery一也百
12:35-13:55 里の駅かんなわ 蒸de喜屋(昼食)
14:05-16:00 大分県農林水産研究指導センター農業研究部 花きグループ
16:10-17:10 しいきアルゲリッチハウス
17:25-18:10 杉乃井ホテル 地熱発電
19:00-      APU卒業生メキシコ人(現職員)との夕食懇談

 

11月19日(木)

 

8:30 ホテル発
9:20-11:10  宇佐神宮
11:45-13:00  旅庵蕗薹(昼食)
13:10-14:50 富貴寺
15:40-17:55 七島イ学舎
19:25 大分発(JAL674)
20:55 羽田着

 

※上記日程は変更が生じる可能性があります。

 

2. 参加資格:外務省発行外国記者登録証保持者

 

3. 参加費:18,000円

 

4. 募集人数:10名(各社ペン1名、カメラ1名、TVは1社2名まで)
       *申し込み人数が10名を超えた場合は、国別の参加者数に上限を設定することがあります。

 

5. FPCJ担当:深澤、古田(TEL: 03-3501-5251)

 

6. 備考:

 

(1)写真・TV撮影に関しては担当者の指示に従ってください。
(2)FPCJおよび大分県はツアー中に生じるいかなる不都合、トラブル、事故等に対して、一切責任を負いません。
(3)本プレスツアーでは、参加者に経費の一部を負担していただいていますが、営利を目的とした事業ではありません。
(4)第2回目は2016年2月初旬に実施予定です(訪問先は異なります)。

 

 

===============================================

★【プレイベント(終了)】

 

 *このイベントは終了しました。

 

本プレスツアーに先駆け、大分県の魅力を外国メディアの方々に知ってもらうため、大分県の郷土料理が味わえる銀座のレストラン「坐来大分」でプレイベントを行います。大分県企画振興部の廣瀬祐宏部長が地域の魅力について発信するほか、大分県の食材をふんだんに用いたランチブッフェをご提供します。

 

日時:11月6日(金)11時~13時
場所:坐来大分(中央区銀座2-2-2 ヒューリック西銀座ビル8階)
参加費:無料

 

<プログラム>
 11:00~11:45  大分県の魅力について(廣瀬企画振興部長)
 11:50~13:00  大分県の食、本日の料理説明(安心院淳総料理長)、 大分県職員との歓談

 

*大分県の新鮮な食材を用いた郷土料理を味わっていただきます(立食形式)。
*プレスツアーに参加できない方も、ぜひお越しください。

 

 

 

FPCJとは
取材協力
取材に役立つ情報
活動の記録
外国への情報発信